
第615話 『雉も鳴かずば』(2022/03作品)
脚本協力:氷室勲
ページ数:77ページ
依頼者:不明
ターゲット:
1)ロシア大使館の二等書記官
2)ノルトライン=ヴェストファーレン州知事兼CDU(キリスト教民主同盟)党首テルミン・オシェットのほほ
依頼金額:不明
殺害場所:
1)ドイツ ベルリン在独ロシア大使館
2)ドイツ CDU(キリスト教民主同盟)本部
殺害人数:
1)1人
2)0人
殺害相手:
1)ロシア大使館の二等書記官
2)ノルトライン=ヴェストファーレン州知事兼CDU(キリスト教民主同盟)党首テルミン・オシェットのほほ
H:0人
2021年7月、ドイツ西部ノルトライン=ヴェストファーレン州の農業地帯で、グスタフ・ベーム農夫がトマトの様子を見ていた。猟師兼農夫のクラインが雉を仕留めた。
Part1 大洪水
雨雲が近づいてきた。
娘のヘレーネ、妻のカトリンとグスタフは夕食を食べていた。大型の低気圧が「ベルント」と名付けられて近づいてきた。ドイツの水害は1962年2月の北海沿岸大洪水までさかのぼる。この時内務大臣だったヘルムート・シュミットがNATO軍の出動を要請して被害の拡大を防ぎ首相に上りつめた。
2か月後の9月には選挙がある。ケルメル内閣が終わることが確実だった。東ドイツ出身のグスタフはケルメルを尊敬していた。
高い所に住んでいるクラインは洪水になるようならグスタフ・ベーム一家を呼ぼうと考えていた。
グスタフ・ベームは周りを見に行く。クラインは危険だと言ったが、グスタフ・ベームは2階に逃げれば大丈夫だと答えた。しかしあっという間に水がグスタフ・ベームの家を流してしまった。
Part2 傷痕(きずあと)
翌日、災害の跡を、テルミン・オシェット ノルトライン=ヴェストファーレン州知事兼CDU(キリスト教民主同盟)党首とマイヤー州議会議長、コーツ州経済団体代表がやって来た。流されている家の屋根に犬がいるのを見て、3人が笑った。グスタフ・ベームは不謹慎だと言って、テルミン・オシェットに殴りかかったが、SPに取り押さえられた。
グスタフ・ベームの妻子が川下の警察署の安置所にいる、と連絡が入った。グスタフ・ベームは自分がためらわないで里山に逃げていれば、と悔やんで泣き叫ぶ。クラインが運転して安置所に向かう。
安置所で妻子と対面したグスタフ・ベームは泣いていた。そこへテルミン・オシェット知事がやって来た。グスタフ・ベームは知事の避難命令が遅かった、と怒鳴る。避難命令を出すのは市や郡だから知事を責めるのは筋違いだと側近が言う。グスタフ・ベームはまたテルミン・オシェット知事に殴りかかろうとするがSPに取り押さえられて公務執行妨害で逮捕された。
Part3 決意
グスタフ・ベームはテルミン・オシェット知事を恨んでいた。調書にサインしたら釈放すると言われて釈放されたグスタフ・ベームは妻子の葬式をあげた。
Part4 その頃Gは
ベルリンの在独ロシア大使館前で車を降りた男をゴルゴ13が射殺した。
Part5 けじめの問題
グスタフ・ベームは畑も家も妻子も失った。クラインが自分の家に招待する。テレビでケルメル首相が水害被害者に言葉をかける。グスタフ・ベームはクラインに銃を貸してくれ、と頼む。クラインが鍵を落とし、それをグスタフ・ベームが拾って銃を盗みクラインは被害届を出すことにした。
テレビではロシア大使館の二等書記官が死んだことを報じていた。
Part6 執行
ノルトライン=ヴェストファーレン州の州都デュッセルドルフで同州州議会議員のマイヤーは水害の視察現場でテルミン・オシェット知事の不適切な言動がまずかったと話していた。補償金をばらまいて被災者をだまらせるように、と部下に言った。
車を降りた時、マイヤーが射殺された。
ノルトライン=ヴェストファーレン州の経済団体代表コーツは、クラブで飲んでいた。彼はテルミン・オシェット知事を首相に押し上げ、日本で実施した「復興税」を課さないように裏献金をするよう指示する。
クラブを出る時、コーツも狙撃された。
Part7 依頼
ドイツ、ベルリン、首相官邸で、ドイツ連邦共和国首相ケルメルがバッグ一杯の現金を持って車に乗った。
2021年8月、ドイツ ブンデスリーガ開幕戦で、ケルメル首相はゴルゴ13と会った。ケルメル首相は、ノルトライン=ヴェストファーレン州知事兼CDU(キリスト教民主同盟)党首のテルミン・オシェットとマイヤー州議会議長、コーツ州経済団体代表とグスタフ・ベームの写真をゴルゴ13に見せた。グスタフ・ベームがマイヤー州議会議長とコーツ経済団体代表を射殺したので、次はテルミン・オシェットが狙われる。グスタフ・ベームにはこれ以上罪を重ねてほしくないが彼を逮捕してテルミン・オシェットがお咎めなしでは世論が納得せずCDUは選挙で敗北する恐れがある。
ゴルゴ13は依頼を引き受けた。ベルリンの3D画像データとグスタフ・ベームのプロファイリング情報と所持している銃の情報を依頼した。
ゴルゴ13の帰り際、メルケル首相は、在ベルリンのロシア大使館員変死事件は、ロシア大使館と調整して建物の屋上からの転落死で事件性なしで幕引きする、と言った。
Part8 罪と罰
社会民主党が一番人気の中、テルミン・オシェットは何としても政権維持するために、水害の被災地に過去最大規模の支援を行う、とマニュフェストに追加しようとする。グスタフ・ベームが逮捕されたら、面会に行ってしおらしくわびよう、もちろん口だけだがな、と言って笑った。
グスタフ・ベームが屋上に現れた。それをゴルゴ13がスコープで見て無線で知らせた。
グスタフ・ベームが銃を構えると背後から銃声がした。
ケルメル首相と警察がそこにいた。ケルメル首相は、選挙結果がどうなろうとテルミン・オシェットをCDU党首お呼びノルトライン=ヴェストファーレン州知事から退かせる、と言った。
納得しないグスタフ・ベームに対して、ケルメル首相は、オシェットに罰を与えた、と言った。オシェットのほほをゴルゴ13の銃弾が貫通したのだ。
グスタフ・ベームは2件の殺人の罪で自首することにした。
【感想】
地球温暖化によって災害の規模が大きくなったように思う。
今回登場したテルミン・オシェットのように、失言する政治家はどこにでもいるものだ。今回登場した女性首相ケルメルのモデルは、メルケルだろう。
ドイツの複雑な政治を描いた作品だ。
それにしても在独ロシア大使館で殺された二等書記官殺しを依頼したのは誰で、どんな理由で殺されたのだろうか?
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