haruichibanの読書&視聴のおと

読書メモや映画やテレビ番組視聴メモです

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アンドレアス・ワグナー 『進化の謎を数学で解く』

生物の進化が偶然に起こるものだろうか? 例えば、目。透明なレンズがあって、網膜があり、まぶたがあって・・・。その構造を誰かが設計せず、偶然に任せたら、1秒間に1個の遺伝子を何兆匹の生き物が試してみても、宇宙の一生を越えてしまう時間をかけてもで…

増田俊也 『七帝柔道記』

七帝柔道という一般の柔道とは違う柔道に青春を注ぐ男たちの物語。 七帝柔道は、寝技、関節技、絞め技中心の柔道で、高専柔道と呼ばれたルールだ。高専とは現在の高専ではなく現在の大学に相当する。寝技での「待て」がないため延々と寝技が続く。You-Tubeで…

永井豪・石川賢 『ゲッターロボ』

かつて地上を支配し、地中に逃げた爬虫類(恐竜)が、地上を取り返そうとして、侵略を開始する。 それに気づいた早乙女博士がゲッターロボを作り、乗組員を探す。 喧嘩空手の流 竜馬。学生運動のリーダー神 隼人。ギャグメーカーの巴 武蔵。 アニメでは放送で…

永井豪 『マジンガーZ』

ロボットに人間が乗って操作するというアイディアはマジンガーZが最初ではないだろうか? テレビアニメと連動した企画のため、ストーリー展開が中途半端になるのは仕方ない。 月刊誌の展開と、毎週ストーリーが進むテレビでは、リズムが違うからだ。 マジン…

松本零士 『クイーン・エメラルダス』

松本零士のSF代表作の一つ。 エメラルダスが探しているものとは何か?なぜクイーン・エメラルダス号はエメラルダスを選んだのか?エメラルダスの過去は?海野広は夢を実現できるのか? などなど謎が登場しては結局謎が解明されずに、ストーリーが破たんして…

鈴木 邦男 (監修) 「右翼」と「左翼」の謎がよくわかる本

右翼=国粋主義 左翼=社会主義/共産主義と漠然と考えていたが、本書を読んでそう単純ではない、とわかった。 歴史的に見ると右翼=保守=現状維持 左翼=革新=現状打破ということらしい。 そうすると、中華人民共和国のような社会主義体制の國では、右翼=…

川崎のぼる 『フットボール鷹』

日本ではマイナーなアメリカン・フットボールで、本場アメリカのNFLに挑戦する主人公の鷹の成長物語。 川崎のぼるは梶原一騎とのコンビで『巨人の星』で有名になったが、もともとは『いなかっぺ大将』などのギャグ漫画を描く作家だ。 そのため、本書でも随所…

永井豪『デビルマン』講談社漫画文庫

勧善懲悪の子供向けアニメとは一味違い、「神とは何か?」「悪魔とは何か?」「人間とは何か?」「正義とは何か?」「悪とは何か?」「生きるとは何か?」「死とは何か?」考えさせられる作品。 キリスト教的な神と悪魔が背景にあるといえるだろう。 永井豪…

永井豪 『神曲』(上)(下)

「家にあったドレによる「神曲」の絵が画業のきっかけとなり、影響を受けた」と永井豪が語っている。 それだけに、『神曲』の漫画化にかけるエネルギーは、すごいものがある。 一コマ一コマ、1ページ、1ページ、丹念に描いていて、ページを通して永井豪のエネ…