諸星大二郎劇場第二集。
冬のある時間、ある場所でだけ聞くことができるオリオンラジオをめぐる短編集。
その中で流れる曲と関連した不思議なストーリーが展開される。
サイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス』
メリー・ホプキンの『悲しき天使』
ゼーガーとエバンズの『西暦2525年』
浅川マキの『赤い橋』
ボブ・ディランやアニマルズの『朝日のあたる家』
下記の映画
『金星人地球を征服』と『暗闇の悪魔』と『原子怪獣と裸女』(Day the World Ended)
『ドラキュラとせむし女』(House of Dracula)
『オズの魔法使い』
『朝日のあたる家』の話は3人のなかがいい少年の話。一人が小説家として成功する。だがスランプに陥っていた。一人が死亡する。彼もまた小説を書いていたが最後の1章が見つからなかった。事故死だと思われた彼は実は殺されていたのだ。そして最後の1章は・・・。
推理小説仕立てで面白かった。
『オズと魔法使い』をベースにした『ドロシーの靴』も面白かった。映画館の向こうで本当に世界があるのでは、と子どもの頃に思ったことが誰しもあるだろう。そんな幻想を面白い物語にしている。