====もくじ=====
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第183話 崩壊 第四帝国 狼の巣(1982/04作品)
脚本協力:きむらはじめ
ページ数:120ページ
依頼者:ナチ・ハンターの所長
ターゲット:第四帝国総統
依頼金額:不明
殺害場所:
1)アルゼンチン ブエノスアイレスの裏道
2)ハリウッドの駐車場
3)アルゼンチン ブエノスアイレスの美術館を装った第四帝国の本拠地 狼の巣
殺害人数:
1)2人
2)1人
3)5人+12人+6人+1人+3人
殺害相手:
1)ゴルゴ13とアンジェリカを尾行した男達
2)映画雑誌の記者ニック
3)狼の巣を警備する兵士たち。第四帝国副官のヴェッセル大佐
H:0人
Part1 シェルターへの侵入者
アルゼンチン ブエノスアイレス
モサド(イスラエル諜報及び特別工作機関)の男が、第四帝国のシェルターに侵入したが、捕まり厳しい拷問が始まった。
総統にはヴェッセル大佐が報告した。
Part2 ナチ式拷問
ケストナー大佐からの伝言をアンジェリカという女が伝えに来た。
モサドの男はもう4週間も拷問に耐えていた。
Part3 イスラエルの焦り
エルサレム
イギリスで発生した暴動やレーガン大統領の狙撃、兵器輸出が急成長しているブラジルの背後に、ネオ・ナチ勢力がいて、それがイスラエルにとっては憂慮すべき事態だった。
美術館を装っているブエノスアイレスにある第四帝国の本拠地は難攻不落の要塞で、ネオ・ナチの者たちはここを"狼の巣"と呼んでいだ。
モサドの一員ダビドは捕らえられて拷問を受けていた。
潜入した工作員アンジェリカも今日明日にも逮捕されかねない情勢だった。
ギンズバーグ長官はダヤンの遺言に従い、ゴルゴ13を送り込むことにした。
Part4 墓地の二人
第174話『沸騰・第四帝国』(SPコミックス第52巻)★で死んだノーマの墓の前で、ナチ・ハンター所長とゴルゴ13が会っていた。
所長は狼の巣と第四帝国総統の資料を見せて、依頼した。
Part5 つけられた女
ブエノスアイレスでゴルゴ13はアンジェリカと会って、警備状況を聞いていた。
アンジェリカは第四帝国の者に尾行されていた。
ゴルゴ13はアンジェリカを連れて空港に向かった。
Part6 逃げた二人
尾行されているゴルゴ13とアンジェリカは裏道に入る。
追跡してきた男二人をゴルゴ13が拳銃で射殺した。
Part7 貸しスタジオの大セット
ハリウッド
突貫工事で大きなセットを作っていた。
延性、展性に富むやわらかい弾丸、赤外線透視眼鏡、ガスマスク、37mmガス銃、M203グレネードランチャー、手榴弾、防弾チョッキを注文するゴルゴ13。
Part8 映画の内容は!?
3日で警備システムを作るよう依頼するゴルゴ13。
Part9 セットの猛訓練
セットでゴルゴ13が猛訓練する。
Part10 記者の目撃
ゴルゴ13の猛訓練の様子を写真に撮った映画雑誌の記者ニックだったが、ゴルゴ13に見つかり、フィルムを没収された上、殺された。
Part11 消えた大セット
ニックの遺体が発見された大セットが取り壊された。
Part12 深夜の登場
ブエノスアイレス
ゴルゴ13が第四帝国の本拠地の前に現れ正面玄関を狙撃した。
車から登場したゴルゴ13は、完全武装の姿だった。
Part13 監視テレビが消えた!
監視テレビの映像が映っていない。
アンジェリカの逃亡後、情報漏れを警戒して警備システムの一部を変更した時、全部チェックしたので、故障ではない、と判断した警備のリーダーは、非常事態発生を宣言した。
ゴルゴ13は廊下を走る。
赤外線システムの位置が当初の調査から変わっていたが、強行突破する。
ゴルゴ13は5人の敵を射殺した。
Part14 ワンマン・アーミー
手榴弾や毒ガスを使って兵士たちを斃しながら前進するゴルゴ13。
Part15 総統のノド元まで!
総統にヴェッセル大佐が、敵の侵攻を報告した。
マジノ線とかわらない、と怒る総統。
心臓が悪いようで、心臓の薬ジギタリスを飲む。
総統は黄金の拳銃を机の引き出しから取り出した。
そこにはA・Hと彫ってあった。
Part16 救出されたダビド
ダビドを救出に来たモサドの男2人が、ゴルゴ13一人を雇ったのだと、ダビドに話した。
そして逃げ出す。
Part17 死体を踏み越えて
ゴルゴ13は6人を殺して突進する。
ヴェッセル大佐も殺した。
総統の部屋に到達したゴルゴ13は、総統が死んでいることを確認した。
総統はマルチン・ボルマンだった。
マルチン・ボルマンは、ヒトラーの遺書でナチの党首に指名された。
ベルリン陥落後、ボルマンは行方不明になった。
戦後、西ドイツ政府は、ボルマンはインファリーデン街の陸橋下の線路脇で死亡した、と発表した。
西ドイツ情報機関の長官だったラインハルト・ゲーレンは、ボルマンはソ連のスパイで、総統の自決後、モスクワへ渡り、余生を送った、と証言した。
「すてべの人民の害毒であるユダヤ人を排除せよ!」というヒトラーの遺言の言葉は今も生き続けている。
【感想】
3話にわたった因縁の第四帝国との対決がようやく終了した。
ゴルゴ13がハリウッドに狼の巣を模したセットを作って訓練し、多数の兵器を購入して突入する。
p.84に、完全装備のゴルゴ13の姿がかっこいい。
ワンマン・アーミー・ゴルゴ13の派手な活躍が楽しめる傑作だ。
第166話 甦るスタンディング・ベア(1980/11作品)
脚本協力:きむらはじめ
ページ数:42ページ
依頼者:ネ・ペルセ族現酋長オールド・クラウドと長老フライング・フォークと長老トール・タートル
ターゲット:土地をゼネラルウラン社(G・U社)に売ろうとしていたクロー・ドッグ
依頼金額:不明
殺害場所:アメリカ合衆国 アイダホ州 ラブワイ・インディアン保留地
殺害人数:1人
殺害相手:土地をゼネラルウラン社(G・U社)に売ろうとしていたクロー・ドッグ
H:0人
Part1 酋長の願い
アメリカ合衆国 アイダホ州 ラブワイ・インディアン保留地
ネ・ペルセ族現酋長オールド・クラウドと長老フライング・フォークと長老トール・タートルが話し合っていた。
白人はインディアンから土地を奪い、ゴールドが出るとオクラホマの荒地は追い立て、ウランが出ると土地を売れ、と言う。
ダル・ランスの所にクロー・ドッグが行き、札ビラを切ったので、賛成派5に対して反対派は3人のみになった。
伝説の大酋長スタンディング・ベアが現れ部族を救ってくれなければ困るのだった。
Part2 イヌの耳に伝説
白人に魂を売ったクロー・ドッグは、レッド・ムーンという馬に乗ろうとしたが、レッド・ムーンはクロー・ドッグを蹴飛ばす。
スタンディング・ベアは1877年のインディアン戦争で現れ、名馬ホワイト・バードにまたがり、敵を引きつけ、騎兵隊がいくら撃っても弾丸は命中しなかった。
ベア・ポウ山中に姿を消した。
祖霊祭でスタンディング・ベアの裁きを受けるだろう、とクロー・ドッグは、長老に言われた。
祖霊祭で、インディアン総務局の役人とゼネラルウラン社(G・U社)の者も来る。
Part3 レッド・ムーンに愛された男
2年前、警告でオールド・クラウドは、生きているのがふしぎなほどの傷を負って斃れていたゴルゴ13を助けた。
ゴルゴ13は怪我が癒えるとレッド・ムーンを乗りこなした。
オールド・クラウドたちの前にゴルゴ13が現れた。
Part4 "祖霊祭"の夜
祖霊祭の夜、祭りがクライマックスになると、レッド・ムーンに乗ったスタンディング・ベアが現れた。
インディアンたちが驚き、ひれ伏した。
クロー・ドッグが拳銃を抜くと、スタンディング・ベアがクロー・ドッグを撃ち殺した。
警官たちが追跡するが追いつけない。
Part5 精霊は去った
崖まで警官たちが追い詰めたが、スタンディング・ベアは崖を登っていった。
スタンディング・ベアはゴルゴ13だった。
この夜、ネ・ペルセ族の会議では、土地の不売を決議した。
その動きは他州のインディアン保留地にも広がり、結果的にアメリカの核兵器生産配備計画の変更を余儀なくされている。
【感想】
満月を背に崖の上に登場したスタンディング・ベア(ゴルゴ13)がカッコいい。
アメリカ大陸のインディアンの歴史は悲劇以外のなにものでもない。
そんな彼らの哀しい歴史を背景に、ゴルゴ13が活躍するこの短編は、美しい。
第179話 ズドロナス・マリヨ(1981/12作品)
脚本協力:外浦吾郎
ページ数:83ページ
依頼者:フリーメーソンのヤコブ・マイヤー
ターゲット:ヨハネ・パウロ2世の拉致者であり、ヨハネ・パウロ2世のクリスマス・ミサへの出席を妨害する人物
依頼金額:200万ドル
殺害場所:
1)公園
2)バチカン市国 テベレ河の河畔
3)ドミッチョリ神父の部屋
4)ガンドルフォ城
殺害人数:
1)1人
2)2人
3)1人
4)7
殺害相手:
1)整形手術でゴルゴ13そっくりになったラチュルク神父
2)ナポリの枢機卿ドミッチョリ神父からゴルゴ13を撮影したライターを受け取った2人組
3)ドミッチョリ神父
4)KGB要員
H:0人
トルコ イスタンブール
5年前に赴任して以来イスタンブールを離れたことがないゴルゴ13そっくりの神父が空港に向かう。
Part1 フリーメーソンの密談
イスラエル テルアビブ
1981年5月31日、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世がサンピエトロ広場で狙撃されたときの記録を見る男達。
犯人はトルコ人メフメト・アリ・アジャで、トルコ極右民族主義非合法組織"灰色狼"のメンバーだった。
ヨハネ・パウロ2世はガンドルフォ城に移った。
だがこの男は唇の下のわずかな施術跡が残っていることから替え玉と思われる。
本物のヨハネ・パウロ2世はバチカン法王庁のどこかに拉致されているものと思われる。
この会合はフリーメーソンの会合で、ここまでの説明をしたヤコブ・マイヤーに対処を一任された。
Part2 早朝の公園にて・・・
ヤコブ・マイヤーがゴルゴ13に会った。
ヨハネ・パウロ2世の拉致者を抹殺し、クリスマスのミサへの出席を妨害する人物を抹殺することを依頼した。
ゴルゴ13は、ユダヤの組織であるフリーメーソンがカトリックのバチカン内部の動きにこだわる理由を質問した。
1960年に100年ぶりにバチカン公会議が開かれ、バチカンの対共産圏包囲戦略が決定的になった。
バチカンとギリシア正教が800年ぶりに握手し、ユダヤ教やイスラム教や仏教やヒンズー教と結んでいった。
ヤコブ・マイヤーは、共産圏を包囲し封鎖する世界宗教連合構想の仲介人がフリーメーソンだったのだ。
5日後に臨時バチカン公会議が開かれるのでそこに枢機卿の一人としてゴルゴ13が出席し一週間に渡って開かれるその会議で行動するのだ。
Part3 複製品の死
ヤコブ・マイヤーはゴルゴ13がいつでもローマ・カトリック教会に潜入できるように5年前から準備していた。
それが、イスタンブールのウシュクダラ・カトリック教会の神父であり枢機卿の一人ラチュルク神父だった。
彼の姿はゴルゴ13そっくりだった。
ゴルゴ13はラチュルク神父を射殺した。
そして今後二度と複製品を創ったら、製造者も抹殺する、と言った。
Part4 臨時バチカン公会議
バチカン市国 バチカン法王庁、サン・ピエトロ寺院
ラチュルク神父にマルコ神父が近づいてきた。
会議の最中、ナポリの枢機卿ドミッチョリ神父がライターで火をつけるふりをしてゴルゴ13を撮影していた。
Part5 不用のフィルム
夜、2人の男がドミッチョリ神父からライターを受け取った。
ゴルゴ13は二人をすれ違いざまに射殺しフィルムを川に捨てた。
Part6 賛美歌13番
モスクワ
スミヤーノフ大尉が上司に報告していた。
ヨハネ・パウロ2世が欠席した状態で臨時バチカン公会議が進んでおり、世界宗教大連合構想の進展がない、とのことだった。
会議終了後、法王がサン・ピエトロ寺院でミサを行い、賛美歌13番なら世界宗教大連合構想が第2段階に入ったことを、賛美歌15番の場合、同構想に留保条件がついたことを意味する。
ガンドルフォ城にいるヨハネ・パウロ2世はソ連が作った複製品だった。
ソ連の連絡員が2名、消されたこと、ゴルゴ13そっくりなラチュルク神父が公会議に出席していることを知った上司とスミヤーノフ大尉はバチカンへ飛ぶ。
Part7 公会議終了
バチカン法王庁
ラチュルク神父ことゴルゴ13がドミッチョリ神父に近づき、自分がドミッチョリ神父と同じ所から命令を受けている、と言い、新たな伝言がある、と続けた。
Part8 ガンドルフォ城へ
スミヤーノフ大尉と上司が神父に変装して、ドミッチョリ神父のところに急ぐ。
ドミッチョリ神父は既に死んでいた。
ガンドルフォ城に向かおうとしていたデミトリウス司教が乗るヘリコプターにラチュルク神父(ゴルゴ13)が乗っていた。
ドミッチョリ神父が話したテープを、デミトリウス司教にゴルゴ13が聞かせた。
ドミッチョリ神父は、KGBの指示で世界宗教大連合構想の進展を防ごうとして出席者の5分の3にあたる神父に金銭をばらまいたこと、ガンドルフォ城の法王の寝室で法王を監禁しているのはすべてKGBの工作員であること、バルコニーに姿を見せる法王もKGBが創った複製品であることを、白状していた。
Part9 "神"を恐れず
ガンドルフォ城にゴルゴ13が乗ったヘリコプターが着いた。
ゴルゴ13は4人のKGB要員を射殺して、城の中に入った。
城内で2人のKGB要員をゴルゴ13が殺した。
1人のKGB要員がヨハネ・パウロ2世を人質にとった。
デミトリウス司教が慌てるが、ゴルゴ13は眉一つ動かさずに、KGB要員を射殺した。
ヨハネ・パウロ2世が「ズドロナス・マリヨ(サンタ・マリア)、ズドロナス・マリヨ!」と祈る。
ゴルゴ13はミサの準備をしていてKGBに守られていたヨハネ・パウロ2世が本物のはずがない、と見抜いていた。
偽のヨハネ・パウロ2世に、本物のヨハネ・パウロ2世の元へ案内させる。
Part10 眠れる法王
本物のヨハネ・パウロ2世は眠っていた。
これでは今夜のミサができない。
もうひとり法王がいる、とゴルゴ13が言う。
Part11 賛美歌13番
クリスマスのミサが始まった。
KGBには本物のヨハネ・パウロ2世か自分達が創った複製品のヨハネ・パウロ2世か判断つかない。
そして、流れた賛美歌は13番だった。
ゴルゴ13はヘリコプターで飛び去った。
【感想】
ローマ・カトリック教会を舞台にした推理とアクションの両方が楽しめる快作だ。
本物のラチュルク神父は気の毒だ。
フリーメーソンにローマ・カトリック教会にKGBが登場する、となったら、面白い展開になるのは必定だ。
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