表紙
もくじ
SPコミックスコンパクトは、文庫サイズで、中に含まれる話は、SPコミックス版と異なり、最初のうちは、発表順となっている。
SPコミックス版にはない、SPコミックスコンパクト独自として、杉森昌武氏の解説が入っている。杉森昌武氏は、ゴルゴ13研究家兼デューク東郷研究所所長、『THEゴルゴ学』(小学館)編集総監督だ。
解説だけでない。
SPコミックス版にはない、構成、脚本、構図、作画、担当者それぞれのスタッフの名前がきちんと入っている。
なお、それぞれの話の内容は、SPコミックス版を参照するようリンクだけを貼っておく。
第29話『価値なき値(あたい)』(1970/05作品)
第30話『魔笛のシュツカ』(1970/06作品)
第31話『暗い街灯の下で』(1970/07作品)
第32話『帰ってきた標的(ターゲット)』(1970/08作品)
第33話『飢餓共和国』(1970/09作品)
解説:杉森昌武
ゴルゴ13は買春の常習者で精力絶倫の上、テクニシャンだ。ゴルゴ13の女性の好みについて、『THEゴルゴ学』で研究している。杉森昌武氏は、趣味以外の制約はない、と不思議がる。
第29話は、CIAフーバー長官が、第4話『色褪せた紋章』第19話『ベイルートVIA(経由)』以来、3度目の登場だ。『THEゴルゴ学』(2000/12発行)で本編400話、増刊63話で、CIAからの依頼件数は30件でトップだ。2位はKGB(ソ連国家保安部)の20件。3位はMI6(イギリス諜報部)の14件だそうだ。
ゴルゴ13がフーバーには「ミスター」と呼んでいるからリスペクトしているのだろう。
白人にひと泡吹かせようとしてインディアン4人組にとってトクシンP2は「価値なき値」だったのが表題の由来だ。
なお、この時点ではSPコミックスコンパクトの編集方針は、『ビッグコミック』誌への発表順というのが原則になっている。後にこの原則が崩れていくが、この時点では、原則に従っている。
第30話では、ゴルゴ13は、パミーナに優しい一面を見せている。パミーナの父、シュツカがどこか人間的弱さを遺していたのに対して、ゴルゴ13は完全な暗殺マシンだった。
第31話では、ゴルゴ13の武器M16が事故によって奪われてしまう。ゴルゴ13は奪った者達にけじめをつける。本来の仕事をどうしたかは作品中では描かれていない。
第32話では、殺したはずの男が生きていて、驚くゴルゴ13が見られる。依頼人が正直に話していたら、ゴルゴ13は依頼を受けたかどうか、杉森昌武氏は疑問を呈する。杉森昌武氏は、承諾した、と書いているが、私も同じ意見だ。
第33話の解説は第7巻だ。
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