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さいとう・たかを原作 さいとう・プロ作品『ゴルゴ13』第647話『コウモリ女』(『ビッグコミック』2025/02/25号)

 

 

第647話『コウモリ女』 

 

 

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脚本協力:品川恵比寿
ページ数:147ページ
依頼者:ウイルス学者のロジャーズの父親
ターゲット:中国の公安たちがロジャーズを手放したくなる狙撃
依頼金額:不明
殺害場所:
  1)アメリカ ジョージア州 中華街の中華料理店
  2)中国の路上
殺害人数:
  1)3人
  2)1人
殺害相手:
  1)中国「民間警察」の男
  2)中国公安部の金部長
H:0人

 

前編『ビッグコミック』2025/02/25号

ページ数:39ページ

 

Part1 秘境で蠢(うごめ)くコウモリ群
 2014年、中国・貴州省
 アメリカと中国の最近研究チーム一行が石灰岩が崩落した縦穴や侵食で開いた横穴のコウモリを調査していた。
 
Part2 私はコウモリ女
 フランスのパスツール研究所で5年前に研修していた薇麗(びれい)は、「コウモリ女」と噂されるほどのコウモリ研究家だ。
 一行には、楊(ヤン)所長やロジャーズらがいた。
 SARS騒動(2002-3年)、SARS、MERSが中国や中東で発生したことなどから、アメリカは中国の秘境からコウモリを媒介にして未知のウイルスが感染爆発することを不安視していた。
 
Part3 恐怖のウイルス感染
 2019年冬、中国・武漢ウイルス研究所
 未知のウイルスが研究員に蔓延していること似気づいた薇麗は、楊所長に、研究員の隔離と武漢市民への異動禁止命令を出すことを提言する。
 楊所長は、自分の保身を優先し証拠となる資料、情報の破棄を薇麗に命じた。
 政府は2019年に武漢で行われた「世界軍人オリンピック」に参加した米軍人が持ち込んだことに決定した。
 研究者の名声よりも中国政府のメンツが大切だ、と楊所長は言い切った。
 中国で研究は続けられない、と考えた薇麗は、ウイルス関連の資料をUSBに収めて、研究用のコウモリを逃がし、自信もアメリカに亡命した。
 
Part4 パンデミック後の武漢
 4年3か月後・2024年、中国・武漢市
 2023年末から中国で再び正体不明の病気が蔓延していた。
 中国政府から、流行している旨の公式発表はない。
 楊元所長は、薇麗の言うとおりになった、と悔しがる。
 薇麗が中国による隠蔽の事実、コロナ解析が終わったのに公表しなかったことなどの爆弾を抱えて亡命したことによって、楊元所長は、下級職に転落した。
 楊元所長は、ロジャーズを発見した。
 中国政府は武漢市の市場で取引されていたセンザンコウがコロナウイルスの感染源としている。
 しかし、ロジャーズは、本当の感染源は、武漢ウイルス研究所とにらんでいた。
 隔離室などの手順や消毒の義務違反などを犯し、コロナに感染したコウモリから職員が研究所内で感染し帰宅時に市場で市場関係者や市民に感染し、中国全土に広がった、とロジャーズは予想していた。
 ロジャーズは、2024年末から広がっている呼吸器感染症も新種のウイルスかもしれないと考えていた。
 ロジャーズの前に楊元所長が現れた。
 
Part5 捕らわれたアメリカ人
 楊元所長の密告によって、中国公安部にロジャーズが逮捕された。
 楊元所長は、ロジャーズを交換条件にして、薇麗の身柄とUSBを取り戻して、自分の地位を元に戻すことを狙っていた。
 
 アメリカ・ジョージア州、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)
 所長のオリバーが、ウイルス学者のロジャーズが中国当局に身柄拘束され薇麗との交換要求を主張している、と関係者に話した。
 

【感想】

 中国は否定しており真相はわからないが、コロナウイルスが中国の研究所から始まった、という話は、広がっている。それをテーマにした作品だ。まだどういう展開になり、ゴルゴ13がどう関連してくるのか全く予想がつかなくて今後の展開が楽しみだ。

 

 

 

中編『ビッグコミック』2025/03/10号

ページ数:39ページ

Part1 米国の苛立(いらだ)ち
 アメリカ・バージニア州 CIA本部
 ウイルス学者のロジャーズが中国に捕らわれ2週間経過した。
 ロジャーズの両親にこのことを知らせることになった。
 
 ジョージア州 アメリカ疾病予防管理センター
 男が薇麗と交渉するが、彼女は断固拒否した。

 

Part2 驚愕(きょうがく)の狙撃手十三
 中国・武漢市 公安部ビル
 市内の監視カメラがゴルゴ13をとらえ、危険人物発見と報じた!
 
 取り調べを受けるロジャーズだった。そこにゴルゴ13発見の報が入った。
 
Part3 依頼者は父親
 バイクに乗っているゴルゴ13が、回想する。
 ロジャーズの父親がゴルゴ13に「中国の公安たちがロジャーズを手放したくなる狙撃」を依頼した。
 ゴルゴ13はバイクを駆ってどこかに向かう。
 
Part4 潜伏を決意する女
 アメリカ・ジョージア州郊外の住宅地
 薇麗は、2019年当時のコロナウイルス関係の資料を持ったUSBを持ち、ロジャーズとの人質交換問題が起きている間は姿を消すことにした。
 CIAは薇麗を見失って焦っていた。
 
Part5 情け容赦のない尋問
 中華街の中華料理店で中国の「民間警察」の男3人が薇麗の行方を見失って焦っていた。
 中国の不動産の負債額は137兆元(3千兆円)レベルに達していた。
 日本のバブルでさえ4.5兆元(100兆円)だった。
 彼らはそんな地獄の中国へ送還されることを何よりも恐れていた。
 そこへゴルゴ13がいきなり入ってきて、2人を殺し、1人から情報を聞き出した。
 
 次にゴルゴ13は、週に一度、薇麗の夜の相手をしている男を脅し、薇麗の行方を問いただす。
 薇麗がキャンプ地で過ごすのはどう、と言っていたことを男は思いだした。
 ゴルゴ13は、立ち去った。
 
【感想】
 ゴルゴ13の中国語が狙撃手十三とは・・・。確かにその通りだが面白い。

 ロジャーズの父の依頼「中国の公安たちがロジャーズを手放したくなる狙撃」を果たすために、ゴルゴ13は薇麗を殺すのだろうか?殺すとしたらどんな方法で?
 この後のストーリー展開が気になる。

 

後編『ビッグコミック』2025/03/25号

ページ数:39ページ

 

 

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Part1 その男はプロ
 中華街の中華料理店で3名の中国人の死体が発見された。防犯カメラにはゴルゴ13が写っていた。
 
Part2 潜伏先の女
 ジョージア州・アトランタ、ストーンマウンテンパーク
 薇麗はそのキャンプ場に潜伏していた。
 彼女はUSBメモリーを複製し暗号化しようとしていた。
 そこをサーモグラフィースコープで確認したゴルゴ13が狙撃し、PCの画面とUSBメモリーを破壊した。
 ゴルゴ13は薇麗の命ではなく、USBを消す依頼を受けていたのだ。
 
Part3 真実の叫び
 中国・武官、公安ビル
 ロジャーズの取り調べは進展せず、アメリカからの圧力が強く、USBは取り戻せない、ゴルゴ13の出現理由は不明、と八方塞がりの金部長と楊所長だった。
 そこへ、薇麗が消息を絶ち、ゴルゴ13によってPCとUSBが狙撃され、薇麗がCIAに出頭した、という情報が入った。
 楊所長と金部長が、車で走っているとき、ゴルゴ13が運転していた金部長を射殺した。
 楊所長は慌てて車を止め、ゴルゴ13が狙撃した方向に向かって土下座しながら、本当のことをしゃべって命乞いをする。
 スクープがある、との匿名電話を受けた男が録画を開始する。
 
 4年前のコロナ発生時、武官研究所の施設運営がでたらめで、職員が次々と感染したが、インフルエンザか新種のウイルスか半信半疑で、市場に行き、感染が広まった。
 薇麗や数名の研究者がこれが新種のウイルスだと危険性を指摘したが政府が握りつぶした。
 遺伝子組み換えはしていなかった。
 薇麗はコウモリが感染源だとしてきしたが、楊所長もそれが正しいと思っていた。
 軍人オリンピックやアメリカ兵の責任論、センザンコウは後付けだった。
 
 ゴルゴ13は楊所長を狙撃しなかった。

 

Part4 苦い結末
 ジョージア州・アトランタ、警察本部
 取り調べを受ける薇麗は、USBに特殊な秘密がないことを認めた。
 遺伝子組み換えも生物兵器としての開発もでたらめだった。
 薇麗が価値ある亡命者と振る舞うためのブラフだった。
 まさに「コウモリ女」だった。
 
Part5 保身と決断
 中国公安部ではゴルゴ13による金部長狙撃が警告ととらえ、ロジャーズを釈放することにした。
 上層部にも「反対すればあなたがゴルゴの標的です」と伝えることにした。
 ロジャーズは無事釈放された。
 米国家情報長官室(ODNI)は、新型コロナウイルスは人工的な者でも遺伝子組み換えされたものでもない、と結論づけている。
 キクガシラコウモリが宿主と言われているが結論は出ていない。
 温暖化により、今まで眠っていた未知のウイルスが活発になり人類に襲いかかることを多くの専門家が危惧している。
 
【感想】
 薇麗のPC画面をゴルゴ13は狙撃したが、データを狙うならSDDかHDDの方を狙撃すべきだろう。USBメモリーからまだ本体にコピー前だと確信していたのだろうか?
 新型コロナウイルスが細菌兵器か、遺伝子組み換えされてできた人工物か、という点については、自然由来のもの、という現在の定説に基づいたものになった。
 薇麗が持っていたデータは大した内容ではなく、彼女のブラフだったのは、意外だったが、彼女の性格を考えるとその方があり得ることだ。
 現実世界とゴルゴ13世界を重ねた絶妙な作品だと思う。
 
 次回は、第648話 GPT13だ。対話型人工知能「GPT13」が流行し、AIとの会話から極秘情報を入手して、物語が始まるようだ。
 次回も楽しみだ。

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