====もくじ=====
- 第50話『ROOM・No(ルーム・ナンバー)・909』(1971/10作品)
- 第44話『VOODOO(ブードゥー)』(1971/07作品)
- 第52話『国境線の5人』(1971/11作品)
- 第41話『そして死が残った』(1971/04作品)
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第50話『ROOM・No(ルーム・ナンバー)・909』(1971/10作品)
脚本協力:K・元美津
ページ数:44ページ
依頼者:証券取引委員会のチャールズ・C・ホイットニー
ターゲット:ウォール街のモンスターと言われるマフィアの大物、ロバート・ホートン
依頼金額:10万ドル
狙撃場所:アメリカ ニューヨーク7番街にある、地上100mのハリソン・ビルの31階のホートンの第二事務所
殺害人数:1人
殺害相手:ウォール街のモンスターと言われるマフィアの大物、ロバート・ホートン
H:0人
Part1 ビルの谷間で
アメリカ、ニューヨーク、マンハッタン
ゴルゴ13が狙撃の態勢に入りスコープを覗いた。
Part2 帰って来た男
依頼時を回想するゴルゴ13。
標的はロバート・ホートン。ウォール街のモンスターと言われ、株式相場を上下し倒産に追い込んだ会社を我が物にする男だった。そして彼がマフィアの大物であることがわかったのだ。
報酬は10万ドル。依頼人は証券取引委員会のチャールズ・C・ホイットニーだった。
依頼を請けたゴルゴ13は、スコープの中にロバート・ホートンをとらえ、引き金を引いた。
その時、何かの音がして反射的に振り返ったゴルゴ13。音の主は猫だった。
そして薬莢が下に落ちていった。
Part3 空薬きょう(カートリッジ)は落ちた
パトロール中の警官トム・ウェインが麻薬常習者のチャーリイに話しかける。
チャーリイのそばにカートリッジ(薬きょう)が落ちていて、しかもまだ熱かった。
チャーリイは上から落ちてきたと空を指さす。
Part4 刑事(ディック)シャイアン
ロバート・ホートンが眉間を撃ち抜かれて殺された現場にニューヨーク市警のサム・シャイアンとエディ・モーガンがやって来た。秘書のペギー・ホリデイに状況を質問する。
ホートンがヨーロッパから帰国したのが午後5時で、ブラインドを上げると殺された、と彼女は言った。
ガラスと壁には弾痕があり、2つの弾痕をつないだ線の先には、80m先のファイバービルには窓がなかった。220m先のエレクトリックセンター・ビルにも窓がなかった。
トム・ウェインが拾った空薬きょうが届けられた。30口径・ロングライフルリムレスの薬莢だった。500m離れた47丁目のイースト・マクレガーアパートメントで見つかったのだ。エディ・モーガンはこの事件とは無関係とみなしたが、シャイアンは行ってみた。
Part5 909号室
イースト・マクレガーアパートメントに着いたサム・シャイアンとエディ・モーガンは、マネージャーに管理台帳を見せてもらい、909号室のトーゴーの部屋に向かった。
サム・シャイアンは、909号室のトーゴーに何かある、と考え、909号室を徹底的に調べることにした。
Part6 凶器は出た!!
ウェザビー・マグナム・マークV・・・口径30マグナム。凶器がゴミ箱から見つかった。
サム・シャイアンは、トーゴーに迫るが、トーゴーは自分のものではない、と否定する。
サム・シャイアンは、スコープから、ハリソン・ビルを見てみるが、標的はあまりに小さかった。
しかも気象台によると、午後5時前後は、気温14度、湿度34%、東の風風速6.2mだった。
トーゴーは飛行機の時間が来た、と言って去った。
エディ・モーガンは、トーゴーを行かせるのか、とサム・シャイアンに詰め寄る。
Part7 12人を納得させるもの
サム・シャイアンは、トーゴーが犯人と確信していたが、仮に逮捕しても裁判で無罪になることがわかっていたから、トーゴーを捕まえなかったのだ。
なぜ空薬きょうを落とすようなミスをしたのか、とエディ・モーガンが言う。「あれは、おれたちをからかったのさ!!」と答えるサム・シャイアン。二人は黙って互いの煙草に火をつけるのだった。
[感想]
ゴルゴ13のミラクル・ショットものだ。
約500mの距離で目測を誤りやすい日没間際、横風6.2mという条件で、一発でターゲットの眉間を撃ち抜くゴルゴ13の奇跡の一撃だ。
猫の動きに反応して空薬莢を落としてしまう、というミスをしたのはご愛敬だ。
第44話『VOODOO(ブードゥー)』(1971/07作品)
脚本協力:案/宮崎淳 K・元美津
ページ数:81ページ
依頼者:ハイチ ルブリオーザ商会社長のハシェル
ターゲット:呪術師オルガ・タボス
依頼金額:5万ドル
狙撃場所:ハイチ
殺害人数:5人
殺害相手:オルガ・タボスの部下3人、ルブリオーザ商会社長のハシェルの秘書ニーナ、呪術師オルガ・タボス
H:1人(ハシェルの秘書 ニーナ)
Part1 オルガ・タボス
ハイチ 首都ボルトー・ブランス
ルブリオーザ商会は、ハイチのコーヒー輸出の50%を扱う大会社だった。
社長のハシェルは謎の頭痛に悩まされていた。
秘書は白人のミス・モリソンと黒人の血が混ざったニーナだった。
ハシェルの車には鶏の死体が置いてあった。
ハシェルは呪術師のオルガ・タボスの殺しを依頼しようとしたが、断られた。
Part2 VOODOO(ブードゥー)
VOODOO(ブードゥー)は人を呪い殺す念法を持つ呪術だった。呪術師の中でもオルガ・タボスは皆に恐れられていた。
Part3 真夜中(ミッドナイト)
ハシェルは真夜中に目が覚めた。その時電話が鳴った。電話の主はビッグ・サイモンという者で、殺し屋への連絡先を教えてきた。
Part4 呪いへの挑戦者(チャレンジャー)
ハシェルが約束の時間にヨットハーバーに行くとデューク東郷がいた。
ヨットに乗り、ハシェルはオルガ・タボス暗殺を依頼する。
副社長だったハシェルは、オルガ・タボスに会い、スタンリー・ルブリオーザ社長を1万ドルで呪い殺すことを依頼し、一週間後、崖から転落して社長は死んだ。ハシェルはルブリオーザ商会の社長になり、業績が上がっていた。
しかし、一ヶ月前、オルガ・タボスがやって来て、1万ドルを要求してきた。断ったハシェルの家に呪いの人形が送られてきた。他の呪術師に呪いの解き方を聞くと、オルガ・タボスが死ねことだとわかる。そこで殺し屋に依頼したが、断られたり、逆に殺されたりしたので、ゴルゴ13に依頼したのだ。
報酬は5万ドルだ。
Part5 頭を刺された泥人形はふたつ
ゴルゴ13への依頼を済ませたハシェルだったが、ヨットを下りると、そこには、2つの鈍いの泥人形があった。
1個はハシェルに対するもので、1個はゴルゴ13に対するものだ。
ゴルゴ13も体調が悪くなっていた。
Part6 ある呪術者
ゴルゴ13はブードゥー教の呪術者について、ある呪術者からブードゥー教について情報を得る。
オルガ・タボスからの呪いを受けている、とゴルゴ13が答えると、その呪術者はおびえて震えて言葉がなくなった。
Part7 代理人
ハシェルのもとにデューク東郷から電話があったが、ハシェルは体調が悪く、案内できない。ハシェルはニーナをゴルゴ13のもとに派遣する。
Part8 狼の休息所
ゴルゴ13を車で案内するニーナ。そこに着くと、二人は毒矢で襲撃された。
そしてニーナを抱くゴルゴ13。
熱が出てきたゴルゴ13。ゴルゴ13はニーナを帰して、キニーネを飲む。
Part9 高熱の中で
熱にうなされ、オルガの名前を呼ぶゴルゴ13。そこにナンという女がハシェルの言いつけでやって来た。
Part10 はい、だんなさま
彼女はオルガの名前を呼ぶゴルゴ13を見て、愛のためにオルガの名前を呼んでいると思い、彼女と結ばれるためのブードゥーのまじないをした。
ゴルゴ13は、ナンの案内で、オルガの元に向かう。
Part11 プロモーター
オルガは赤ん坊に血の洗礼を授ける予定だが、少女の生け贄が必要で、その年齢の少女がいないのだった。そこでナンはその生け贄になるという。生け贄と言っても、命を捧げるわけではなく、儀式のかたちなのだ。
オルガの祈祷所に向かう二人は、矢で攻撃を受けた。
ゴルゴ13は、M16をすぐに組み立て、反撃し、2人を殺した。
木の陰に隠れた2人に「出てこい!」と言うゴルゴ13。出てきた1人が矢を投げようとしたので、ゴルゴ13は射殺した。
覆面をした最後の1人はニーナだった。ゴルゴ13は、彼女の履いていた靴から、覆面の人物がニーナと見抜いたのだった。
ニーナはオルガ・タボスの手下ではなく、プロモーターだった。
ナンも毒矢によって死んだ。
ゴルゴ13は、ニーナを無表情で殺す。
そして、オルガ・タボスも・・・・
[感想]
ブードゥー教の呪いと称して実際には毒物を仕込んでいたニーナとオルガ・タボス。
ゴルゴ13にどうやって毒物を仕込んだのかは、作品中では描かれていない。
熱にうなされているゴルゴ13を、自らの手で始末しに来ていたら、ニーナはゴルゴ13を仕留めることができただろう。
ナンが部屋に入っていたことに気づかないほど熱に苦しめられていたのだから・・・。
ナンがゴルゴ13がオルガ・タボスを愛していると勘違いしている話しを聞いて、笑っているゴルゴ13の表情はレアな表情なので必見だ。
第52話『国境線の5人』(1971/11作品)
脚本協力:K・元美津
ページ数:44ページ
依頼者:公安部長
ターゲット:跳ばし屋ボルマンと部下2人
依頼金額:不明
殺害場所:スイス ペルニナ山系
殺害人数相手:3人
殺害相手:跳ばし屋ボルマンと部下2人
H:0人
Part1 ”死せる魂”という男
スイス ペルニナ山系
”死せる魂”という男が無線電話で”悪霊”と連絡を取ろうとする。同志”外套”がスイス官憲に捕らえられる直前、殺した彼は、これが最後の通信でモスクワで会おう、と言って通信を終えた。
Part2 フランクとシンシア
山小屋にはフランクとシンシアという恋人達がいた。父親の名も知らないアメリカ人旅行者フランクは負傷していた。二人は愛し合っていたが、ジュネーブ屈指の富豪の一人娘シンシアの父親が、フランクを殺してでもシンシアを取り戻そうとしており、二人は逃げてきたのだ。
二人は”跳ばせ屋のボルマン”という男を待っていた。
そこに”死せる魂”がやって来た。プラウダの特派員ニコライ・ザーコフと名乗った。
Part3 黒いオーバーのふたり
3人がいる山小屋に、黒いオーバーを着た2人がやってきた。
Part4 山小屋の5人
黒いオーバーの二人も含めて5人ともボルマンを待っていた。
一人はマーティと呼ばれる男だった。
Part5 そして・・・その男がやって来た
マーティがシンシアを犯そうとする。そこに、ゴルゴ13がやって来た。ゴルゴ13はマーティが拳銃を向けた瞬間、葉巻を右手に投げ当てて、拳銃を落としたマーティの右手を踏みつけ、顔をキックして倒した。
Part6 迎えは朝日とともに
翌日の早朝。
天候は回復していた。
シンシアはお礼を言ったが、ゴルゴ13は、無言で、スキーを履いて出ていった。
フランクはゴルゴ13が、シンシアの父が送った殺し屋かと思っていた。
マーティともう一人は、ゴルゴ13が組織の追っ手かと思った。
そこにヘリコプターが降りてきた。
ヘリコプターにはボルマンが乗っていた。シンシア・モレッティ、フランク、ザーコフ、ピート・クレメンティとあひる(ダックス)マーティと5人は順に名乗った。
前金をもらうボルマンだったが、金をもらうと2人の部下が5人に銃を向けた。
ボルマンの眉間が撃ち抜かれ、2人の部下も眉間を撃ち抜かれて殺された。ゴルゴ13が撃ったのだ。
Part7 国境に近い町にて
ゴルゴ13は公安部長に、仕事が終わった、と電話で報告した。
[感想]
ゴルゴ13の標的が山小屋に5人の中の誰なのか?誰がゴルゴ13を雇ったのか?
目的は何か?
ミステリー・タッチの話で面白い。
第41話『そして死が残った』(1971/04作品)
脚本協力:K・元美津
ページ数:84ページ
依頼者:内務部情報局第1課ハンドレー・マリク神父
ターゲット:フクバルハップ団レネ・ガルシア
依頼金額:20万ペソ
狙撃場所:フィリピン・マニラ
殺害人数:1)7人
2)3人
3)10人
4)1人
殺害相手:1)フクバルハップ団レネ・ガルシアがゴルゴ13殺害のために送った男たち
2)陳柳石の部下
3)フクバルハップ団レネ・ガルシアがゴルゴ13殺害のために送った男たち
一人はゴルゴ13を狙撃した男コール
4)フクバルハップ団レネ・ガルシア
H:1人(売春婦マリー)
Part1 うしろにいた男
フィリピン マニラ国際空港
空港に降り立ったゴルゴ13の目の前の客スージイが何者かに遠方から狙撃された。
ゴルゴ13はすぐに退避した。ゴルゴ13は自分が狙われた銃弾がはずれてスージイに当たったと考えた。
Part2 懺悔
ゴルゴ13は教会で神父マリクに懺悔したい、と言った。
マリク神父は、本当は内務部情報局第1課ハンドレー・マリクと名乗った。
フクバラハップ団は、かつては対日レジスタンスで、戦後はアメリカの植民地下になることを拒否して戦ったが、1954年指導者ルイス・タルクの投降で消滅した。しかし、マルコス政権になると、共産圏との交流をはかった頃から、フクバルハップ団は息を吹き返した。
そして、フクバルハップ団の活動を煽っているレネ・ガルシア殺害を、ゴルゴ13に依頼した。
報酬は20万ペソだ。
ゴルゴ13への依頼の前にマフィアの殺し屋シシリー・ダイヤモンドを招いたが、2日めにベッドの上で6発の弾丸を撃ち込まれて死んだ、とマリク神父は言った。
Part3 フクバラハップ(フク団)
カバネラという男が、ゴルゴ13狙撃を依頼した男であるコールを怒鳴りつけていた。
400mの距離からのゴルゴ13狙撃失敗だった。そこにレオという男が入ってきた。ゴルゴ13がサン・リサール教会に入ったことを報告した。
Part4 お友だちが3人
ゴルゴ13のもとに商品見本が届いた。そこに3人の友だちと称する男達がやって来た。
ゴルゴ13は、隣の部屋に移り、一人を感電させた。
Part5 ガルシアはどこだ!?
工事現場に移動したゴルゴ13とゴルゴ13を襲った3人だったが、ゴルゴ13は、一人を、高所から落下させ、一人を足払いで落下させた。
最後の一人は、投身自殺した。
Part6 殺し屋(プロフェッショナル)と売春婦(プロフェッショナル)
マニラ市・エスコルタ通り
ゴルゴ13は売春婦マリーを買った。
その様子はレネ・ガルシアの部下2人に見られていた。
Part7 4人は静かに・・・
ゴルゴ13は、売春婦マリーに金をやり、外に出るように言った。
4人の男達がゴルゴ13の部屋にやって来て拳銃でベッドを撃った。
ゴルゴ13は窓から手榴弾を投げつけた。
Part8 ガルシア登場
レネ・ガルシアの所に、カバネラとコールともう一人がやって来て、7人殺されたことを報告した。2人は、ゴルゴ13が手を下していないのだが、レネ・ガルシアが失った部下の数という意味では7人だ。
レネ・ガルシアは、ゴルゴ13の人相や特徴を警察に通報し、警察にゴルゴ13を追わせる。
Part9 きずあと
ゴルゴ13は、売春婦マリーと一緒だった。
そこに警察官が現れた。ゴルゴ13は咄嗟に右目にテープを貼って傷跡に見せて警察官から逃れた。
Part10 情報屋 陳
ゴルゴ13は、マリーから陳柳石を紹介してもらった。
陳は、エムレサンフランシスコ通り第一波止場と第三波止場の間の倉庫にレネ・ガルシアがいる、とゴルゴ13に教えた。
陳はすぐにレネ・ガルシアに電話した。
その様子をドアの外で聞いていたゴルゴ13は陳の部下3人を拳銃で殺した。
そして陳にレネ・ガルシアのいるところへ案内させた。
Part11 あ、あんたは・・・
陳はレネ・ガルシアの部下に殺された。
レネ・ガルシアの部下達8人が死体を確認しに出てきたところをゴルゴ13が射撃して斃した。劇中では8人だが、レネ・ガルシアは10人の部下と発言している。
レネ・ガルシアとカバネラは逃走した。
Part12 檻の中へ・・・
レネ・ガルシアは窃盗違反で警察に捕まる、と芝居を打った。
Part13 法の守りのもとに
翌日保釈金を積んで釈放される予定だった。
Part14 保釈金5万ペソ
その日のうちに、保釈金5万ペソで、レネ・ガルシアが釈放された。
保釈金を出したのはガルシアではなく、日本人らしき男だった。
レネ・ガルシアはゴルゴ13のスコープの中だった。
[感想]
失敗したとはいえ、ゴルゴ13を狙撃するとは、レネ・ガルシアが雇ったコールは大したものだ。
警察にゴルゴ13を追跡させたり、地震が警察に捕まってゴルゴ13から逃れる、などレネ・ガルシアの知恵も大したものだ。
だが、ゴルゴ13の知恵はそれ以上で、痛快なストーリーだった。
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