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さいとう・たかを『ゴルゴ13』第603話 パンドラの甕(かめ)(2020/12作品)


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第603話 パンドラの甕(かめ)(2020/12作品)

 

脚本協力:竹内亨
ページ数:70ページ
依頼者:スイス・ロシュティス製薬のジェラルド
ターゲット:ザンビア奥地、マローニャ村の酵母を悪用すると命がないことを警告して中国の組織の幹部の策謀を阻止すること
  酵母の悪用しようと狙う者や酵母の情報が漏れる可能性の芽をすべて摘むこと
依頼金額:不明
殺害場所:
  1)スイス
  2)中国・揚子江中流・中国人民解放軍研究所
  3)日本・新潟県・只見(ただみ)にある高村の多田見酒造
殺害人数:
  1)1人
  2)3人
  3)0人
殺害相手:
  1)スイス・ロシュティス製薬のジェラルドの友人
  2)郭開発部長と娘の翠蘭(木暮玲奈)と郭開発部長の部下
  3)高村が持ち帰ったマローニャ村の酵母
H:0人

 2019年末ザンビア奥地、マローニャ村で高村は日本酒のための酵母の研究をしていた。
 ルカは何かの研究のため村に来て採血をしようとして苦労していた。

Part1 酒と災い
 村人達は採血が災いを招くという迷信を持っていた。
 ルカは世界最大の製薬会社ロシュティス社から来ていた。ロシュティス社はこの村にガン患者がいないことに注目していた。
 村人から酒を振る舞われたルカは突然死んだ。
 
Part2 酒の秘密
 村の長は、高村に酒造りのための酵母の元種を分けた。
 村の長は、ルカが死んだのはこの酒のせいだと考えていた。ザイール内戦時にも同様のことが起こったからだ。
 高村は酒を飲んだが影響がなかったが、村人達は異邦人にこの酒を飲ませると災いを呼ぶと信じていた。
 
Part3 来訪者
 高村のもとに日本から木暮玲奈という女がやってきて弟子にしてほしい、と言う。
 彼女は中国人とのハーフだと言う。またこの村の人が酒のおかげでガンにならない、という噂を知っていた。
 
Part4 トップ・シークレット
 スイス・バーゼルにあるロシュティス製薬本社の地下会議室で、ミッションのリーダーであるジェラルドがルカの死因が自己免疫疾患による突発性拡張型心筋症とわかった。
 またマローニャ村の村人にはガンの罹患率0であることが判明した。
 マローニャ村の"何か"が免疫チェックポイント薬の働きをしており、それによって村人のガンが抑えられ、その副作用でルカが死んだ、とジェラルドは考えていた。
 その何かとは、マローニャ村固有の生活習慣である伝承の酒だと、ジェラルドは推理していた。
 そして、画期的な抗ガン剤開発のためにルカの胃の残存物や血液から酒の酵母などの成分を調べるよう指示した。
 
Part5 "舌"を雇う
 高村は木暮玲奈の舌を雇うことにした。
 高村は木暮玲奈に村の酒を飲ませる。次に村の酒に吉田錦を含めて今までの日本酒とはまったく違う酒を飲ませた。
 データを送るのに苦労していた高村に、木暮玲奈はデータを中国の通信網を使って送れると話した。
 
Part6 持ち出された酵母
 男が酵母を貯蔵している村の洞窟に忍び込み、酵母を盗み出して木暮玲奈に渡した。
 
Part7 パンドラの甕(かめ)
 スイス・ロシュティス社では、マローニャ村の酒が白人にだけ害を及ぼすとジェラルドは考えていた。
 中国人や日本寺名アルコール分解能力に劣り、白人はネアンデルタール人と交雑しているが黒人は交雑していないことなどが関与している、と推測していた。
 有色人種にはガンの抑制に働き、白人には免疫系の暴走を引き起こす悪魔の酵母の可能性があった。
 酵母の甕を開けたのは、パンドラの匣を明けたのかもしれない、とジェラルドは言う。
 高村はセハム村長に酵母元種をもっとほしいと頼むが断られた。
 しかし、カハム村長(名前が変わっている)は、高村にこっそり酵母を渡した。
 
Part8 対白人兵器
 中国・揚子江中流・中国人民解放軍研究所で、郭開発部長が指示した酒をブレンドした結果、白人は自己免疫疾患の初期症状を発症した、という報告が入った。
 
Part9 危険な芽
 高村は村の酵母を育てて斬新な酒を造ろうと考えていた。
 スイスのレマン湖の畔で、ジェラルドは、ゴルゴ13と会っていた。
 酵母を悪用すると命がないことを警告して中国の組織の幹部の策謀を阻止することにした。
 またこの酵母の悪用しようと狙う者や酵母の情報が漏れる可能性の芽をすべて摘むことをゴルゴ13に依頼した。
 
Part10 シビアな判断
 ジェラルドは、極秘プロジェクトについて、友人に話してしまった。
 友人はゴルゴ13によって狙撃された。
 
Part11 覇権を狙う者共
 中国揚子江の研究所に木暮玲奈こと翠蘭が戻った。彼女は郭開発部長を父と呼んだ。
 翠蘭が持ち帰った酵母の効果は絶大だった。これで世界の覇権を米国と分ける必要がなくなるのだった。
 
Part12 Gの鉄槌(てっつい)
 ゴルゴ13が郭開発部長を狙撃した。
 
Part13 袋の鼠(ねずみ)
 翠蘭ともう一人が研究所を脱出しようとしたが、ゴルゴ13が先回りして二人を射殺し研究所の酵母を爆破した。
 
Part14 雪と共に眠る
 新潟県、只見(ただみ)で、高村は自分の酒蔵に戻ったところを、ゴルゴ13が狙撃した。
 酵母のビンが割れて雪中に落ちた。酵母が死んでしまった。
 
Part15 任務完了
 ジェラルドはゴルゴ13が高村を殺さなかったことを聞いて、ゴルゴ13が任務に失敗した、と思った。
 しかし、2週間後多田見酒造を訪れ、高村が酵母の情報を漏らす可能性の芽がないことを、悟った。

 
【感想】
 いい酒造りに邁進する高村と、化学兵器としての利用を考える郭開発部長と娘の翠蘭らで、運命が全く変わってしまった。
 ゴルゴ13は相手の性格や行動まで読んで射殺するかしないかを判定して、無用な殺しはしなかった。
 開発が進み、新しい病原菌やウイルス、人に役立つ菌が発見されるようになってきた。
 エイズやエボラ出血熱や新型コロナもそんな病気の一つだと言われている。
 人の営みの功罪について考えさせられる。

 

 

 

 

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