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さいとう・たかを『ゴルゴ13 19 ペギーの子守歌』(リイド社)(SPコミックスコンパクト)(2003/08/30)

Amazon紙版へのリンク

 

表紙

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もくじ


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SPコミックスコンパクトは、文庫サイズで、中に含まれる話は、SPコミックス版と異なり、最初のうちは、発表順となっている。

SPコミックス版にはない、SPコミックスコンパクト独自として、杉森昌武氏の解説が入っている。杉森昌武氏は、ゴルゴ13研究家兼デューク東郷研究所所長、『THEゴルゴ学』(小学館)編集総監督だ。

解説だけでない。

SPコミックス版にはない、構成、脚本、構図、作画、担当者それぞれのスタッフの名前がきちんと入っている。

なお、それぞれの話の内容は、SPコミックス版を参照するようリンクだけを貼っておく。

 

第78話『幽霊定期便(ゴースト・ライナー)』(1973/12作品)

 

第79話  『ペギーの子守歌』(1973/12作品)

 

第80話『銃殺人ひとり』(1974/01作品)

 

第81話『海へ向かうエバ』(1974/02作品)

 

第83話『黒い肌の狙撃者』(1974/04作品)

 

解説:杉森昌武

 缶コーヒーのBOSS(サントリー)が、お客様へのサービスとして2001年に特別にリリースした『ボス漫オリジナル THEゴルゴ学SPECIAL』(非売品)は、さいとう・プロダクションと小学館とビッグコミック特別編集プロジェクトが協力して制作したものだ。そこで『ゴルゴ13』を統計学、法学、哲学、国際政治学など13ジャンルから多角的に検証・研究しているそうだ。「文学」のコーナーで「・・・」に込められたゴルゴ13の心情について絞殺しているそうだ。「この作品は、さしずめ「寡黙な文学」「沈黙の文学」の最高峰をなすものではないかと、」杉森昌武氏が指摘しているがその通りだと思う。『ボス漫オリジナル THEゴルゴ学SPECIAL』(非売品)も読んでみたいものだ。

 

 

 第78話では、同一民族が東西もしくは南北に分断された国がかつて三つあった、と書いている。ベトナム、ドイツ、朝鮮だ。ベトナム=>ドイツの順で統一された。私個人の思い出としては、1988年に中国旅行中に出会った東ドイツ人の科学者との出会いがある。彼は「自分が生きている間に統一されることはないだろう。」と言っていた。まさかその2年後に統一(吸収?)されるとは思わなかった。彼は東ドイツ人だったからその後どうなったか気になるが、もう名前も連絡先もわからないので、どうなったか全くわからない。

 

 第79話では、『ボス漫オリジナル THEゴルゴ学SPECIAL』(非売品)での調査ではゴルゴ13に日本の法律を適用した場合の犯罪件数は、2001年時点で殺人罪621件・・・と凄い数になるという。

 

 第80話の異色な点は、ゴルゴ13が依頼人に標的が殺害されるシーンを見せたことだった。依頼人とゴルゴ13の「沈黙の交流」があったことで、依頼人の心中でのラストの絶叫が強く胸を打つ。

 

 第81話は、シリーズ屈指の名作だ。この作品についてはつかこうへい氏が絶賛している。杉森昌武氏はそれに加えてエンターテインメントとしても面白いとつけ加えている。

 

 第83話については、次の巻で解説する。

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

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