第一部が座談会で「あの戦争になぜ負けたのか」
第二部 「あの戦争に思うこと」
座談会だし、それぞれ個性的な方々なので議論していないし、それぞれが思ったことを述べているのが並んでいて共通の結論が出ているわけではない。
日中戦争で中国軍の武器がほとんどドイツ製だったのに、つまり、敵の中国を支援していたのがドイツだったのに、そのドイツと日独伊三国同盟を結ぶあたりが「なんだかなぁ~」と思った。
西南戦争の影響で、薩摩閥が弱くなり、長州閥の陸軍に海軍が吸収される恐れがあったというのは驚いた。
あの戦争に至ったのは日独伊三国同盟だったのだが、日露戦争で機能した日英同盟を1922年に廃棄したのはなぜだろう?本書ではアメリカによる日英分断とあるが、本当だろうか?日英同盟廃棄していなければドイツと組もうとすることもなく、逆に連合軍側で勝者になっただろうに。日英同盟廃棄はもう少し掘り下げて調べてみたいと思った。
軍令部総長の永野修身と連合艦隊司令長官山本五十六が「お互い嫌いだから」とっくり話したことがない、って無責任だなぁ。