
第609話 依頼なき狙撃(2021/06作品)
脚本協力:綾羅木恭一郎
ページ数:105ページ
依頼者:
1)なし
2)不明
3)なし
ターゲット:
1)なし
2)西アフリカで不正な蓄財をしていたダイヤモンド鉱山のオーナー
3)元タレントで新興宗教の教祖である亀崎武流
依頼金額:
1)なし
2)不明
3)なし
殺害場所:
1)西アフリカの空港から数キロの町
2)西アフリカの潜伏先の鉱山のアジト
3)日本 北九州市門司区和布刈公園から下関みもすそ川公園
殺害人数:
1)5人
2)1人
3)1人
殺害相手:
1)内戦中の兵士5人
2)西アフリカで不正な蓄財をしていたダイヤモンド鉱山のオーナー
3)元タレントで新興宗教の教祖である亀崎武流
H:0人
Part1 合理的思考
東京・丸ノ内で、「シンポジウム 自動運転の現状と将来」が開かれていた。フリージャーナリストの深沢達二は、姪の美紀とともに参加していた。
美紀はジャーナリストになる夢を持っていた。深沢は、冬場トイレが近くなる理由を、美紀に問い、ジャーナリストになりたいのなら合理的によく考え、時には視点を変えることが重要だ、と言った。またオスプレイを例にあげ、今度会うまでの宿題にした。また、重要なのは何が真実か見抜く目を持つことだ、と言った。深沢に北九州でのバスによる自動運転の実証試験を取材するよう、北村から依頼が入った。美紀も連れて行くことにした。帰り際に深沢がなぜ新聞社を辞めてフリーでやっているかがヒントだと言った。
家に帰った美紀は深沢の姉である母に、深沢が辞めた理由を聞いた。スポンサーの顔色ばかり窺っていたら報道の自由は守れないと言って上司と喧嘩した、と母は答えた。
Part2 宿題の答え
1週間後、北九州市門司区門司港駅に深沢と美紀が取材に来ていた。
AIによる自動運転は、運転手不足解消の目的があった。二人は自動運転バスに乗って取材する。美紀は宿題の答は、マスコミのスポンサーに中国企業がいて、オスプレイは欠陥品だと報じるよう指示が出ている、あるいはマスコミが中国に忖度している、と言った。深沢は忖度という言葉の元々の意味が「相手の気持ちを推し量る」であり、否定的なニュアンスはない、と言った。
深沢は終点の和布刈公園入口で降りて取材を続ける。美紀は明日の大学の授業に間に合うようバスで戻ることになった。
深沢は偶然ゴルゴ13を写真に撮った。
Part3 警告
深沢がなじみの店に入ると、そこにゴルゴ13がいた。ゴルゴ13は深沢に「お前が俺のことを追うのは勝手だが、たとえ何があっても、それがお前の自己責任であることを自覚しておけ。」と警告して店を去った。
Part4 狙撃
翌日、ゴルゴ13を撮った場所近くに深沢が行くと、銃声が聞こえた。
近くにいた釣り人が対岸にパトカーが集まっているのを見ていた。
深沢は関門トンネル人道入口から対岸に向かう。
Part5 何故?
現場に行くと、そこでは元タレントで新興宗教の教祖である亀崎武流が撃たれた、とわかった。亀崎武流は新党を立ち上げ政界進出をしようとして決起集会を開こうとしていたのだった。
警察は最短でも600m離れた対岸から撃たれたはずがない、と話していた。
深沢は、亀崎武流がなぜ殺されたのか推理する。在日米国大使館のマッケンジーに電話して、話をした。マッケンジーは、依頼者がいない、と答えた。Gの私怨による仕事だろう、とマッケンジーは話した。
Part6 視点を変えて
美紀は深沢の家を訪ねてきて、視点を変えてみるのがいい、とアドバイスした。深沢は大手町で政治部の芝山を訪ねて、亀崎武流が泡沫候補かどうかきいた。台風の目になっていただろう、と芝山は答えた。また芸能部の松下に聞くといいとアドバイスした。
深沢が家に帰ると美紀はまだいた。そして人が人を殺すのは損得ずくではなく、しょうどうてきなものか恨みをため込んだか、だと美紀は言った。亀崎武流を殺した人より彼の方に殺される理由があったことを考えた方がいい、と美紀が話した。
Part7 古巣
翌日、古巣の東京・大手町にある東邦新聞社・芸能部の松下を深沢は訪ねた。深沢が何年か前にあった製薬会社の偽装データ事件で上司と大喧嘩になって退社したと、話した。その事件は社内で伝説になっており、その時の部長は左遷されていた。亀崎武流は、バラエティー番組の司会で頭角を表し舌鋒鋭い切り口で政治家や学者をやり込めて人気を博した。下積み時代に尽くした女性を裏切りその報いを受けた、という話もあるが、その芸能記者の名刺を松下はもらっていなかった。
Part8 事件現場で
深沢は数日後、北九州市門司区和布刈公園に行った。また亀崎武流が殺された下関側にあるみもすそ川公園にも行ってみた。そこ花を海に投げ入れた女を見つけ声をかけた。女は親友である早苗の七回忌だと言った。早苗は6年前の今日、海峡に身を投じたのだった。
Part9 亀崎の女
東京・永田町・衆議院議員会館に深沢が、奥田司議員を訪ねた。岩田早苗は母子家庭で育ち、彼女の恋人が亀崎武流だった。亀崎武流を支えてきた早苗だったが、「お前の父親は敵だ。そんなお前とは、これ以上一緒にいられない。」と言われ、早苗は身投げしたのだ。早苗の母は奥田司議員の愛人だったのだ。深沢は奥田司議員に、娘の復讐のためにゴルゴ13を利用して亀崎武流を殺害した、と言った。
奥田司は、誰にも口外しないという条件で真実を話し始めた。ゴルゴ13は奥田司議員の古い友人だった。ダイヤモンド鉱山で使う掘削機材を商社で売っていた奥田司はゴルゴ13とある鉱山の地質調査で知り合ったのだ。
Part10 出会い
西アフリカ ダイヤモンド鉱山で、地質技師をしていたのがデューク・東郷だった。その時の奥田司がデューク・東郷に抱いた印象は「無口な専門バカ」だった。
Part11 転機
道の途中に関所があり、奥田司は200ドルを請求された。デューク・東郷は、「お前が勝手に額を決めているんじゃないのか?」と言う。奥田司は恣意的な運用をする警官相手に一歩も退かなかったデューク・東郷の姿勢に見惚れた。
翌日、崖から転落しそうになった奥田司をデューク・東郷が救った。
Part12 Gへの想い
内戦が激しくなり、奥田司は空港に向かっていたが、あと数キロで道路が封鎖されており車で移動できなくなった。奥田司は車を降りて歩き始めた。そこにはナイフで喉笛を切り裂かれた死体が4体あった。デューク・東郷もいた。デューク・東郷は奥田司の背後にいる敵にナイフを投げて奥田司を救った。その男の撃った銃弾がゴルゴ13の背後の看板に命中した。奥田司が身を挺してゴルゴ13を救った。
奥田司はゴルゴ13が友人だと思っていたから助けたのだった。
ゴルゴ13は空港には向かわなかった。
その後、奥田司は政界に入り、デューク・東郷がゴルゴ13と呼ばれるスナイパーであることを知った。しかも西アフリカで不正な蓄財をしていたダイヤモンド鉱山のオーナーが潜伏先の鉱山のアジトで不審死をしたことも知った。
奥田司は早苗の話をした前田という女性が少々誤解していると言った。早苗は決して自ら命を捨てるような娘ではなかった。
奥田司はつい先日、アルパーティーで、亀崎武流が、早苗が自殺でも事故でもなく殺された、と耳打ちした。亀崎武流の追っかけの女に「早苗が身投げでもしてくれないかな・・・」とぼそっと話したので、その女が殺したのだった。奥田司は腸(はらわた)が煮えくり返る思いだったが、ゴルゴ13には依頼していない、と断言した。
最後に深沢は奥田司議員に亀崎武流が死んでどういう気持ちか質問した。
奥田司議員は、自分の手で何とかしていないので晴れ晴れとまでは言えないが、殺した奴には感謝ている、と答えた。
Part13 死亡フラグ
美紀が深沢の所にやって来た。その時、女が深沢を刺した!下関で亀崎武流にすがって泣いていた女だった。門司港のバー・・・あれが死亡フラグだった、つまり奴(ゴルゴ)は深沢にとっても死神だった、と心の中で思う深沢だった。
【感想】
ゴルゴ13が亀崎武流を殺したのは、奥田司議員からの借りを返した行為だったのだろうか?答は読者が想像するしかない。
何度か登場しているフリージャーナリストの深沢達二はこれで死んでしまうのだろうか?
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