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小林まこと『1・2の三四郎2』講談社(2000/07/12)


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『1・2の三四郎』の続編だ。

3年間の海外武者修行を終えて帰国したプロレスラー・東三四郎は、新東プロが解散していたため引退し、ファミリーレストランの店長になっていた。

三四郎の店に五頭信が現れる。彼は、新団体ドリームチームを立ち上げることを決意し、そのエース格として三四郎に復帰を懇願しに来たのだ。

五頭は、赤城欣市との戦いでぼろぼろになり、両膝を壊されており、かつての戦いをできなくなっていた。赤城はキックやサブミッションを中心とした格闘技系プロレス(連載当時ブームとなっていたUWFを彷彿とさせる)を標榜しており、試合で相手レスラーをぶち壊すこともいとわないサディスティックな男だった。

三四郎や西上、成海らとともにカムバックする。

デスマッチ中心の美鈴 拳率いるリングリーダァ(FMWやWINGがモデルか)と対抗戦をやり勝って吸収する。

三四郎のかつてのライバル、柳 政紀や、キンタマオトコこと金田麻男らはプロ柔道を立ち上げていた。しかし赤城との対決で、柳は首から下を自力で動かせなくなってしまう。

因縁の赤城と対決することになった三四郎は、激闘の末に・・・。

 

高校時代からの友人で漫画家になって大金持ちになった南小路 虎吉、柔道を教えている参豪、アナウンサーになった伊呂毛 達譜利子、三四郎の姉と結婚した工藤先生、ヌード写真家になって成功した岩清水 健太郎らも登場する。

詐欺・恐喝・傷害の疑いで逃走し指名手配中の三四郎の師匠、桜 五郎、サイドビジネスに手を出して詐欺・恐喝容疑で刑務所に服役した、かつての新東プロのエース、塚原 巧、先輩レスラーで田中プロレスを始めたが、赤城との対戦で怪我をして解散した田中 敬三らも登場する。

 

リズムのいいギャグと、緻密な技の絵、赤城との対決に盛り上がっていくストーリー、と、前作に劣らぬ三拍子揃った面白い漫画だ。