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さいとう・たかを『ゴルゴ13 59 マシン・カウボーイ』(リイド社)(1986/01/05)

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====もくじ=====

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第196話 マシン・カウボーイ(1983/04作品)

脚本協力:きむらはじめ

ページ数:82ページ
依頼者:マイブリッジ委託牧場の経営者マイブリッジ
ターゲット:馬泥棒組織のボス
依頼金額:不明
殺害場所:アメリカテキサス州とニューメキシコ州の州境の水車小屋
殺害人数:2人
殺害相手:馬泥棒組織の"黒いライダー"のミックとはげ頭の男
H:0人

 

Part1 消えたホワイティ
 テキサス州・ラミーサ-USA- マイブリッジ委託牧場
 マイブリッジ夫人が牧場でお気に入りのホワイティという馬を探すが、行方不明になっていた。
 山向こうのニューメキシコでのカールスバッドの警察から牧童頭のスタンが死んだ、という知らせが入った。
 彼女は馬泥棒を追ったスタンが馬泥棒に殺された、と推理した。
 
Part2 保安官の態度
 テキサス州ラバック市
 マイブリッジは保安官事務所を訪れて捜査を依頼したが、保安官の態度はつれないものだった。
 
Part3 マイブリッジ夫人の依頼
 牧童頭のスタン殺害犯人も、ホワイティ泥棒も見つからないのでマイブリッジ夫人はゴルゴ13に依頼することにした。
 
Part4 牧場の痕跡
 ゴルゴ13は、馬泥棒の痕跡を探し、タイヤ痕を発見した。
 
Part5 町の嫌われ者
 ニューメキシコ州・ホッブス
 ラル達がモトクロス用のバイクに乗って暴れ回る。
 保安官さえバイクで脅す。
 その様子をゴルゴ13は黙って見ていた。
 
Part6 ミックの店で・・・
 ミックのバイクの店に、ラル達が集まっていた。
 ミックが"黒いライダー"からの手紙を渡す。
 そこへゴルゴ13がやって来た。
 
Part7 よそ者の買い物
 ミックはホンダの最新モデルMVX250Fをゴルゴ13に見せる。
 ラルが明日朝の仕事で稼ぐので売らないでくれ、とミックに頼む。
 ゴルゴ13はライフルを固定するホルダーをつけたオフロード用バイクを買う。
 
Part8 "馬"狩り
 テキサス州・ラミーサ、マイブリッジ委託牧場
 ラル達がバイクに乗り、馬を追いかけて、投げ縄で捕まえた。
 そして急いで解体し埋めてしまった。

 

Part9 現場に現われた男
 そこへバイクにまたっがゴルゴ13が現れた。
 ゴルゴ13が警察だと思ったラル達は馬肉を放置して逃げ去った。
 
Part10 追跡
Part11 追いつかれた果てに
 州境まで逃げたラル達だったが、ゴルゴ13は追跡してきた。
 ゴルゴ13が遠くからシンプソンのバイクのチェーンを撃った。
 ラルの正面に現れたゴルゴ13は、ナイフを持ってゴルゴ13に襲いかかったラルの右腕を折り、スタンを殺した"黒いライダー"の居場所を聞き出す。

 

Part12 馬泥棒潰滅(かいめつ)
 "黒いライダー"の所にゴルゴ13がやって来て、"黒いライダー"とその仲間のはげ頭の男を射殺した。
 "黒いライダー"の覆面をとると、正体は、ミックだった。
 

【感想】
 この頃、毎年アメリカから6万トン、13万トン、1億ドル相当の馬肉が輸出されており、日本は同量の馬肉をアメリカ、アルゼンチン、ブラジルなどから輸入しているそうだ。
 ゴルゴ13の生命を狙ってナイフで襲ってきたラルを、腕を折るだけで殺さなかったゴルゴ13のは、意外だ。
 ラルは幸運だった。
 ゴルゴ13のバイク・アクションが光る作品だ。

 

 

 

 

第178話 ジーク・ハイル!!(1982/11作品)

脚本協力:きむらはじめ
ページ数:42ページ
依頼者:ハンス・フリードリッヒ・ホフマン
ターゲット:シュレーゲル裁判長
依頼金額:不明
殺害場所:西ドイツ ミュンヘン地方裁判所入口
殺害人数:1人
殺害相手:シュレーゲル裁判長
H:0人

 

Part1 40年の"壁"
 ミュンヘン-西ドイツ- ミュンヘン地裁第17陪審法廷 "ベルゼック強制収容所事件"公判中
 ベルゼック強制収容所出殺人を目撃した、と証言する老婆ゲルダ。
 そのラインハルツが法廷にいるか、ときかれると、答えられなかった。
 シュレーゲル裁判長は、閉廷を命じた。
 
Part2 ゲルマン民族を汚す者
 フランクフルト市
 社長ハンス・フリードリッヒ・ホフマンの店にゴルゴ13がやって来た。
 各地でナチ裁判が盛んに行われていた。
 ベルゼック裁判のシュレーゲル裁判長はハンス・フリードリッヒ・ホフマンと同郷でスイス国境に近いエンゲンの町出身だった。、
 シュレーゲル裁判長は、ナチス党員だったが、終戦間際になると党員証を送り返し、過去を忘れて、いまはリベラルな裁判官になりすましていた。
 シュレーゲル裁判長を、指定した拳銃で、殺し、使用後は殺害現場に残すことが条件だった。
 
Part3 シュレーゲル裁判長の道
 ミュンヘン市郊外
 シュレーゲル裁判長は厳重に護衛されていた。その様子を双眼鏡で見るゴルゴ13。
 
Part4 裁判所の石段で
 いよいよ結審の日だ。
 裁判所の石段を上るシュレーゲル裁判長を、ゴルゴ13が拳銃で撃って殺した。
 そして拳銃を置いて車で逃走した。
 
Part5 コンピュータが出した該当者
 ゲオルグ警部は、傷口と弾道から考えて、狙撃場所を割り出した。
 凶器の拳銃も見つかった。しかしそこは150m以上あった。
 被害者の体内の銃弾の条痕と拳銃の条痕が一致した。
 指紋は該当者無しだった。
 死亡者も含めて指紋をチェックすると、指紋はアドルフ・ヒトラーと出た!!
 
Part6 勝利に幸あれ!
 ハンス・フリードリッヒ・ホフマンは、1945年3月20日、ベルリンの官邸地下壕内でアドルフ・ヒトラーから直接拳銃を渡されたのだった。
 

【感想】
 ナチス党の非人道的な行為について、西ドイツ各地で裁判が行われていたが、戦後40年も経過してるとさすがに難しい。
 そんな状況を描いた作品だ。
 アドルフ・ヒトラーの指紋付きの拳銃で標的を撃つ、という条件付きの仕事だが、見事にやり遂げた。
 

 

 

第188話 アルヘンチーノ・ティグレ(アルゼンチンの虎)(1982/09作品)

脚本協力:工藤かずや
ページ数:123ページ
依頼者:イギリス海軍省
ターゲット:元アルゼンチン大統領ホアン・ドミンゴ・ペロン
依頼金額:1億ドル
殺害場所:
  1)アルゼンチン ブエノスアイレスリベルタード記念病院 サン・クリストバル病棟
  2)アルゼンチンとウルグアイ国境上空
殺害人数:2人
殺害相手:
  1)アルヘンチーノ・ティグレ(アルゼンチンの虎)と呼ばれ今は整形してブカルカという老人になっている元アルゼンチン大統領ホアン・ドミンゴ・ペロンと孫娘シェビィ
  2)ミラージュV戦闘機が発射したサイドワインダーAIM9Jミサイル
H:0人

 

Part1 シーハリアーの乗員
 南大西洋フォークランド諸島北東200カイリ海域
 ゴルゴ13が、アメリカ海兵隊で使っているAV-8V複座練習機シーハリアーでイギリス空母の着陸し燃料を補給する。
 
Part2 女王陛下の依頼
 ゴルゴ13は、ロンドン 海軍省(アドミラルティ)での依頼を回想する。
 依頼内容は、ブエノスアイレスに潜入し10日以内にリベルタ-ド記念病院に入院している老人の射殺だ。
 老人の名は、死んでいるはずの、元アルゼンチン大統領ホアン・ドミンゴ・ペロンだ。
 報酬は1億ドルだ。
 ペロンは80億ドルの資産をスイス銀行に持っている。その資産を、フォークランド紛争に使われると、イギリスとしては困るのだった。
 これまでイギリスは20億8000万ドル(約5200億円)を、アルゼンチンも6億8000万ドル(約1700億円)の戦費をつぎ込んでいる。
 ここでペロンの80億ドル(約2兆円)が投入されるとイギリスの勝利はおぼつかない。
 10日以内にした理由は、10日後の1982年5月21日未明、イギリス軍海兵隊が東フォークランド島サンカルロスへ強襲上陸作戦を決行するからだった。
 ペロン存命を知ったのは、1959年に手術した時に、秘かに心臓の鼓動を電波信号に変え衛星に送る超小型発信装置をつけ、その電波から判明したのだ。
 ベルファスト中佐(コマンダー)が、ゴルゴ13をブエノスアイレスまで運ぶ。
 
Part3 チェック完了
 給油を終わったシーハリアーはゴルゴ13を乗せて空母を飛び立った。
 
Part4 Xポイントへ
 シーハリアーは南緯52度20分西経78度5分の地点でアメリカ空軍の空中補給機KC135と遭遇し給油を受けてXポイント南緯33度まで北上する。
 
Part5 期限5日間
 ブエノスアイレス北方15キロにベルファスト中佐(コマンダー)が操縦するシーハリアーが着陸した。
 3日間、5月20日午後3時までここで待つ、とゴルゴ13に、ベルファスト中佐が話した。
 
Part6 教会の中の2人
 ブエノスアイレス
 マージョ神父と会ったゴルゴ13は、サン・ミゲル教会の中でマージョ神父から塩化クロムの錠剤をもらう。
 それは3錠飲むと渋滞の急性肝硬変の症状を停止、24時間、危篤状態がつづき、それを過ぎると快方に向かい命に別状はないものだ。
 ゴルゴ13はマージョ神父に、飲んでみろ、と言う。
 
Part7 塩化クロムの錠剤
 マージョ神父は飲んでみる。ゴルゴ13は、すぐに吐き出せ、と言う。
 リベルタ-ド記念病院は要塞みたいで、一刻を争う重症患者で神父の紹介の場合のみ入れる。
 ゴルゴ13は塩化クロムの錠剤を飲んだ。
 
Part8 救急患者到着
 ゴルゴ13を乗せた救急車がリベルタード記念病院に入り、ゴルゴ13は貧民病棟に運び込まれた。
 マージョ神父はペロン射殺後、アリベール通りに面した北門に走り、守衛のリオスが開ける通用口を通って、アリベール通りに出たら牛乳配達車で逃走できる、と言った。
 
Part9 貧民病棟
 マージョ神父がゴルゴ13のM16を収めたアタッシュケースを持って病院内に入りリネン室に銃を隠した。
 ゴルゴ13を看病するシェビィという女。彼女は祖父ブカルカを連れていつも散歩するのだった。
 病院内を歩き回っていいのか、ときくゴルゴ13に、彼女は、警備兵の人は何も言わない、娘と年寄りだからだろう、と答えた。
 
Part10 夜明けを待つ
 ゴルゴ13は夜明け前にリネン室に入りM16を入手し組み立てて屋上に上がり夜明けを待つ。
 
Part11 朝の光の中で
 ゴルゴ13がM16を構えた。
 ペロンが窓に近づいた。
 スコープからペロンを見たゴルゴ13は、M16を静かに降ろした。
 警備の男がゴルゴ13に気づいた。
 シェビィと祖父ブカルカがサンタロサの病院に急に移ることになった。
 
Part12 危険信号
 マージョ神父が、VIP病棟特別室のペロンは偽物で、ホンモノはサン・クリストバル病棟だ、とゴルゴ13に伝えた。
 ゴルゴ13は、ペロンが偽物と気づいてM16を降ろしたのだった。
 ペロンの身内に20歳くらいの娘がいないか、ゴルゴ13がきく。
 1952年に癌で死んだペロンの妻マリア・エバ、通称エビータが女優時代に私生児を生み、ロハスと名付けられたその男の娘がいるはずだ、とマージョ神父が答えた。
 マージョ神父の僧服にM16を隠し、ゴルゴ13の車椅子を押してもらい、外に出た。
 ブカルカがペロンで、シェビィがエビータの孫娘だろう、とゴルゴ13は推理した。
 そして、ゴルゴ13は、マージョ神父に、装甲車1台を用意するよう、依頼した。
 
Part13 "虎"の最期
 多数のヘリコプターや戦車や装甲車が病院に現れた。
 ゴルゴ13が茂みの中から狙う。
 そして、ペロンを狙撃した。シェビィがペロンの遺体に近づく。そしてゴルゴ13に向かって、「あなた・・・なのね・・・」と言う。
 ゴルゴ13はそれを読唇術で読み取った。
 そして、引き金を引いた。
 ゴルゴ13は装甲車に飛び乗り、病院を脱出した。
 
Part14 脱出
 ゴルゴ13とマージョ神父は装甲車で逃走し、車を盗んで逃走した。
 シーハリアーが待つサン・ロレンソへ急ぐ。
 
Part15 "黒点"への一弾
 逃走車がヘリコプターに見つかった。
 マージョ神父はゴルゴ13を降ろして、ヘリコプターをおびき寄せる。
 ヘリコプターのミサイルでマージョ神父の車が撃破された。
 シーハリアーが離陸した。
 アルゼンチン空軍のミラージュVが追跡してきた。
 サイドワインダーAIM9Jミサイルを一発ははずした。
 しかし二発目を撃たれたら最期だ。
 ゴルゴ13は機体を空中で静止させキャノピーを全開するよう命じた。
 ゴルゴ13がM16を構える。
 ミラージュVが発射したサイドワインダーミサイルをゴルゴ13が撃ち落とした。
 ゴルゴ13を乗せたシーハリアーが国境まで逃亡することに成功した。
 
 1982年5月21日未明、イギリス軍海兵隊が、サンカルロスの軍事拠点に、強襲上陸作戦を開始した・・・

 

【感想】
 アルゼンチンの独裁者フアン・ドミンゴ・ペロンは、1895年10月8日生まれ、1974年7月1日死去だ。
 物語中でも既に死んでいたはずだが、実は生きていて、その莫大なカネが戦費に投入されるとイギリスは困るので、ペロン殺害をゴルゴ13に依頼する。
 1982年4月2日から6月16日までフォークランド紛争がイギリスとアルゼンチンの間で戦われた。
 その真っ最中の話である。
 標的のペロンを捜す推理、ゴルゴ13の脱出行のスリリングな展開がとても楽しめる作品だ。
 

 

 

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