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さいとう・たかを『ゴルゴ13 202 アデン湾の餓鬼』(リイド社)(2021/09/20)

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====もくじ=====

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第553話 アデン湾の餓鬼(2015/05作品)

脚本協力:品川恵比寿
ページ数:103ページ
依頼者:ラタニアの養父ハーキュリー
ターゲット:ラタニアに危害を加える者の排除
依頼金額:不明
殺害場所:

  1)ソマリア モガディシュ

  2)ソマリアの路上

  3)ソマリア ブラバ港の丘の上にあるアルジャババ一派の豪邸

  4)ソマリア ブジャヒリの隠れ家
殺害人数:
  1)2人

  2)6人

  3)23人

  4)9人

殺害相手:
  1)ゴルゴ13とラタニアから金を奪おうとした男 1人はブジャヒリ幹部のイガールの兄
  2)ゴルゴ13とラタニアの乗る車を襲おうとした男

  3)イズモIIを襲い釜田船長と檜垣を人質に取ったアルジャババ一派

  4)ブジャヒリ幹部のイガールとその手下達

H:0人

 

Part1 僅(わず)かな手掛かり
 ソマリア モガディシュ

 ゴルゴ13と記憶をなくしている一人の女性が街を歩き学校も訪れたが、彼女は何も思い出せなかった。修道女が十歳くらいの彼女を発見しラタニアと名付け保護したのだ。場所はソマリア南部の街ブラバ港近郊ビットリオだった。ビットリオという街の名前にラダニアは反応を示した。

 ガマール校長は、最も治安が悪く、海賊が跋扈する無法地帯だ、と警告した。

 学校を出たところを、武装した男達が金を出せとやって来た。ゴルゴ13が一人のマシンガンを蹴りで飛ばし、一人を右ストレートで殴りつけ、ナイフで襲ってきた男には右内回し蹴りで斃した。ゴルゴ13は男に現金を渡し車を買い逃走した。

 

Part2 "父"の願い

 ゴルゴ13の回想シーン

 ラタニアの養父ハーキュリーが、ラタニアの実の家族は殺され、ラタニアのみ壺に隠れて助かったが恐怖によって記憶を失ったのだ。修道女に助けられアメリカに来て、養父母に育てられて5年が経過したとき養母は病気で死に、養父も末期癌を患っていた。ラタニアの過去をちゃんと取り戻すために、ゴルゴ13に、ラタニアに危害を加える者を排除するという依頼をした。

 

Part3 海賊、現る

 ソマリア沖、アデン湾

 日本のタンカーのイズモIIが航行していた。この海域も5年前には海賊が跋扈していたが、最近は落ち着いていた。しかし海賊船が襲ってきて、ブラバに向かうよう命じられた。

 

Part4 死にたくないなら・・・

 車で移動するゴルゴ13の前に銃を持った男達が襲ってくる。ゴルゴ13が二人を跳ね飛ばして速度を上げて逃走した。

 

Part5 捕まったG

 アルカイダ系のブジャヒリ幹部イガールは、兄を殺したゴルゴ13を追っていた。

 ゴルゴ13とラタニアが乗った車がまた襲われた。防弾仕様の車だから銃弾を浴びても大丈夫だったが、地雷によって破壊された。車から脱出したゴルゴ13が4人をリボルバー拳銃で射殺した。しかし多勢に無勢でゴルゴ13とラタニアが捕まった。

 ゴルゴ13はイガールに銃で殴られて気を失った。

 

Part6 Gへのプレゼント

 ソマリア南部 港湾都市ブラバ

 イズモIIの船員たちが人質になり、バラバラにどこかに連行された。

 

Part7 犯されるラタニア

 ゴルゴ13が気づいた時、彼の首には首輪爆弾が仕掛けられていた。イガールは、敵対するアルジャババとの内紛に鉄砲玉として送り込むことにした。

 そしてラタニアを犯した。

 

Part8 非合法の手段

 東京・丸の内

 イズモ石油本社、社長出雲大吉は、自社の釜田、檜垣たちの行方を調べていた。

アルカイダとも結託しているイスラム過激派組織アルジャババが海賊の正体であることがわかり、身代金1億ドル(約120億円)が要求されていた。神原専務が、非合法な提案をした。それはゴルゴ13への依頼だった。

 

Part9 Gへの依頼

 ゴルゴ13に鉄砲玉としての最初の仕事が舞い込んだ。移動中の車のラジオで、13人の海賊が日本の海上自衛隊に逮捕され、ゴルゴン部族区がすぐに解放しろと日本政府に要求している、というニュースが入った。

 

Part10 マガヒの過去

 釜田船長と檜垣が今後どうなるか話していた。そこへマガヒがやって来て、過去を話し出した。彼らは漁民だった。しかし隣町の部族やイエメンなどに漁場を荒らす輩が増え、人質を取って金を奪い始め、それがエスカレートし、さらに日本、韓国、スペインなどが大型漁船でマグロを根こそぎ奪っていき、漁獲量が激減したのだ。

 

Part11 急襲作戦始まる

 イガールは、ゴルゴ13がブラバ港の丘の上に住んでいるアルジャババ一派の幹部を急襲している間に、日本人船員の人質を見つけ出し奪い去る計画だった。ゴルゴ13が一人でも幹部を殺せば上出来、撃たれても首輪爆弾が爆発して数人を殺せばいいし、戻ってきても死ぬまでイガールらの奴隷だ。

 ゴルゴ13はAK47を持って、丘の上の豪邸を目指す。あっという間に7人を殺した。

 

Part12 俺は中国の商社マン

 イガールは、銃撃戦になっても持ち場を離れない兵士がいる所に人質がいる、と見て、日本人の人質がいそうな建物を捜し発見した。ゴルゴ13がそこに入ってきて5人を殺した。そして金庫を開けて金を奪い、外に出てきた。そこには、死体が11体転がっていた。そしてスマホで、自分は中国人商社マンで石を大量に現金で買いたい、と連絡した。

 

Part13 イガールの勝利

 イガールはアルジャババ一派を斃し、マガヒも殺した。そして、釜田船長と檜垣を連れて行く。

 

Part14 祝いの酒

 イガールはラタニアにわかめ酒をさせていた。そこへゴルゴ13が、石を満載したトラックに乗って帰ってきた。イガールは、ゴルゴ13が兄の仇だから首輪爆弾は外さない、と言う。ゴルゴ13は、自分にはラタニアと2人の日本人を助け出すという仕事がある、と答える。イガールはスマホを取り出し、首輪爆弾を爆発させる、と言った。ゴルゴ13は、やってみろ、と言う。

 イガールがスマホのスイッチを押したが、首輪爆弾は反応しない。手下達もスマホのスイッチを押すが、首輪爆弾は爆発しない。ゴルゴ13はラタニアとともにトラックの後ろに隠れ、イガールの部下達と戦う。あっという間に7人を斃した。そしてラタニアに頼んで首輪爆弾を外してもらった。

 

Part15 G対イガール

 建物の中に入ったゴルゴ13が1人を射殺した。イガールは釜田と檜垣に銃を向けていた。トラックの積み荷は、電波を遮断する花崗岩(かこうがん)だった。首輪爆弾の電波が遮断されると同時に爆発する仕組みにすべきだった、とゴルゴ13はイガールに言った。そして、釜田と檜垣を殺す前にイガールを殺す、と断言した。イガールがゴルゴ13を撃とうとした時、ゴルゴ13のAK47がイガールの眉間を撃ち貫いた。

 ラタニアは自分の過去を知りたくて、とんでもないことをした、と後悔していた。

 ゴルゴ13は釜田船長と檜垣を連れて、ラタニアが隠れているトラックに戻って来た。

 

Part16 甦る過去

 釜田船長と檜垣はエチオピアへの道を走っていた。ゴルゴ13とラタニアは、ビットリオに向かっていた。その風景を見てラタニアは記憶を思い出した!!

 そしてラタニアは養父のもとに帰った。養父が読んでいた新聞には、日本人船員の生還についての記事が載っていた。 

 

 

【感想】

 ソマリアの悲惨さは、当時、ニュースになっていた。ラタニアは、自分の記憶を取り戻すためにソマリアに行ったが、強姦されてかえってひどい目に遭ってしまった。

 ラジオ放送で、イズモ石油からの仕事の依頼を知り、それを受けたゴルゴ13には驚いた。珍しく、イガールに仕事の内容を話していたが、どういう風の吹き回しだろうか?

 イガールはわかめ酒をしていたが、ソマリアは確かイスラム教だから酒は禁止だと思うが、戒律が緩いのだろうか?

 ゴルゴ13が、背後から殴られ気を失い首輪爆弾を付けられる、という絶体絶命のピンチを迎えたのには驚いた。そこからどうやって脱出するのか、ハラハラした。

 ゴルゴ13最大のピンチの一つだろう。

 

 

第530話 獣の穴(2013/03作品)

脚本協力:ながいみちのり
ページ数:41ページ
依頼者:なし
ターゲット:なし
依頼金額:なし
狙撃場所:なし
殺害人数:0人
狙撃対象:なし
H:0人

 

 静岡県浜松市

 SPコミックス第177巻増刊第97話『夏の老人』にも登場した公安委員三輪が甥の杉江正一の家を訪ねた。正一の母で三輪の姉から頼まれて様子を見に来たのだ。正一の大学出席状況がよくないらしい。正一の隣の部屋の人は、年に1回か2回、短期間部屋を使用するだけだった。

 二人は浜松餃子を食べに出て、家に戻って酒を呑んだ。その時、隣に人が入っていった。

 外に出た三輪は、海岸でサーファーの若者が溺れたところに出くわした。この辺りは"うど"と呼ばれる巨大な離岸流があり、よそ者は溺れてしまうのだ。見えない危険は恐ろしい・・・と思う三輪だった。旅館に戻った三輪は正一の隣人が気になった。

 翌日、大家の不動産屋を訪ね、借主は鈴木さんで、建築中に施主が金に困り鈴木さんが買い取り、大家の不動産屋に売り、正一の隣の301号室をあらためて借りたのだった。

 正一のマンションに戻った三輪に、おしゃべりなお婆さんが話しかけてきた。301号室の人は、体格がよくて、猫好きの男だそうだ。

 

 1週間後、東京・丸の内

 三輪は正一に隣人に動きがあったら知らせてくれ、と伝えてあったが、その連絡が来た。三輪は正一のマンションに向かった。

 マンションには、あのおしゃべりなお婆さんがいて、彼女の死んだ息子の写真を見せてくれた。息子はうどに巻きこまれて亡くなったのだ。彼女の息子の写真はゴルゴ13に似ていた。

 三輪は301号室を不動産屋に頼んで見せてもらった。不動産屋はロビーの天井が低い、と言っていた。301号室の下には隠し部屋があった。そこには一発の弾丸が立ててあった。三輪は、これ以上詮索を続けたらこれをぶち込むという警告と受け取った。

 三輪は、まるで遠州灘のうどのように、静かな波の下は見えない奔流が渦巻いていた、と思った。

 アメリカ ニューオーリンズ ダウンタウンで子ども達がサッカーをしていた。そのボールがゴルゴ13に当たりそうになったが、ゴルゴ13はボールをかわした。子ども達は、うしろにも目があるのか、と驚いた。

 

【感想】

 オフのゴルゴ13が何をやっているか想像させる作品だ。第150話『PRIVATE TIME(プライベートタイム)』や第200話『7号コテージ事件』のような系統の話だ。301号室の下の秘密の部屋でいったいゴルゴ13は何をしていたのだろうか?試射をしていたのだろうか?気になるがゴルゴ13は全く証拠を残していないだろう。

   

第545話 白団(パイダン)回顧録(2014/08作品)

脚本協力:横溝邦彦
ページ数:105ページ
依頼者:元中野学校出身で白団(パイダン)で台湾のために戦った鶴岡清

ターゲット:台中接近を支持する台湾財閥の王龍火
依頼金額:不明

殺害場所:台北「台北101」

殺害人数:1

殺害相手:台中接近を支持する台湾財閥の王龍火
H:1人(娼婦)

 

Part1 なぜ左手を!?

 日本 北海道 日高山地

 300キロを超える大物ヒグマが一撃で殺され、左手・左足が切り取られていた。通常、右手に価値があるのになぜ左手を切り取ったのか、不思議なことだった。

 

Part2 3人目の犠牲者

 台湾 台北市の家に、老人が訪ねてきた。驚いた主人だったが、胸を撃たれて殺された。32口径拳銃で殺されたのだ。先週もガスによるものと、自動車運転中によるもので日本人老人2人が殺されたのだ。事故扱いだが、李孝明警部は殺人事件と思っていた。犯人は室内を物色しており、執筆中の原稿がなくなっていた。

 被害者は周と名乗っていたが、本名は広沢隆造という日本人だった。日本へ民芸品を輸出する仕事をしていた。

 李孝明警部は知り合いの芝田刑事に電話した。

 

Part3 出身は"中野学校"

 芝田刑事は、梨華に頼んで三人の経歴を調べた。中野学校の卒業生で三人の上司が生存していた。三人のうち広沢と種田は熊本出身、西岡は北海道出身で、中野学校時代の上司は東京在住だった。

 

Part4 刑事の勘

 李孝明警部は防犯カメラの映像を五時間も見ていた。そして一人刑事の勘に触れる男がいた。

 

Part5 料理人を質(ただ)すG

 台北市 繁華街

 "満漢全席"を作れる料理人をゴルゴ13が捜し7軒目でようやく見つけた。そして金を払った・・・

 

Part6 いざ捲土重来(けんどちょうらい)

 日本 八王子市

 芝田刑事が三人の上司だった鶴岡清を訪ねた。鶴岡清の妻は、夫が終戦後自宅に閉じこもり1949年のある日、一通の手紙を読み、1か月後、捲土重来を期する場が与えられた、と言って、家を出て行き、半年後一度だけ電話があり、今台北にいること、自分の事は死んだと思って処理すること、と言ったきり音信不通だった。

 

Part7 刑事の血、沸き立つ

 芝田刑事に、これ以上過去の出来事を探るな、深入りすると命の保証はない、と警告の電話がかかってきた。芝田刑事の血が沸き立つのだった。

 

Part8 警告を無視

 芝田刑事は梨華に、台湾での戦闘の歴史を調べてもらった。1950年の海南島、1955年大陳志摩、1958年馬祖島で戦闘があった。

 

Part9 突然の逮捕

 台湾 台北市

 ゴルゴ13が、"満漢全席"を作れる料理人に、約束の品物を渡した。それを見ていた男が、ゴルゴ13が犯罪者にちがいない、として通報した。娼婦を抱いていたところを襲われゴルゴ13は逮捕された。

 

Part10 台中の接近

 馬英三政権下で中国と台湾の閣僚による直接会議が行われた、とテレビが報じていた。それを見ていた台湾財閥の長老、王龍火は、台湾と中国の政治対話を進めるよう裏で圧力を加えていた。共産党幹部の蓄財額が台湾財閥の二桁も上なので、台湾財閥も中国本土で利権を確保するハラだった。

 王龍火は半年前に何者かに狙われてから外出を控えていた。手紙の中に「満漢全席」のチケットがあった。そこへ2人の黒社会の男が訪ねてきた。

 

Part11 鶴岡の焦燥

 台北・金瓜石(きんかせき)

 鶴岡は、台中接近の記事を呼び、猶予がない、と思い、相澤に電話した。相澤は、次に自分が殺される、と言って怯えていた。

 

Part12 この男は虎

 台北の警察署に連行されたゴルゴ13を李孝明警部が見て、自分が調べる、と言った。

 芝田刑事は謹慎処分を食らい、台北に来ていて、李孝明警部とともに捜査に加えてもらうよう、連絡が入ってきた。芝田刑事の調べでは80名近くの元日本兵が台湾に密入国し、そのリーダーが鶴岡清だった。

 ゴルゴ13は留置場で、2人の警官に殴られそうになったが、反撃して二人を倒して、留置場を出て行った。

 

Part13 熊の手クッキング

 空港に芝田刑事を迎えに行った李孝明警部にゴルゴ13が警官2人を倒して脱走した、と連絡が入った。李孝明警部は、脱走した男がゴルゴ13だと知った。李孝明警部は、ゴルゴ13が鶴岡清と接触しないか調べるようにした。

 ゴルゴ13に頼まれた料理人は満漢全席用の熊の手料理を6日間かけて完成させた。

 

Part14 追い詰める2人

 鶴岡清の家に着いた李孝明警部と芝田信行刑事に、鶴岡清が、よく来た、と言って出迎えた。李孝明警部が、一週間前に鶴岡清が広沢宅に行ったことを、問い詰めた。鶴岡清は認めたが、忠告だけしてすぐに帰った、と答えた。彼の忠告は、広沢の原稿を公表されたくない輩がいる、と忠告したのだった。

 鶴岡清は蒋介石の要望で密入国したのだった。鶴岡清は、ソ連軍によって、戦に敗れることの惨めさを痛感し、その思いを払拭したかったのだ、己が許せなかったのだ。そして、日本の軍事専門家を連れて台湾軍人に教えたのだ。鶴岡清は暗号解読の専門家だった。金門島の戦いにも参加し、組織名を"白団(パイダン)"とした。1949年10月、金門島の古寧頭の戦いで、旧日本軍の根本博中将が指揮して勝利した。"白団(パイダン)"は、富田直亮(元少将)以下83名が1969年まで活動した。李孝明警部は突然立ち上がって鶴岡清に敬礼した。李孝明警部は鶴岡清に3人の日本人戦友を殺す動機がない、と思った。

 その時、台北101で、豪華な食事会が開かれ、王龍火が出席する、という情報が、李孝明警部に入った。李孝明警部は、ゴルゴ13が狙っているのがこれだ、と直感した。

 その時、2人の男が、襲ってきて、鶴岡が撃たれた。

 鶴岡清は、李孝明警部に拳銃を向けて、ゴルゴ13の邪魔をするな、と警告した。王龍火が、日本人3人を殺した張本人だった。回顧録を執筆するよう、鶴岡清は、広沢、種田、西岡に勧めた。王龍火は、それによって、日本への敬愛の念が沸き起こるのを恐れたのだ。鶴岡清は、台湾に日本が捨てた美徳や魂が残っている、台中接近すると香港のように共産党によって蹂躙される、と言って、こときれた。

 

Part15 食事会、始まる

 台北市「台北101」

 李孝明警部はゴルゴ13阻止に急ぐ。

 

Part16 右手か、左手か

 ゴルゴ13が地上500mのビルに上がる。

 李孝明警部は会場に入る。

 王龍火は、熊の左手と右手のどちらが価値があるか、うんちくを話す。右手で蜂蜜をなめるから右手が価値があるという説もあるが、左手で獲物を仕留めるので筋肉がついていて旨いという。

 窓の外からロープで男が降りてきた。男はゴルゴ13だった。

 ゴルゴ13はキャリバー50で王龍火を殺し、パラシュートで降下して逃走した。

 

Part17 向かった先は・・・

 芝田刑事は、上司に謝罪し、謹慎を解いてもらった。

 また、鶴岡清の家に行き、妻に、遺骨を渡した。

 

【感想】
 大東亜戦争後、日本軍人が現地に残ってあちこちで戦ったという話は聞いたことがあるが、台湾でもそうだった、という話だ。

 ゴルゴ13が満漢全席を作れる料理人を捜す、という、彼らしくない動きをしていて、それがどう結びつくのか不思議だったが、ラストに見事に収束した。

 ゴルゴ13が娼婦と寝ているところを襲われ、少し驚いた表情が珍しい。

 逮捕された時に、熊の左手を押収されなかったのが不思議だ。

 李孝明警部や芝田信行刑事や梨華もなかなか個性的でいい。別な話でまた登場しないか楽しみだ。

 

 

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