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さいとう・たかを『ゴルゴ13 37 チャイナ・タウン』(リイド社)(1980/10/15)

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====もくじ=====

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第133話 チャイナ・タウン(1978/04作品)

脚本協力:外浦吾郎

ページ数:82ページ
依頼者:不明
ターゲット:サンフランシスコ・チャイナタウンの台湾派の指導者であるパット・張(チャン)
依頼金額:不明
殺害場所:サンフランシスコ・チャイナタウン
殺害人数:2人
殺害相手:サンフランシスコ・チャイナタウンの台湾派の指導者であるパット・張(チャン)と、白竜結社に雇われている拳法家ハンク・趙
H:0人

 

Part1 焦りのシスコ市警
 サンフランシスコの中華街(チャイナタウン)で中国人同士の抗争が激しい。
 中国派と台湾派の確執なのだ。
 そこで、アンドリュー・ヤマシタ警部をリーダーにしたアジア人犯罪特別捜査班を組織した。
 
Part2 アジア人犯罪特別捜査班
 アンドリュー・ヤマシタ警部は中国人犯罪者を取り調べしていたが、相手は黙秘している。
 中国派の指導者は、東洋旅行公司の会長、ジャック・王(ワン)だとわかったが、台湾派の指導者がパット・張(チャン)という名前しかわかっていなかった。
 アンドリュー・ヤマシタ警部は、二人の指導者を同時に取り除くことでいったん両派が休戦状態になり、その時、サンフランシスコ市警が中華街の大掃除をできる、と作戦を立てた。
 
Part3 台北から来た男
 台北から周竜明という拳法家の男がやってきて、ある男の写真を見せ、その男が見つかるまで宿泊する、と言った。
 周竜明はゴルゴ13だ。
 
Part4 拳法家周竜明
 周竜明が見せた写真はハンク・趙のものだった。劉先生と呼ばれる男は、台湾の白竜結社本部に問い合わせてみることにした。
 中華料理屋で食事をする周竜明(ゴルゴ13).
 そこにジミー・林の命を狙った男たち4人が襲ってきた。
 周竜明は、拳法の技で4人を倒した。
 アンドリュー・ヤマシタ警部が現場に現れたが、ジミー・林が、周竜明を擁護した。
 
Part5 ヤマシタ警部の思案
 ハンク・趙は、劉先生の前で、自分が野試合で殺した相手の弟に周竜明がいた、と答えた。
 アンドリュー・ヤマシタは、周竜明がゴルゴ13と見抜いた。
 
Part6 対決、太極拳!
 サンフランシスコの白竜結社のリーダー、トーマス・劉のもとに、周竜明が連れていかれた。
 周竜明は、リーダーはパット・張ではないのか、ときく。
 トーマス・劉は、パット・張は長老で、リーダーは自分だ、と答えた。
 周竜明は、それはどうでもいい、自分が会いたかったのは、ハンク・趙だ、と言う。
 そして、周竜張の弟だと名乗る。
 トーマス・劉は周竜明を雇おうとするが、周竜明は、ハンク・趙との戦いを選んだ。
 二人の戦いが始まったが、そこへ共産側のアジトが見つかった、と報告が入った。
 ハンク・趙と周竜明は共闘することになった。
 
Part7 月給2千ドルの"うで"
 ハンク・趙と周竜明は共産側のアジトに突入し、8人を倒した。
 
Part8 龍虎の休戦
 周竜明はハンク・趙とのことを一旦、トーマス・劉に預けて、白竜結社のために戦うことにした。
 
Part9 呼び止めた警部
 ホテルのフロントのじいさんは、周竜明が白竜結社に雇われたことを知って、かかわるな、と警告した。
 アンドリュー・ヤマシタが周竜明を呼び止め、車に乗せた。
 
Part10 警部の意外な頼み
 アンドリュー・ヤマシタ警部は、ゴルゴ13の狙いが、パット・張で、そのために白竜結社に潜入した、と話す。
 そして、パット・張をゴルゴ13が始末すると同時に、アンドリュー・ヤマシタ警部たちが、中国派のジャック・王を始末する、と伝えた。
 ゴルゴ13は、その時がくれば、連絡しよう、と答えた。
 
 サンフランシスコ・市立図書館で、周竜明は、情報屋がパット・張の正体がつかめない、と言う報告を聞いた。
 
Part11 待っていた仕事
 周竜明に、トーマス・劉の命令で、共産側の幹部のひとり美中旅行公司のチャールス・揚を殺しに行け、という命令が下った。
 チャールス・揚は、「パット・張の正体はつかめているんだ!」と言う。
 それを聞いた周竜明は、3人の仲間を倒し、チャールス・揚に、パット・張の正体を聞こうとする。
 そこへパット・張が現れた。彼はゴルゴ13が止まっていたホテルのフロントにいた老人だった。
 
Part12 パット・張の"その時"
 チャールス・揚を殺しに行け、というのは、パット・張とトーマス・劉の罠だった。
 スキを見て、ゴルゴ13は、パット・張に襲い掛かり、手刀でパット・張を殺した。
 アンドリュー・ヤマシタ警部に連絡したところに、ハンク・趙が現れ、戦いになった。
 ゴルゴ13は、白竜結社の男が持っていた拳銃を拾って、「おまえの遊びにつきあってやれなくて悪いが・・・おれは、こっちの方が専門なんでな・・・」と言って、ハンク・趙を射殺した。
 
【感想】
 ハンク・趙を殺すときの「おれは、こっちの方が専門なんでな・・・」というセリフはなかなか粋だ。
 ゴルゴ13の太極拳の技の凄さが光る作品だ。
 

 

増刊第8話 英雄都市(1975/12作品)

脚本協力:北鏡太

ページ数:53ページ
依頼者:アンドレイ・パブロヴィッチ・ボロコフ
ターゲット:アンドレイ・パブロヴィッチ・ボロコフ
依頼金額:不明
殺害場所:レニングラード
殺害人数:1人
殺害相手:アンドレイ・パブロヴィッチ・ボロコフ
H:1人(娼婦)

Part1 美しきチロルの村で
 チロル地方の中心地・インスブルック郊外・アクサム村にゴルゴ13が降り立った。
 ゴルゴ13は依頼者に会った。
 依頼者が見せた標的の写真は意外なものだった。
 
Part2 愛(いと)しのペテルスブルク
 一週間後、ソビエト・レニングラード空港
 チロルでゴルゴ13に依頼した老人が降り立った。
 ゴルゴ13は娼婦を抱く。
 
Part3 老人は少女のように
 老人はレニングラードの街を散策しバレエを鑑賞する。
 ゴルゴ13もその老人を尾行する。
 
Part4 右と左に・・・
 老人は「いよいよ今日だ・・・」と言って外出する。
 ゴルゴ13も尾行する。
 
Part5 わが家の明かりは冷えているか
 馬車で老人が家に向かう。
 中ではクリスマスを祝う家族が10人いた。
 
Part6 ダスヴィダーニャ家族よ・・・
 老人はアンドレイと呼ばれた。
 家族からは、なんでいまさら帰ってきたんだ、と難詰される。
 レニングラーが恋しかった、故郷でクリスマスを過ごしたかった、家族と会いたかった、とアンドレイは言った。
 家族の者たちは、アンドレイを裏切者、と呼ぶ。
 アンドレイは、やはり許してもらえないか、と言って、家を立ち去った。
 ただ一人孫娘のオリガだけが、彼を見送った。
 
Part7 過去は消えない
 兄弟のもとに行ったアンドレイを、兄弟たちは、裏切者と呼んだ。
 捕虜になって無理やり協力させられた、と言うアンドレイだったが、わかってもらえなかった。
 
Part8 裏切者の行く先は・・・
 ワシンスキーと呼ばれる男が、アンドレイ・パブロヴィッチ・ボロコフを逮捕しに来た。
 アンドレイは、誰が密告したか、ワシンスキーにきくが、彼は言わない。
 アンドレイは交換条件としてゴルゴ13の行動に関する情報提供を提案する。
 ワシンスキーはゴルゴ13のせいで仕事をしくじり、部下5人を殺されていた。
 
Part9 雪はなおも強く・・・
 ゴルゴ13の回想シーン。
 アンドレイは望郷の念に抗しがたく、故郷レニングラードに戻ることを決意した。
 標的の写真を見たゴルゴ13は、「おれに自殺の手伝いをしろ、というのか・・・?」ときいた。
 家族や友人で今は国家保安委員会(KGB)の重要ポストについているワシンスキーにつかまるだろう、と予想していた。
 アンドレイはゴルゴ13に、自分が逮捕され手錠をかけられたときに自分を殺すことを依頼した。
 
 ワシンスキーはアンドレイに密告したのは、孫娘のオリガだと言った。
 アンドレイがワシンスキーにゴルゴ13の件を話す前に、ゴルゴ13の銃弾がアンドレイを撃ち抜いた。


【感想】
 年をとり望郷の念に抗せなかったアンドレイ。
 だが、誰も裏切者の彼を許さなかった。
 戦争による悲劇を描いた異色の短編だ。

 

第76話 魔女の出て来た日(1973/09作品)

脚本協力:北鏡太
ページ数:32ページ
依頼者:キャリントン卿
ターゲット:キャリントン卿を恐喝していたベッティ・メイスン夫人
依頼金額:5万ポンド
殺害場所:イギリス・ロンドン
殺害人数:1人
殺害相手:キャリントン卿を恐喝していたベッティ・メイスン夫人
H:0人


Part1 昼下がりのロンドン
 キャリントン卿が5万ドルの大金を持って、ロンドンを歩き、ロンドン警視庁(スコットランドヤード)のヒューゴー警部たちをまいた。
 
Part2 誘拐か!?恐喝か!?
 ロンドン警視庁(スコットランドヤード)のヒューゴー警部とパーカー刑事が、キャリントン卿の屋敷を訪ねた。
 キャリントン卿が5万ドルの大金を取引銀行からおろしたことで、誘拐や恐喝などの犯罪に巻き込まれている、と考えたのだ。
 キャリントン卿はどちらもない、と答えた。
 
Part3 狙撃者(スナイパー)の行動その①
 ゴルゴ13がM16を組み立てた。そして明日の夜のビンで、ニューヨーク行きのファーストクラスを予約した。
 
Part4 訪れたキャリントン卿
 内務省からヒューゴー警部に、キャリントン卿の屋敷に仕掛けた盗聴器について抗議が入ってきた。
 ヒューゴー警部は引き延ばす。
 そこへキャリントン卿がやってきた。
 
Part5 魔女ベッティ
 キャリントン卿には、レイモンドとジェラルドというふたりの息子がいる。
 レイモンドはアリス王女とロマンスを噂されている騎兵中尉だ。
 ジェラルドは21歳だが、高級コールガールのような性悪女に喰いつかれてしまった。
 ジェラルドとその女のスキャンダル写真を、キャリントン卿は5000ポンドで買ったが、また恐喝されてしまったのだ。
 恐喝している相手は、"政界展望"と"社交界"という悪名高いベッティ・メイスン夫人経営の新聞だった。
 キャリントン卿はベッティ・メイスン夫人逮捕をヒューゴー警部に依頼した。
 
Part6 狙撃者(スナイパー)の行動その②
 ゴルゴ13が屋上に出た。
 
Part7 魔女逮捕さる
 ベッティ・メイスンが逮捕された。
 弁護士がやってきた。
 そしてキャリントン卿が告訴を取り下げたので、釈放してもらおう、と弁護士が言った。
 
Part8 狙撃者(スナイパー)は静かに・・・
 弁護士が運転する車の中にいるベッティ・メイスン夫人をゴルゴ13が狙撃した。
 
Part9 警部の推理
 ヒューゴー警部は、外出嫌いのベッティ・メイスン夫人を引っ張り出すために、ロンドン警視庁(スコットランドヤード)をキャリントン卿が利用した、と推理した。
 
 
【感想】
 ニューヨーク行きのチケットがどうつながるか疑問だったが、ゴルゴ13自ら、逃亡用に予約していたようだ。
 ロンドン警視庁(スコットランドヤード)のヒューゴー警部の頑張りが凄いがゴルゴ13はその上を行っていた。
 短編だが、面白い作品だ。

 

第120話 軽火器(アーマライト)VS戦車砲(ヘビーガン)(1977/05作品)

脚本協力:岩沢克

ページ数:87ページ
依頼者:例の秘宝がメキシコ皇帝のものと思っているメキシコのある集団

ターゲット:ホワイト・サンズミサイル基地司令官ジャコブ・マクフォール大佐(通称マック)

依頼金額:不明
殺害場所:
 1)ニューメキシコ州の路上
 2)ニューメキシコ州アラマコードの砂漠

殺害人数:
 1)1人
 2)2

殺害相手:
 1)ゴルゴ13に散弾銃を向けた白人
 2)ホワイト・サンズミサイル基地司令官ジャコブ・マクフォール大佐(通称マック)とスミティ大統領補佐官

H:1人(プエブロ族のベア・ポーの妹)


Part1 電算機(コンピュータ)が選んだ男
 フォート・ミード、メリーランド州、USA NSA(国家安全保障局)

 電算機(コンピュータ)は、完全な工作活動の実務担当者として、資料No.101-Gばかり選び出す。工作達成率は100%だが、合衆国への忠誠心は0と算定していた。

 

Part2 No.101-Gの裁決

 大統領直轄のNSC(国家安全保障会議)に属する秘密委員会"303グループ"の集会で、資料No.101-Gが、工作達成率は100%だが、合衆国への忠誠心は0と、電算機(コンピュータ)が算定していたことが議題に出た。その男とはゴルゴ13だった。

 補佐官はゴルゴ13抹殺をはかろうとして軍隊を派遣しようとしていた。

 作戦名は"野獣狩り作戦"と名付けており、作戦は発令された。

 

Part3 10セントの通行税

 アメリカ南西部・メキシコ国境に接するニュー・メキシコ州を車で走るゴルゴ13。

 前方の道路を封鎖する男女がいた。プエブロ・インディアンの通行税を取ろうとしていた。ゴルゴ13は10セントを支払った。

 対向車の白人は散弾銃で男女を殺した。そして、目撃者のゴルゴ13にも銃口を向けた。ゴルゴ13は、その白人を拳銃で撃ち殺した。逃走しようとした白人の男二人は慌てて車を運転し自損事故で死んだ。

 そこへプエブロ・インディアンの男達がやってきてゴルゴ13を囲んだ。

 

Part4 プエブロ族の掟

 ホワイト・サンズミサイル基地

 フラナガン中尉が第一機甲中隊の準備完了を右目に眼帯をつけた司令官に報告した。ワシントンからは大統領補佐官が到着予定だった。大統領補佐官と司令官は昔からの悪友で一緒に野獣狩作戦を楽しむ魂胆だった。

 プエブロ族の男達はゴルゴ13をどうするか話し合っていた。ゴルゴ13がプエブロ族の男女を殺した白人達と仲間ではない、と判断した長老たち。プエブロ族の掟で決着をつけようとするベア・ポー(熊の皮)と呼ばれる若者。

 

Part5 夕日をあびて・・・

 大統領補佐官のスミティがホワイト・サンズミサイル基地にやってきた。向かえたマック司令官。

 ゴルゴ13への依頼主が、例の秘宝がメキシコ皇帝のものと思っているメキシコのある集団で、その遺跡をあばくのは皇帝の尊厳を冒涜すると考えていた。

 ゴルゴ13抹殺後、その秘宝探しだ、と笑うスミティとマックだった。

 

 ベア・ポーは斧を持ち、ゴルゴ13は素手で、夕日をあびながら、格闘を始めた。

 

Part6 "G"を待つ基地

 ホワイト・サンズミサイル基地では偵察衛星がゴルゴ13を見失っていたが、スミティ大統領補佐官は落ち着いて待っていた。

 

Part7 インディアン集落の夜

 ゴルゴ13がベア・ポーを倒し勝負があった。そこへプエブロ族が銃を撃ったが、ベア・ポーが仲間を止めた。

 ゴルゴ13は、自分がデューク・東郷だ、と名乗った。

 夕食の最中、ゴルゴ13が殺した白人達は、リオ・グランデ川に眠っているといわれる2260億ドルの秘宝を狙った者達だろう、とベア・ポーは推理した。

 その夜、ベア・ポーの妹が、ゴルゴ13の寝室に訪ねてきて二人は結ばれた。

 

Part8 "野獣"はやって来た!

 ホワイト・サンズミサイル基地に、衛星がゴルゴ13を発見したことを知らせる暗号電文が入った。

 ゴルゴ13はニューメキシコ州の砂漠の中を走り、ホワイト・サンズミサイル基地を見下ろす。回想シーンで、ゴルゴ13の標的が、ホワイト・サンズミサイル基地司令官ジャコブ・マクフォール大佐(通称マック)だと判明する。

 そこへ、戦車3両が姿を現した。

 

Part9 攻撃開始!!

 ゴルゴ13は車に乗って、逃走を開始した。

 スミティ大統領補佐官とマック司令官が逃げ回るゴルゴ13を見て喜ぶ。

 ついにゴルゴ13の車が破壊された。

 

Prat10 窮鼠の牙は正確に

 ゴルゴ13は塹壕のような窪地に隠れた。そこへベア・ポーが現れ、逃走路を案内しようとする。ゴルゴ13は、窪地を出て、戦車の履帯のピンをM16で狙撃して、2両の戦車を激突させた。

 スミティ大統領補佐官とマック司令官が驚く。マック司令官が撃って撃って撃ちまくれ、と命令する。ゴルゴ13がまた履帯のピンを撃ち抜いて2両を激突させた。

 スミティ大統領補佐官とマック司令官が、激突して動けなくなった戦車の砲塔から顔を出した。ゴルゴ13は、二人を始末した。

 

【感想】

 ゴルゴ13が砂漠の真ん中で戦車6両に狙われて絶体絶命に陥る作品だ。戦車の泣き所が履帯のピンだとわかっていても、動いている履帯をM16でピンポイントで狙撃するなど神技だ。

 ベア・ポートの正々堂々とした格闘や妹との情事も見所の作品だ。

 

 

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