haruichibanの読書&視聴のおと

読書メモや映画やテレビ番組視聴メモです

NHKスペシャル『命をつなぐ生きものたち 第3集 ギリギリの恋』(2022/08/28放送)

www.nhk.jp

『鎌倉殿の13人』の源頼朝(大泉洋)、北条政子(小池栄子)の二人が絶妙なコンビネーションの司会だ。

今回は、ギリギリの恋。

 

カマキリの雌が雄を食べてしまうのは有名な話だが、首を食いちぎられても下半身で交尾する雄の映像にはびっくりした。

 

クモの中には、雌に贈り物を渡し、雌がそれに気をとられているすきに交尾するものがいる。贈り物はクモの糸でくるむので中身がよく見えない。それを利用して、食べ物ではない偽モノをクモの糸でくるんで雌に渡して交尾する雄がいる。これは驚いた!!

将来、だまされない雌が出てくるのだろうが、どういう進化をするのだろうか。

 

なんでそんな進化をしたのだろうか?長年、疑問だった。

昆虫やクモの雄は交尾後、寿命が来て死ぬだけなので、死ぬならそのタンパク質を雌が利用して卵に与えた方がいい、ということだそうだ。実際、雄を食べたカマキリの雌の方が卵の数が約2倍多かったとのこと。なるほど~。人間の浅はかな考えより、生きものたちはそれぞれ自分のDNAを残すために最善の方法で残しているものだ。

 

パンダは交尾相手を選ぶのに好みがなかなかうるさい。

雌は高い木の上に上って雄を選ぶことがわかり、高木を保護するようになったらパンダの子供が増えた、というのはいいニュースだ。

 

皇帝ペンギンの雄雌による南極での過酷な子育て。

 

地球温暖化の影響で、ボルネオの象は、雄雌別に生活していたが、一緒に生活する群れが出始めたそうだ。エサ不足のためだ。行動範囲が広く餌場の情報を持っている雄と行動を共にすることで、エサ不足解消が目的なのだ。

 

ハワイのアホウドリは、雄が雌より40%も少ない。人類が捨てるゴミをエサと間違えて食べてしまい命を落とすためだ。

その影響で、交尾し精子をもらった雌同士が共同して卵を温めることが増えているそうだ。だが、温めることができる卵は1個だけ。通常だと雄が温めている間に雌がエサを取りに行き、帰ってきたら雄雌が交替する。しかし、テレビで放映された雌同士のカップルは、エサを取りに行っている雌が戻ってくると自分の卵は巣の外で死んでおり、相手の雌は自分が産んだ卵を温めていた。とても悲しい表情をしたが、パートナーの卵を温め始める雌。

なんとも悲しい映像だった。