haruichibanの読書&視聴のおと

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手塚治虫『どろろ』秋田書店(1994/04/30)

醍醐景光は、天下をとりたいがために、48匹の妖怪にわが子の身体を1箇所ずつ差し出す。

その結果、産まれた子供は、手足も目鼻もない。たらいに載せて捨てられた。

 

その子が医者によって、義手や義足をつけられ、百鬼丸と名付けられる。彼はやがておのれの身体を妖怪から取り戻すための旅に出る。妖怪を倒す度に一箇所ずつ身体が戻ってくる。

百鬼丸は盗賊の息子のどろろと知り合い、一緒に旅をするようになる。お互いに相手を口では、けなし合うのだが、なんだかんだで協力し合いながら旅を続ける。

百鬼丸は決闘の末、弟の多宝丸を殺してしまう。

どろろの背中には宝物の隠し場所の地図が入れ墨で掘ってあり、宝探しもするが、宝にたどり着いたが、そこには一枚の紙切れしか残っていなかった。

どろろは男の子として育てられていたが実は女の子だった。

 

醍醐景光の野望は、結局、達成できずに終わる。

そして、百鬼丸の旅は続いてゆく・・・。

 

彼が結局48箇所の身体を取り戻せたのかどうか、結論は描かれていない。

 

設定が独特で、ストーリーも面白い漫画なのだが、中途半端な感じが好きではなかった。天下を狙う野望を持つ醍醐景光が大名にもなっていないのももの足りない。

明智光秀織田信長を醍醐景光の役どころにしてみたら面白かったのに、と思う。