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さいとう・たかを『ゴルゴ13 12 みな殺しの森』(リイド社)(SPコミックスコンパクト)(2003/02/28)

Amazon紙版へのリンク

表紙

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もくじ


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SPコミックスコンパクトは、文庫サイズで、中に含まれる話は、SPコミックス版と異なり、最初のうちは、発表順となっている。

SPコミックス版にはない、SPコミックスコンパクト独自として、杉森昌武氏の解説が入っている。杉森昌武氏は、ゴルゴ13研究家兼デューク東郷研究所所長、『THEゴルゴ学』(小学館)編集総監督だ。

解説だけでない。

SPコミックス版にはない、構成、脚本、構図、作画、担当者それぞれのスタッフの名前がきちんと入っている。

なお、それぞれの話の内容は、SPコミックス版を参照するようリンクだけを貼っておく。

 

第54話『死の収穫』(1972/01作品)

 

第55話『ANGRY WAVES(アングリー ウェーブス)』(1972/02作品)

 

増刊4話『誕生日(バースデー)に白豚(クラッカー)を殺せ!!』(1972/02作品)

 

第56話『みな殺しの森』(1972/03作品)

 

第57話『キャサワリー』(1972/04作品)

 

解説:杉森昌武

 ゴルゴ13は宮本武蔵と重ね合わせることがある、と杉森昌武氏は書いている。同感だ。

 

 第54話では、優秀で頭が切れるガルシア少佐だったが、ゴルゴ13を欺いたり利用するのが自殺行為であることを知らなかった。

 

 第55話では、第37話『AT PIN-HOLE』にCIA部長として登場したフラナガンがFBI部長としてゴルゴ13の依頼人になっている。CIAからFBIへの"転職"という極めて珍しいケースだそうだ。日本だと珍しいと思うが、アメリカではどうなのだろう。

 

 増刊4話では、人種問題とベトナム戦争という、アメリカのふたつの社会問題を鋭く描き出している。杉森昌武氏は、キンバリー署長を恐怖のどん底にたたき落としたゴルゴ13の拷問術に感心している。

 

 第56話は、「カティンの森事件」は、ソ連軍がポーランド軍将校を虐殺した事件だ。ペレストロイカとグラスノスチで、ソ連は認めたが、それまでは否定していた事件だ。

死ぬ直前の頼みなら、金額が少なくても、仕事を請け負うゴルゴ13。その標的ウエストクリフは目の不自由な宿屋の老婆に変装していた。「どんなに目立たない相手にも注意をしている奴がいるものだ・・・」というセリフがゴルゴ13の真骨頂を示す名言だ、と杉森昌武氏は書いている。

 

 第57話の解説は次巻だ。

 

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