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高森朝雄作 辻なおき画 『ジャイアント台風~ジャイアント馬場物語~』講談社漫画文庫(2002/05/10)

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プロ野球で活躍する夢を自由契約や怪我によってあきらめた馬場正平が、日本プロレスに入門し、ジャイアント馬場となり、アメリカで活躍し、力道山亡き後、日本プロレスでルー・テーズを破り、インターナショナルヘビー級王座につくまでを描いた漫画だ。

梶原一騎原作だが、派手な脚色が少ない。馬場が条件をつけたのかもしれない。それでも、フリッツ・フォン・エリックのアイアン・クロー対策としてジープに顔を踏ませる、32文ロケット砲開発のためにペドロ・モラレスと岩に向かって特訓するなどの挿話が入っている。

この頃のプロレスは、特に外国人選手の、人間離れした必殺技や試合でのストーリーに熱狂したものだ。

『タイガーマスク』の絵を担当した辻なおきの絵は、独特のタッチだ。適度にデフォルメされている。上手さを感じる絵ではないが、味があり、技やレスラーの凄みを表現した独特の迫力がある。

大きな人の代名詞は、ジャイアント馬場かアンドレ・ザ・ジャイアントだったが、ジャイアント馬場が亡くなったのが1999年。23年も経過すると、ジャイアント馬場の名前や姿を知らない世代が増えてきた。

時の流れは早いものだ・・・。