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石森章太郎『赤いトナカイ』コダマプレス(1966/09/10)

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主人公の千太や万里がいる町に怪しい人物がやってきて「赤いトナカイに乗った死の使いによって人類が滅びる。だから助けるために一人10万円持って来い。持ってきた人はロケットに乗せて宇宙に逃がす。」という。

彼は本当は詐欺師だった。

 

だが、詐欺師のウソが現実になった。

ソ連が「赤いトナカイ」という「地球ロケット」(ミサイルのことか)を発明したと発表。

米ソの水爆を使った第三次世界大戦が起こり人類が滅亡する。

地球人を動物園に送り込んだり食べたりするために、そこにUFOに乗った宇宙人がやってくる。

主人公の千太や万里は宇宙人を助けたため、その宇宙人の恩返しで、別なロケットに乗せられて、どこかの惑星に送られ、そこのアダムとイブになる。

 

地球が破滅するバッド・エンドの物語。ソ連が滅ぶまでこの恐怖感の中で生きていた。それがまたロシアのウクライナ侵攻でまた再現してきた。

人類はなんと愚かなのだろう。