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第92話 『曲線の男』(1975/02作品)
ページ数:84ページ
依頼者:ベルギー情報機関の長 テオドール・ナッソー
ターゲット:
前ベルギー情報機関の長ファン・エルメル
西ドイツの顧問参事官ヨアヒム・シュパイデル
依頼金額:不明
殺害場所:
1)ベルギー・ゲントの教会付近
2)東独・東ベルリン郊外の東独陸軍基地構内の牢舎
3)ベルギー・ブルージュ
殺害人数:
1)1人
2)1人
3)1人
殺害相手:
1)前ベルギー情報機関の長ファン・エルメル
2)西ドイツの顧問参事官ヨアヒム・シュパイデル
3)ベルギー情報機関の長 テオドール・ナッソー
H:1人(依頼者テオドール・ナッソーの部下エバ)
ベルギー、ゲント
ゴルゴ13のスコープが1人の男を捉えた。
そして、狙撃した。
娘のそばで、男は死んだ。
ガードしていた二人が教会に上がるが、ゴルゴ13はうまくすり抜け脱出した。
Part1 依頼車ナッソー
ゴルゴ13の回想シーン
依頼者のテオドール・ナッソーの前任者ファン・エルメルはベルギーの情報機関の長だったが、2年前に隠退し、3週間前にベルリンへ旅行し消息を絶った。
どうやら東側に連れ去られたようだ。
CIAと西独連邦情報局の協力を得て、東独国家安全保障局の参事官誘拐計画を立て、エルメルと身柄交換しようとしたが、失敗した。
それも最悪の事態で、誘拐計画に加わった局員全員が逮捕された形で失敗したのだった。
西ドイツの顧問参事官ヨアヒム・シュパイデルという男がスパイだったのだ。
ナッソーは、エルメル救出をあきらめ、彼の口を封じ、ヨアヒム・シュパイデルも殺すことを、ゴルゴ13に依頼した。
そこへ、ナッソーの命を狙った男が現れた。男はナッソーによって罠にはめられ死んだフランツ大尉の弟だった。
ナッソーは一瞬顔色を変えたが、容赦なく7発の銃弾を浴びせて男をなぶり殺しにした。
ゴルゴ13が最初に殺したのはヨアヒム・シュパイデルだった。
Part2 遺骨を横に・・・
ブリュッセル空港
ブリュッセル空港を飛び立つ飛行機にヨアヒム・シュパイデルの家族が乗っていて、遺骨を抱えていた。
そのそばに座るゴルゴ13だった。
Part3 連絡員エバ
ベルリン空港
エバという女がベルリン空港でゴルゴ13が出てくるのを30分待ったが、彼は出て来なかった。
ナッソーにそのことを報告している時、ゴルゴ13が現れた。
Part4 "心臓マヒ"のテスト
シアン化水素銃を用意した男の前にゴルゴ13がいる。
エルメルにはその中で"心臓マヒ"として死んでもらうのだ。
エルメルが監禁されている東ベルリン郊外の東独陸軍基地構内の牢舎を再現した施設に入ったゴルゴ13は、施設の警備状況を聞いた。
男は、牢舎にいる東独の牢舎の設計者をシアン化水素銃で射殺した。
Part5 情報は漏れていた!!
エバとゴルゴ13は抱き合う。
東独、東ベルリン郊外東独陸軍基地
ゴルゴ13は棒高跳びの要領で、基地内に潜入した。
赤外線スコープで見ると、基地内の赤外線警報装置の配置が変化していた。
看守は雑談で、凄腕のプロがエルメルの口封じにやってくること、そのエルメルが別な場所に移されていることを、べらべらと話した。
Part6 つきとめた牢舎
ゴルゴ13は施設を見下ろせる場所から施設内を監視し、エルメルがいる牢舎の目星をつけた。
Part7 罠は仕掛けられた!!
基地内では、ゴルゴ13が基地内のどこかに潜入していることを把握していた。
部長と呼ばれる男、情報部のコーベル大佐は、旧牢舎で騒ぎが起こらなかったのは、ゴルゴ13が旧牢舎にもうエルメルがいないことに気づいたからだと推理していた。
そしてゴルゴ13が新たな建物を捜しておりすでに発見していると推理した。
部長は牢舎の歩哨に立つ者全員に腕時計型の警報装置をつけるよう指示した。
それは脈が止まると待機所の受信機に伝わり、ゴルゴ13が現れたことがわかるようになっていた。
Part8 全員待機せよ!
牢舎では全員待機するように、と厳しい指示が飛んでいた。
ゴルゴ13は、コーベル大佐が現れた理由やどのように任務を遂行するかを、タンクの上で寝転びながら、考えていた。
Part9 動きだした"狼"
ゴルゴ13は、2人の看守に小型爆弾をつけ、自分を新しく送り込まれた囚人として牢舎内に案内させる。
Part10 破られた"罠"
見張りが立っていたので、エルメルの居場所はすぐわかった。
ゴルゴ13は隣の部屋に自分を入れるよう命令し、エルメルの部屋の看守を倒し、2人の看守も縛った。
彼等が腕に警報装置をつけていることに気づいたゴルゴ13は、彼等の命は生かしておいた。
Part11 スパイに死を
エルメルを殺そうとしたゴルゴ13に、ナッソーが二重(ダブル)スパイであること、東と西を手玉にとってゲームをしていることを、エルメルは語った。
ゴルゴ13はエルメルを殺し、基地を脱出した。
Part12 静かなる墓地
墓地にいるヨアヒム・シュパイデルの妻と娘。
その様子を見守るゴルゴ13。エバは知り合いか、と尋ねるが、ゴルゴ13は「いや・・・」と答える。
Part13 ゲームの終わった時
ブルージュ
テオドール・ナッソーと会うゴルゴ13。
契約外の金を渡そうとするナッソーだったが、ゴルゴ13はその金を断り、ナッソーに小型爆弾をつけ、離れてから爆弾を爆破する。
[感想]
依頼者の背後を調べきれず、テオドール・ナッソーのいいなりになって、ヨアヒム・シュパイデルを殺してしまったことに対する、ゴルゴ13の罪悪感らしき「・・・」と表情を描いた作品だ。最後はテオドール・ナッソーに、いつもの銃撃ではなく、爆弾をつけて殺す。その意味は何だろうか?、と考えさせられた。
第88話『ヒドラ』(1974/10作品)
85ページ
依頼者:FBIOC(アメリカ連邦麻薬犯罪捜査局)
ターゲット:麻薬精製技術者ドクターZ(ズィー)
依頼金額:不明
殺害場所:
1)メキシコ領チファナの路上
2)フランス・マルセイユの安酒場ラ・コスタ
3)フランス・マルセイユの路上
4)安酒場ラ・コスタの女主人、サンドラ・セルベが住む館の庭
5)安酒場ラ・コスタの女主人、サンドラ・セルベが住む館
殺害人数:
1)2人
2)4人
3)1人
4)2人
5)6人
殺害相手:
1)尾行していた車に乗っていた男2人
2)リヨン・グループの4人
3)デスコ・マニヤーニ
4)カナダ・モントリオールから来た組織の2人ジャンとエディ
5)安酒場ラ・コスタの女主人、サンドラ・セルベの手下5人
安酒場ラ・コスタの女主人、サンドラ・セルベ
H:1人(安酒場ラ・コスタの女主人、サンドラ・セルベ)
Part1 わたしは買わない?
メキシコ領チファナ
賭博と売春、それに麻薬取引の中心地だ。
FBIOC(アメリカ連邦麻薬犯罪捜査局)の女捜査官が商売女に変装していたが、バレてしまった。
そこにゴルゴ13が現れた。彼女はゴルゴ13に「わたしを買わない?」と問い掛ける。
「大麻(グラス)をやりながら、か」と答えるゴルゴ13。
「カナビス・サテイバ(大麻)の葉は、充分に茂ったわ!」と答える女。
襲ってきた男達の襲撃に反撃した女はゴルゴ13についていく。
その様子を見ていた二人組の男達はゴルゴ13もFBIOCの関係者だと思い尾行を続ける。
Part2 火の粉を払って
車に乗った女とゴルゴ13。
運転している女はFBIOC特別捜査官サリー・ガーランドと名乗った。
合言葉を言った時は戦いの最中だったが、介入しなかったのは、サリー・ガーランドの腕を信用してのことか、連絡員を信用していなかったからか、と彼女はきいた。
ゴルゴ13は、自分に火の粉が降りかからない限り、知ったことじゃない、と言う。
二人の車の後ろに一台の車が尾行していた。
ゴルゴ13は、拳銃を抜き、平原の中に突っ込みわざとスピードを落とし接近させるよう指示する。
ゴルゴ13は、接近した際に、その車の二人を拳銃で射殺した。
Part3 その名は"ドクターZ(ズィー)"
ゴルゴ13とサリー・ガーランドと男が話をしている所に、トーマスというヤク中が、ヤクをくれ、と乱入してきた。
トーマスはFBIOCの捜査官だったが、麻薬密売業者の罠にはまって麻薬患者にされしまったのだ。
男は、仕事の話に戻る。
アメリカ合衆国に入るヘロインは、中東レバノンから西ヨーロッパからチファナを経由するルートが大部分なのだ。
フランスには冷酷無比な犯罪シンジケート"コルシカ人組織"がある。
生アヘンをモルヒネに変える工場が麻薬捜査官の最重点目標だ。麻薬組織はギリシア神話の"ヒドラ"に例えられる。
ヒドラの泣きどころは、麻薬精製の技術者だ。
その人物がドクターZ(ズィー)だ。
FBIOCはドクターZを追跡していたが、5人の捜査官が殉職し2人が行方不明になってわかったことは、LSD-25の常習者であることと余技に絵をたしなむことだけだった。
ゴルゴ13への依頼はドクターZをつきとめ、その人物を抹殺することだった。
Part4 安酒場の惨劇
マルセイユ-フランス-
安酒場に入ったゴルゴ13に、酒場のママが、フランス国家警察のイヌではないかと疑って質問する。
男が、疑う必要はない、と言う。
ゴルゴ13はデスコ・マニヤーニと答える。
そこにフランス国家警察(シュルテ)の麻薬捜査官が入ってきたが、彼等は偽物で、機関銃で中にいた者達を殺す。
酒場のママが、彼等がリヨン・グループの者だと見抜いた。
安酒場ラ・コスタの女主人、サンドラ・セルベがこの地域の女ボスだから、リヨン・グループが襲ったのだ。
ゴルゴ13は隙を見て、リヨン・グループの4人を拳銃で射殺した。
Part5 死体の刺青(いれずみ)
燃えた車の残骸の中にいた男の刺青(いれずみ)を見た男は、あの死体はデスコ・マニヤーニだ、と叫んだ。
仲間とその男は、今サンドラの所にいる男は何者だ?と驚き、正体を確かめに向かう。
Part6 雷鳴の館(シャトウ)
ゴルゴ13は雷が鳴る館で、サンドラ・セルを抱く。
Part7 稲光にうかぶ顔
サンドラの横にいるゴルゴ13に別な女から電話がかかってきた。
ゴルゴ13はお前とはもう終わった、と言って冷たく電話を切った。
そして、自分の部屋に戻る。
サンドラのベッドにいてもいい、というサンドラの言葉には、身の程をわきまえる、と言って出て行った。
デスコ・マニヤーニの死を確認した、カナダ・モントリオールから来た二人の前にゴルゴ13が現れ、二人を殺し、車に「Z」と記した。
Part8 "Z"が意味するもの
カナダ・モントリオールの2人が殺されたことがサンドラ・セルベの耳に入った。
死体のそばに行ったサンドラ・セルベの手下達とデスコ・マニヤーニことゴルゴ13。
"Z"のことをリヨン・グループが調べていると推測しより一層気をつけるように、とサンドラ・セルベに言った。
サンドラ・セルベは、頼りになる用心棒デスコ・マニヤーニをカナダ・モントリオールが送ってくれた、と答えた。
Part9 マダムの用心棒
サンドラ・セルベの買い物に用心棒としてつき合うゴルゴ13。
途中でサリー・ガーランドと接触して状況を話す。
ゴルゴ13は、ドクターZに連絡しなくていいのか、とカマをかけるが、サンドラ・セルベはもう連絡済みであることと、知ろうとするな、と警告した。
Part10 奇妙なクロッキー
買い物してきた商品を部屋に運んだサンドラ・セルベ。彼女の部屋に入ったゴルゴ13は壁の絵を見る。
4枚の女の絵が変わっている、と興味を持ったゴルゴ13。
それは、ドイツ軍に協力してG・ガスを作ったサンドラ・セルベの父が、麻薬の幻覚状態の過程を調べるために、LSD・25を自ら服用し、サンドラ・セルベを描いたという。
そこにサンドラ・セルベの手下達が入ってきた。
Part11 剥がされた化粧
サリー・ガーランドが捕らえられていた。
ゴルゴ13は、知らない女だとシラを切る。
サンドラ・セルベが銃弾1発が入った拳銃でサリー・ガーランドを撃て、と命じる。
ゴルゴ13はその拳銃でサンドラ・セルベに狙いを定める。
ゴルゴ13は、4枚の絵を描いたのはサンドラ・セルベ本人だと見抜いていた。指輪を反対の手につけていることから鏡に映る自分の像を描いたのだと見抜いたのだ。
サンドラ・セルベの手下5人がゴルゴ13に拳銃を向ける。
正体がバレたサンドラ・セルベは禁断症状に襲われ、手下達にゴルゴ13を殺すよう命じるが、ゴルゴ13は、手下達5人を倒し、最後にサンドラ・セルベを射殺した。
[感想]
ターゲットを明らかにすることから始まるサスペンスとアクションがミックスされた快作だ。ドクターZ自身がLSDの中毒者だったり、ドクターZが女だったとは、意外だった。父が描いた絵が実は鏡に映った自画像と見破ったゴルゴ13の観察力は鋭い。
第89話『プルトニウム239』(1974/10作品)
85ページ
依頼者:不明
ターゲット:元第19空挺師団ロベール・ペラン中佐
依頼金額:不明
殺害場所:アメリカ シカゴ郊外
殺害人数:3人
殺害相手:元第19空挺師団ロベール・ペラン中佐
部下2人
H:0人
Part1 国際犯罪情報屋
ウィーン-オーストリア-
この町は東西両陣営にわたる国際犯罪、政治、経済、各種問題の情報センターといえる。
デューク・東郷が、セキュリティの厳しい、あるビルに入る。
そこでアルジェリアFLN(民族解放戦線)弾圧にあたったロベール・ペラン中佐に関する情報を要求する。
ロベール・ペラン中佐は第19空挺師団所属で、大戦中はレジスタンスの一員として活躍し、ディエン・ビエン・フーの戦闘にも参加した。
アルジェリア戦争では民族主義者弾圧の旗頭だった。
情報担当者は、このアルジェリア人からの依頼で、ペランを・・・・、と言い、ゴルゴ13に、中で働く人間の方は整理されていないようだ、と皮肉を言われる。
ロベール・ペランは、今では世界を股にかけた事件屋だった。
情報担当者は、ゴルゴ13に「料金をとる前に、・・・資料内容を全部しゃべってしまうつもりか?」と皮肉を言われる。
Part2 原爆材料輸送規定
USA、イリノイ州、シカゴ市-アルゴンヌ国立研究所-
原子力発電に使う濃縮ウランの量が増大し、大量の核分裂性元素プルトニウム239が生じる。
それら核物質を輸送トラックが運んでいるのだ。
一台のトラックを尾行する車の中に、ロベール・ペランとその部下が乗っていた。
アメリカ原子力委員会(AEC)の規定では、「核物質は、ガードマンを警乗させたトラックで運び、さらに、これに一台の護衛車をつけること」だった。
ロベール・ペランの部下は、二人でも核物質を入手できる、と豪語するが、ロベール・ペランは、依頼主まで持ち出すには、自分の立てた作戦が必要だ、と言う。
ロベール・ペランと部下による下見は終わり、二人は引き揚げた。
Part3 戦士の目ざめ
シカゴ市近郊
アジトには男4人と女2人がいた。
見張りにも立っていなかったのでロベール・ペランは部下を叱る。
明日、作戦を遂行する、と皆を叱咤するロベール・ペラン。
そこへ電話がかかってきて、顔色を変えてロベール・ペランは町に出ていった。
Part4 作戦終了の"時"
ロベール・ペランが会った男が、ロベール・ペランがゴルゴ13に狙われている、という情報を伝えた。
男はロベール・ペランにシカゴを離れるよう警告するが、ロベール・ペランは今の仕事が終わるまではじゃまされたくない、と答える。
ロベール・ペランは男に、ゴルゴ13がシカゴに入ったら連絡を入れるよう依頼する。
Part5 襲撃(アタック)
ロベール・ペラン達4人がガスマスクをつけて、ガス弾を投げつけて、核物質輸送車を襲い、核物質を奪った。
Part6 USIB
NSA(国家保全局)局長、陸軍参謀本部第2部部長、DIC(国防情報局)局長、海軍省情報部部長、原子力委員会委員長、FBI(連邦捜査局)局長、USIB(米国家情報委員会)に出席予定の高官は、残りは副大統領だけだった。
USIB(米国家情報委員会)が始まった。
盗まれたプルトニウム10kgと高性能火薬少量で原爆が作れるのだ。
一刻も早く強奪されたプルトニウム239を取り戻し、原爆の力によって力の均衡を打ち破ろうとしている某国の意図を粉砕しようとしていた。
Part7 2人の視線が!
ホテルから出てきたデューク・東郷が警察に掴まった。
そのそばを通る車にはロベール・ペランが乗っていて、ゴルゴ13と目が合った。
Part8 "嘘発見器(ポリグラフ)"は語らず
嘘発見器(ポリグラフ)にかけられたデューク・東郷だったが、彼の波形にはまったく変化が現れなかった。
デューク・東郷がプルトニウム239強奪犯人のひとりだという密告はガセネタと言わざるを得なかった。
Part9 "狼"の動きは?
FBIストロング捜査官が、デューク・東郷がゴルゴ13だと見抜いた。
そして、彼がなぜシカゴに来たか、なぜ密告があったか、推理する。
プルトニウム239強奪犯が、ゴルゴ13に警察の目を向けさせるか、彼を警察に足止めさせるためだろう、と推理した。
ゴルゴ13を釈放し監視することでその答だ出る、と考え、ゴルゴ13を釈放した。
Part10 脱出作戦
ロベール・ペラン達は脱出作戦を開始する。
Part11 "狼"は動いた!!
ゴルゴ13はホテルを出て、タクシーに乗るふりをして尾行をまいた。
Part12 陽動作戦
トラックに乗った3人は警察の目を引きつけるためにパトカーの前で速度を上げて逃亡し始めた。
その間にロベール・ペラン達は、ゴミ収集車で白昼堂々とプルトニウム239を運び出すのだ。
Part13 関門突破!!
ロベール・ペラン達のゴミ収集車は検問を突破した。
Part14 最後の計算
ゴミ収集車はミシガン湖に向かっている。そこから舟艇でカナダを経由して国外にプルトニウム239を運び出すのだ。
ゴミ収集車を1台の車が尾行していた。
その車にはゴルゴ13が乗っていた。
ゴルゴ13はゴミ収集車のタイヤを撃ち、川に落とした。
ゴルゴ13はゴルゴ13が警察に連行されるところを確認に来たロベール・ペランから、密告したのが彼であることを確信したこと。
確かめに現れた時の車の匂いからゴミ収集車を使う脱出計画がわかったこと。
を話したゴルゴ13は、依頼者は誰か、というロベール・ペランの質問には答えず、ロベール・ペランを撃ち殺した。
[感想]
ビッグコミック特別編集プロジェクト『オフィシャルブックTHEゴルゴ学』(小学館)(2000/12/13)のP.236では、依頼者FBI長官となっているが、依頼しているシーンは見当たらないので、私は「不明」とした。FBI長官にはメンツがかかっていて、必死なので、ゴルゴ13に依頼したとするとFBIだと思うが、何しろ場面がない。
ゴルゴ13による至近距離でのアクションシーンは秀逸な作品だ。
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