haruichibanの読書&視聴のおと

読書メモや映画やテレビ番組視聴メモです

さいとう・たかを『ゴルゴ13 40 暗黒海流』(リイド社)(SPコミックスコンパクト)(2004/08/30)

Amazon紙版へのリンク

 

表紙


f:id:Haruichiban0707:20250327212430j:image




もくじ


f:id:Haruichiban0707:20250327212445j:image

 

 

SPコミックスコンパクトは、文庫サイズで、中に含まれる話は、SPコミックス版と異なり、最初のうちは、発表順となっている。

SPコミックス版にはない、SPコミックスコンパクト独自として、杉森昌武氏の解説が入っている。杉森昌武氏は、ゴルゴ13研究家兼デューク東郷研究所所長、『THEゴルゴ学』(小学館)編集総監督だ。

解説だけでない。

SPコミックス版にはない、構成、脚本、構図、作画、担当者それぞれのスタッフの名前がきちんと入っている。

なお、それぞれの話の内容は、SPコミックス版を参照するようリンクだけを貼っておく。

 

第152話 ヒューム卿最後の事件(1979/11作品)


第153話 ミッドナイト・エンジェル(1979/12作品)

 

第154話 暗黒海流(1980/01作品)

 

第155話 橋は崩れた(1980/02作品)

 

 

解説:杉森昌武

 「私の全ての作品も"人間という、自分達の作り出した矛盾の中に生きる生物"がてーまになっています。(中略)一方で生き物の生命を奪ってしか生きられないのに、一方で、その事を無視するように動物愛護を声高に叫ぶ人間の矛盾、等々に悩み苦しんでいます」とさいとう・たかを氏は母校の堺市立福泉中学校の創立50周年に際して寄稿した一文で書いている。他の生命を殺してしか生きていけないのが生き物の宿命だとすれば、人を殺すという行為も悪だと言って非難する根拠がなくなってしまう。ゴルゴ13が無数の人間を殺しながら、心に一点の曇りもないのは、真実を悟っているからではないか、と杉森昌武氏が書いている。今回のテーマは重い。

 

 第152話では、依頼人として合計9話に登場したヒューム卿が最期を迎える。合掌・・・

 

 第153話では、タイの娼婦マリーとゴルゴ13のやりとりが本話最大の見どころだ。娼婦マリーは「好感度の高いキャラクター」と杉森昌武氏が書いているが、本当にそう思う。

 

 第154話では、「安房丸」となっているが、モデルとなったのは1945年4月1日に撃沈された「阿波丸」だ。連合軍捕虜と市民のために、赤十字の救援物資を運び届ける任務を帯びた船で連合国側から航海の安全を保障されていた。しかし、台湾海峡沖でアメリカ潜水艦クイーンフィッシュによって撃沈され、たった一名の生存者を除き乗客乗員全て死亡した。この作品が発表された当時、中国政府が阿波丸のサルベージ作業をほぼ終えて遺骨や遺品を日本に返還したそうだ。

 

 第155話では、ゴルゴ13は最期の1コマに写真だけで登場する。杉森昌武氏は、橋が崩落しなかったらどうなったか、想像している。シャルマン大佐が崩落事故で死ななかったらやり直しで、崩落事故で死んでいたら金を返すだろう。崩落事故があってもゴルゴ13ならきっちり標的を捉えたかもしれない。

 

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com