
第617話 データセンター奪取(2022/05作品)
脚本協力:加久時丸
ページ数:78ページ
依頼者:旧ソ連GRU特殊部隊(スペツナズ)のプルジャコフと旧ソ連軍人オルシャビン
ターゲット:コンテナーデータセンター周囲の4基の投光器と警備員5人とコンテナーデータセンターを固定する10本のボルト
依頼金額:不明
殺害場所:シリア・ヨルダン国境付近マフラク
殺害人数:5人
殺害相手:コンテナーデータセンター周囲の4基の投光器と警備員5人とコンテナーデータセンターを固定する10本のボルト
H:0人
Part1 死神を見た
2008年3月タイ、バンコクでFARC(反政府武装組織・コロンビア革命軍)との明日の商談が無事に終わるといい、と運転手が話す。
後席の男リクトル・ユポウトは武器商人としてあまりにも有名になってしまった元ソ連軍人だった。
二人の男の前にゴルゴ13が立っていたが、一瞬後にはいなくなっていた。
もしゴルゴ13がユポウトを狙っているならその場で殺していたはずだ。では何かのメッセージだろうか?
ユポウトは裏カジノに向かうよう、運転手のセルゲイに命じた。
ユポウトは自分にとって大事な数字に賭けていた。もし一つでも当たればやり残している大事な仕事が彼を呼んでいる、ダメなら・・・と男は考えた。
結果はダメだった。
Part2 生か死か
翌日、夕方、ユポウトはFARCとの商談に向かった。
FARC代表の武器調達責任者ファリド・アスプリージャとユポウトの契約が成立した。
二人が握手した時、ファリド・アスプリージャが、麻薬密売を含むテロ組織との共謀罪容疑で逮捕する、と言った。
ファリド・アスプリージャはDEA(米国麻薬取締局)の男だったのだ。
ユポウトはゴルゴ13という"確実な死"を選ぶか逮捕という"生存の道"を選ぶのか迷った。
ユポウトは手下を逃がすことを条件に逮捕を受け入れた。
Part3 崇敬すべき英雄
2018年、ユポウト逮捕から10年後・・・ロシアのヤマル半島南部でパイプを空輸する会社を経営するオルシャビンの会社ももはや倒産寸前だった
クリミア侵攻以来続く米国主導のロシア経済制裁のためだ。
オルシャビンはユポウトを崇敬していた。最後の給料を従業員に払い、ユポウトがなぜタイで簡単に逮捕されたのか、その謎を解くことを決心した。
Part4 手がかりを求めて
タイ、スワンナプーム国際空港に降り立ったオルシャビンはセルゲイ・ケルシェビッチを訪ねた。
逮捕直前に寄った裏カジノは潰れたが当時のディーラーが別の店でやっているので二人はそこに向かった。
セルゲイは、ユポウトはいつも赤黒賭けだったがあの夜は一点賭けだったのを思い出した。
ディーラーは数字を覚えていた。その数字は32, 35, 18, 36, 5, 17だった。
二人はユポウトお気に入りのホテルのラウンジに来たがヒントはなかった。
セルゲイはあの夜「カミソリのような目の東洋人」を見たことを思い出し、二人はそこに向かう。
その途中でオルシャビンはラウンジに世界地図があったことを思い出し、数字は緯度と経度だと推理した。
オルシャビンは北緯、南緯、東経、西経に数字を当てはめて、セルゲイに見せるが、セルゲイには見当がつかなかった。
GRUにいたことがあるユポウトなので、GRU特殊部隊(スペツナズ)にいたプルジャコフならわかるかも、とセルゲイは言った。
プルジャコフはソマリアの武装勢力との撃ち合いで脊髄に被弾して下半身不随になり今はソチにいた。
Part5 奇策
ロシアのソチにオルシャビンはプルジャコフを訪ねた。
プルジャコフはシリアのダルアーを指差した。ユポウトは武器売買で手に入れた大金でさまざまな対米工作を支援していたのだ。
ユポウトは真のソ連軍人で常に対米優位を目指していたのだ。
イラク戦争でユポウトが米国国防総省に協力したのもイラク戦争で米国が消耗することを見越していたからだった。
プルジャコフはシリア南端ダルアー市近くに"ユポウトの隠し穴"と呼ぶ地下施設がありそこに巨大ヘリコプター"Mi-26"がある目的のために秘かに格納されている、と話した。
シリアと接するヨルダンは親米国でGID(ヨルダン総合情報部)は米国の各機関とさまざまな機密情報を共有している。
GIDが情報インフラを強化するために各支部に新たなデータセンターを設けることにした。
ロシア対外情報庁(SVR)が米国企業によるコンテナ型データセンターが採用されたことをつきとめ、奇想天外な作戦を考えたのだ。
コンテナーデータセンター(C-DC)を輸送ヘリで吊り上げて奪取するという作戦だった。
しかし、コンテナは10本のボルトで固定されていてその解除に時間がかかることがわかった。
その準備中にプルジャコフが負傷し、ユポウトが逮捕されてしまい計画は頓挫した。
オルシャビンは"カミソリのような目の東洋人"について、プルジャコフに質問した。
プルジャコフはゴルゴ13の話をした。そしてゴルゴ13による"不可避の死"と"逮捕という生存"で後者をユポウトが選んだ、と話した。
その時、ゴルゴ13によってコンテナの10本のボルトを瞬時に撃破すればコンテナ奪取を実現できる、とオルシャビンは、ひらめいた。
依頼金をプルジャコフが用意し、輸送ヘリ・チームをオルシャビンが準備することになった。
Part6 依頼と確認
プルジャコフとオルシャビンは、コンテナ・データセンターの10本のボルトの破壊を依頼した。
オルシャビンは、2008年3月5日にバンコクでゴルゴ13を見た、という証言が事実かどうか質問した。
ゴルゴ13は答える義務はない、与えられた仕事を未達のまま次の仕事に取りかかることはない、と答えた。
オルシャビンはもしユポウト狙撃を受けていたら刑務所の中でも殺しに行く、と解釈した。つまりユポウトは死神の幻影に怯えたことになる・・・
Part7 合流
プルジャコフとオルシャビンの前に隊員達が整列しゴルゴ13が"スナイーピル(狙撃手)"として紹介された。
Part8 作戦開始
シリア・ヨルダン国境付近マフラクに向けてMi-26が飛び立った。
ゴルゴ13が大型投光器4台を破壊する。
武装警備員4名をあっという間に射殺した。
最後のt人は女とともにいたが、ゴルゴ13が狙撃して殺した。
次にボルト9本を破壊した。最後の1本を狙った時、ヘリコプターが揺れてしまったがゴルゴ13はM16に持ち替えてボルトを破壊しデータセンターを持ち去ることに成功した。
この後、プルジャコフの元にロシア大統領から極秘情報が届き、「奪取したデータセンターと米国が拘束している"英雄"との高官」をただちに米国政府に要求した。
その"英雄"とはユポウトのことだった。
【感想】
ゴルゴ13の仕事っぷりはさすがだ。オルシャビンのユポウト崇敬の度合いがすごい。プルジャコフのオルシャビンへの協力も凄い。
コンテナーデータセンターをヘリコプターで奪ってしまおうという発想もすごい。
これに何かの作戦で警備員5人を殺さずにすませれば、ルパンのようでもっと痛快だった。
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