

第359話 贋作工房(1996/11作品)
脚本協力:熊坂俊太郎
ページ数:86ページ
依頼者:テアヌス司祭
ターゲット:
1)贋作者ドクター・ネッセル・アルバトーニの贋作者としての作家生命
2)贋作の聖遺物を使ってローマ教会を否定しようとするリザローア司祭と贋作者ドクター・ネッセル・アルバトーニの弟子ロゼッタ・マモール
依頼金額:不明
殺害場所:
1)フランス・ベイザー島のドクター・ネッセル・アルバトーニの贋作工房
2)イギリス・大英博物館
殺害人数:
1)0人
2)3人
殺害対象:
1)贋作者ドクター・ネッセル・アルバトーニが手に持っていた薬品
2)贋作者ドクター・ネッセル・アルバトーニの弟子のロゼッタ・マモールと愛人マルロー
H:0人
双発機から一人の男がパラシュートで降下した。
Part1 五年前の任務
1991年11月、”地の果て”を意味するフランス・ブルターニュ地方の沖合1200マイルに浮かぶ荒れ果てた孤島・仏領ベイザー島にある工房で7人が作業をしている。マルローという女が、ドクター・ネッセルに、ダ・ビンチ作フローラ女神像の贋作完成が間近だと言う。デザインの決定には、ロゼッタの"フラクタル理論"を使ったプログラムを利用していた。フラクタル理論は、1982年IBM研究所の数学者マンデルブロ博士が発見した無限の自己相似県を持つ集合体理論でZ=Z^2+Cの連続解で求められる。
マルローとロゼッタに、贋作者には科学知識もさることながら心理作戦も必要だ、とドクター・ネッセルが説いた時、彼が手に持っていた薬品が狙撃され、彼は視力を失い、手も麻痺してしまった。ゴルゴ13の狙撃だった。
Part2 欺きの贋作展
5年後、イギリスのロンドンの大英博物館で、特別展「欺きの贋作展」を開催した。
大英博物館、上階(特別展示室)ルーム49で、聖遺物が公開されていた。ドクター・クラネットは、ウィルソン館長に、その聖遺物のの公開を即刻中止せよ、と言った。ドクター・クラネットと妻は、贋作として展示していた聖遺物が実は本物だからだ。
ロゼッタは、ロンドンの画商・エマーシャル商会を通じて、贋作展覧会に聖遺物を送りつけたのだった。贋作として送った聖遺物が、調べれば調べるほど本物だった、ということで、展覧会の主催者の狼狽ぶりが、ロゼッタとマルローにとっては痛快だった。
ロゼッタは、師のドクター・ネッセルを超えた、と宣言した。
ロゼッタは、ドクター・クラネット夫妻とウィルソン館長の大英博物館での会話を盗聴し、二人が聖遺物を預かり最終日までに真贋を鑑定することを知った。そのテープを、聖遺物の麻布の贋作製作依頼者、リザローア司祭に送る。リザローア司祭は、テアヌス司祭を失脚させ、ローマ教会を手の内に収めるだろう。また、ゴルゴ13への復讐も可能になる。
Part3 五年前の疑問
イタリア、ロンバルディア地方で、テアヌス司祭が、5年前にゴルゴ13を紹介したドミンゴに、ゴルゴ13の任務に疑問があると言った。ゴルゴ13はドクター・ネッセル・アルバトーニを失明させ手の神経を破壊し贋作者としての作家生命を絶った。しかし、その後も彼の作品としか思えない聖遺物が出てきたのだ。
バチカン改革が性急すぎること、聖遺物を利用するリザローア司祭のやり方がバチカンの教義に反している、とリザローア司祭にテアヌス司祭が言った。
Part4 定性分析の罠
英国湖水地方、ウィンダー・ミア湖畔でドクター・クラネット夫妻はXRF(蛍光X線分析)をしたが、98.61%以上がキリスト磔刑時と符合した。わずかに付着していた花粉を発見したドクター・クラネットは、その花粉がパレスチナ・アナトリアのステップとトルコの一部にしか存在しないキク科ガーベラ種のもので、それを調べることで真贋がはっきりすると考えた。
Part5 偶然の一致
バチカン市国、科学アカデミーで、ドクター・クラネット夫妻は、サバチニ家に伝わる"アムランチィコ手稿"を調べ、花粉までこの手稿に一致していることに驚いた。列車に乗ったドクター・クラネット夫妻にマルローが近づき、二人を眠らせて、聖遺物の麻布を奪った。
Part6 神の御心に
バチカン市国、サン・ピエトロ大聖堂で、会議が行われていた。リザローア司祭が聖遺物を利用して、ローマ教会の存在を否定しようとしているのだ。テアヌス司祭は大司教に数日間の外出の許可を求めた。
Part7 深まる疑惑
イギリスのロンドンにある英国内務省特務機関・情報担当室で、ドクター・クラネット夫妻が襲われ麻布を奪われたことについて、会議が行われていた。歴史学者のピエロッゾ博士は麻布が本物のはずがないが、科学鑑定が真性を示す以上否定できない、と言った。英国内務省特務機関・情報担当は、ネッセル・アルバトーニが贋作グループの主催者で、クラネット夫妻の告発がもとで美術界から追放され、その復讐だと、推理した。しかしネッセル・アルバトーニは5年前に事故で失明し不随の身となり、昨年12月20日不慮の死を遂げた。唯一の可能性はネッセル・アルバトーニを凌ぐ技量を持つ贋作者、おそらく彼の弟子がいる、ということだ。それがロゼッタ・マモールだった。
Part8 神の制裁
イタリア、ローマで、テアヌス司祭がゴルゴ13に会っていた。ゴルゴ13は、テアヌス司祭に、「リザローアを・・・」以上は言わなくていい、と言った。依頼を告げたらテアヌス司祭が神に仕えることができなくなるからだ。ゴルゴ13は、仕事に対するケジメの範疇だ、と言った。
イギリス、ロンドン、エマーシャル商会にリザローア司祭がやって来て、マルローやロゼッタと会った。ロゼッタは大英博物館の講演会場で、リザローア司祭が話す原稿を渡す。そこで、リザローア司祭が聖遺物を隠蔽しようとしたローマ教会を批判し、聖遺物を持ったリザローア司祭が新たな指導者だ、と宣言するのだ。
ロゼッタは、ゴルゴ13が絶対現れると読んでおり、ゴルゴ13の狙撃角を阻止してゴルゴ13の狙撃を失敗させてドクター・ネッセル・アルバトーニの贋作者生命を奪ったゴルゴ13に復讐しようとしていた。彼の勝算は98.99%だった。
Part9 ”麻布”の所在
女王陛下が来場するので、贋作展最終日の警備は厳重だった。ロゼッタの部下が警備室などに侵入した。ゴルゴ13も侵入した。その知らせを受けたロゼッタは座席を変えた。そこを撃つには、聖遺物が入った壺が邪魔だった。
Part10 完全な死角
ゴルゴ13は、電源室に入り、愛銃を手にした。壺が邪魔でロゼッタやマルローは見えなかった。ゴルゴ13は壺を狙撃し、リザローア司祭を、次いで、ロゼッタを、最後にマルローを狙撃した。
Part11 最後の審判
ゴルゴ13が麻布を銃弾で貫通させたことで、被験物に熱を加えてその時の放射線量の測定で年代を測る"熱ルミネッセンス法"を使用して、聖遺物が贋作だと判明した。
【感想】
美術品の真贋鑑定は難しいが、ゴルゴ13は、ルミネッセンス法を知っていたのだろう。ゴルゴ13は、大英博物館での狙撃は、別な依頼としてではなく5年前の依頼のケジメとして受けたようだが、ローマ教会に対して過剰サービスな気がする。ドクター・ネッセル・アルバトーニの贋作者としての作家生命を絶ったことで任務は達成し、ロゼッタ・マモールの台頭は別案件だと私は思う。また、クラネット夫妻から麻布を奪ったマルローは、顔を見せて名前も言っているので、そこから足がついてしまうと思う。完全犯罪のためには、別な人物を使うか、別な名前を名乗るべきだったろう。
それにしてもゴルゴ13の仕事は完璧だった。
増刊第50話 13階段の狙撃(1997/03作品)
脚本協力:竹内とおる
ページ数:44ページ
依頼者:
1)前国防長官マティアス
2)アロンソ・マティアス少佐
ターゲット:
1)前国防長官マティアス
2)秘密警察長官エステバン
依頼金額:不明
殺害場所:
1)南米・某国・絞首刑場
2)南米・某国
殺害人数:
1)1人
2)1人
殺害相手:
1)前国防長官マティアス
2)秘密警察長官エステバン
H:0人
南米・某国・首都郊外で、マティアス国防大臣が大統領夫人アメリア殺害容疑で逮捕された。
秘密警察長官のエステバンの書いた筋書きだった。
大統領夫人がマティアス国防大臣と密談しようとして、大統領派に尾行され殺害され、マティアス国防大臣が罠にはまった、とマティアス国防大臣の息子アロンソ・マティアス少佐らは推理していた。マティアス国防大臣の判決は絞首刑で来月1日に決まった。それは軍事演習、つまり、クーデター決行の日だった。
この国は圧政とクーデターを繰り返してきた。ロドリゴ現大統領も国情を憂いて立ち上がったが、政権を握ると醜悪な政権を作ったのだ。フェルナデス大佐やハイメ中尉は、マティアス国防大臣を救出しようと提言するが、アロンソ・マティアス少佐は父の命を救うよりこの国を救うことが大事だ、と言う。
アロンソ・マティアス少佐は、教会の懺悔室でゴルゴ13と会い、父であるマティアス前国防大臣に軍人としての"名誉ある死"を与えるよう、依頼した。そしてエステバン秘密警察長官の射殺も依頼した。
ゴルゴ13は、マティアス前国防大臣射殺は受けられないが、エステバン秘密警察長官射殺は受けた。
アロンソ・マティアス少佐は、狙撃地点から刑場を見る事ができないから、ゴルゴ13が断ったと判断した。
メキシコシティー・某所で、ゴルゴ13はRPG7・グレネードランチャーを調達した。
マティアス死刑囚の死刑執行の日になった。
彼は13階段をのぼり、絞首刑台に立った。ゴルゴ13がグレネード・ランチャーを構える。グレネードランチャーが曲射弾道でマティアス死刑囚の胸を貫いた。ゴルゴ13に礼を言ってマティアス前国防大臣は息を引き取った。彼自身が生前ゴルゴ13に依頼していたのだ。
その頃アロンソ・マティアス少佐率いる軍隊によるクーデターが発生していた。
ゴルゴ13は、秘密警察長官エステバンを狙撃して射殺した。
ロドリゴ現大統領はこめかみに銃をあてて自決した。
【感想】
マティアス前国防大臣射殺依頼をゴルゴ13が断ったのは二重の依頼になるからだった。見えない刑場にいるマティアス前国防大臣を射殺するのにグレネードランチャーを使って曲射するとは、ゴルゴ13の狙撃アイデアは凄い。
本作品のモデルはエルサルバドルだ。本作品が発表されてから約30年経過したが、現在はどうなっているのだろうか?
第361話 オーバー・ザ・スカイ(1997/01作品)
脚本協力:ヘンリー等々力
ページ数:124ページ
依頼者:郵政族の国会議員である野本
ターゲット:郵政省職員でリンダの婚約者の前橋清司
依頼金額:不明
殺害場所:日本・東京・オーバー・ザ・スカイJ社屋起工式会場
殺害人数:1人
狙撃対象:郵政省職員でリンダの婚約者の前橋清司
H:0人
Part1 ワールドロップショック
東京レインボーブリッジで、ゴルゴ13がM16を構える。
トウキョウ-ジャパン-の大和富士出版社で、記者会見が行われていた。大和富士出版社が所有する東洋テレビの株式を、世界のメディア王エルビス・ワールドロップが半年後に設立する新会社に購入してもらう、と発表された。これでワールドロップは東洋テレビの20.5%の株式を保有し単独では筆頭株主となる。東洋テレビ会長の猪狩源次郎と社長の怒り一郎の株を合わせた数には及ばない。
東洋テレビで臨時取締役会が開かれた。会長の猪狩原二郎は、動揺するな、と言った。日本の電波法第五条と放送法第五十二条では、外資が放送企業株式を20%以上保有することを禁じている。しかし外国企業が日本国内に作る子会社による株式保有は例外だ。外国人が役員になることは電波法5条によって認められていないし、75条で放送免許取り消しとなる。ワールドロップはアメリカ進出時に、オーストラリア国籍を捨ててアメリカ国籍を取得したことがあるが、日本でそれをやることはないだろう。ということで臨時取締役会は終わった。
Part2 電波族の動き
アカサカの料亭で、郵政省出身で東洋テレビの佐久間常務は国会議員の野本と会っていた。野本は、郵政省護送船団方式による日本の電波保護を強く主張する。
郵政省では、東洋テレビの件について、マスコミ向けの回答案を作成していた。前橋清司は、作文をすることが仕事ではなく、本当の意味で国民がのぞんでいる、国民が気づいていないが良くなる放送の形を国民に提案して作り上げていくことが仕事だとつぶやく。
東洋テレビでは、世界のメディア王のエルビス・ワールドロップが出演していた。彼は東洋テレビを乗っ取ろうとは考えてなく、アジア・極東地域における多チャンネル・デジタル衛星放送を始めたい、と言った。
ホテルに帰ったエルビス・ワールドロップは、日本の地上波テレビの東京キー局が儲かって仕方がない、と言う。東洋テレビは年間3000億円の売上げで経常利益が300億円以上で、社員がたったの1200人だった。エルビス・ワールドロップは衛星放送"オーバー・ザ・スカイJ"を始めるつもりだった。
Part3 動きだしたワールドロップ
ワールドロップの部下が、猪狩源次郎東洋テレビ会長の家を訪れ、新会社の代表を取締役として3人、うち2人は代表権のある人間として受け入れろ、と要求した。要求が受け入れられない場合、猪狩源次郎会長の代表取締役会長からの辞任を要求する、と言った。猪狩源二郎会長は倒れてしまった。
エルビス・ワールドロップは、ワールドカップや相撲や高校野球などのスポーツ・ソフトを、東洋テレビに独占放送させ、やがてオーバー・ザ・スカイJにそのソフトを移行しようと考えていた。
猪狩源次郎会長が倒れたと知った野本は、新聞広告を出すよう、秘書に命じた。
Part4 新聞広告
ホンコンでゴルゴ13は、G13型トラクターを買いたい、という新聞公告を見た。
エルビス・ワールドロップは、部下に、赤坂テレビでも新日本テレビでも東洋テレビに限らず集められるソフトは何でも集めろ、と指示した。
そして娘のリンダの写真を見る。
Part5 ワールドロップの娘
リンダは、エルビス・ワールドロップがヨーロッパで成功した多チャンネル・デジタル衛星放送とアメリカで成功した地上波テレビ局のやり方を二つ同時に日本で始めようとする情報の寡占化を許せない、と言っていた。
リンダの母でエルビス・ワールドロップの妻は、自分を愛したのではなく父の影響力がほしかったからだ、とエルビス・ワールドロップに言って自殺した。
成田空港にゴルゴ13が降り立った。彼を見たリンダに、前橋清司が抱きついた。
Part6 ワールドロップの悩み
ワールドロップは妻が死んだ時、それを見たリンダの夢を見てうなされて起きた。部下がやって来て、リンダの近況を報告した。リンダは母親のフレッチャーの姓を名乗り、小さなテレビ番組制作会社の経営を続けていた。社長兼プロデューサー兼ディレクターだ。ワールドロップは部下に自分の後継者候補について、質問する。部下はリンダにはワールドロップ帝国の舵取りに必要なオーラがある、と断言した。
前橋清司がリンダに初めて会ったのはインドのニューデリーだった。インドの放送事情視察に来ていた前橋清司がレストランで食事をしていると、そこにリンダがいた。リンダはワールドロップを敵に回しても真実を放送するべきだ、と言うが相手の男はワールドロップを敵に回したらこの世界で生きていけない、と言って席を立った。
前橋清司は、失意のリンダを誘った。前橋清司は、多チャンネル・デジタル衛星放送の時代には視聴者が主役の放送が始まる、と理想を語る。そして二人は寝た。
Part7 意外な面会申し込み
郵政省で、前橋清司は、正論を言うが、皆はついてこない。そんな前橋清司のもとにエルビス・ワールドロップの部下から電話がかかってきた。
エルビス・ワールドロップと前橋清司が会った。エルビス・ワールドロップは、リンダが自分の娘だと言った。そして、リンダに自分の後継者になってもらいたい、と言った。リンダと前橋清司が結婚したら、リンダは日本国籍を持てる。そうすると電波法で定められた国籍条項をクリアでき、彼女が日本の地上波テレビ局の経営をできるのだ。そして前橋清司にもワールドロップ・グループの重役になってもらうつもりで、そのためにリンダの説得を頼むというのだ。
Part8 ワールドロップの野望
東洋テレビでは、猪狩一郎社長が、ワールドロップの狙いが東洋テレビ自体とわかった、と言い、ワールドロップ・グループの弱みを徹底的に探り出すよう、命じた。
前橋清司は、リンダにプロポーズした。その夜、リンダに、エルビス・ワールドロップと会ったことを話した。リンダは、怒ってバスルームに籠城してしまった。前橋清司は、理想を実現するための第一歩としてエルビス・ワールドロップの提案を受け入れるつもりだ、と言った。リンダは前橋清司が言うことに納得した。
Part9 東洋テレビの反撃
猪狩近代美術館に野本がやってきた。
東洋テレビには、郵政族議員や郵政省は泣かされてきた、と野本は言う。世界のトップが現れた途端、すり寄ってきた、と手厳しい。
野本は、東洋テレビの調査で敵の全容がつかめたら排除せよ、と言い、その道の第一人者と接触する手筈がついている、と野本が言った。
Part10 野本代議士の言葉
リンダが野本のもとに来てインタビューしていた。野本は、日本の電波は日本人が使う、だからそれを脅かす人間には断固たる処置をとる、と言った。リンダが野本の部屋に戻ると、"あの男"からの連絡が来ないこと、"あの男"に"敵"を消してもらわなければならない、と野本が言っていたのを、リンダは盗み聞きした。
野本が誰かの暗殺を計画していないか、徹底的にマークし、誰かに接触するようならすぐに連絡するように、リンダは情報屋に命じた。
Part11 野本は動いた!
情報屋から連絡が来て、リンダは、情報屋の所に向かった。野本はトウゴウに会っていた。リンダは野本がトウゴウことゴルゴ13に会っているのを見た!!
リンダは野本が父エルビス・ワールドロップを暗殺する、と推理し、前橋清司に相談する。
Part12 "先輩"の助言
前橋清司は、先輩の倉林に会った。倉林は、ワールドロップ暗殺をゴルゴ13に依頼しそれをゴルゴ13が受けたなら、話は終わった、と答えた。その上、この件が漏れている事がわかると前橋清司の命も吹っ飛ぶ、と言った。倉林は、何もできない、と答えた。前橋清司は、ワールドロップが殺され、自分とリンダが結婚したら、ワールドロップ・グループを意のままになり、理想が実現できる、ことに気づいた。
Part13 "標的(ターゲット)"になりし者
オーバー・ザ・スカイJ社屋起工式会場に、前橋清司もいた。ゴルゴ13がワールドロップを狙うとしたら、オーバー・ザ・スカイJ社屋起工式だ、と倉林が言った。
エルビス・ワールドロップの挨拶が終わった。エルビス・ワールドロップと前橋清司が近づいた。その時、ゴルゴ13が前橋清司を射殺した。
ゴルゴ13は依頼時の野本の言葉を思い出す。ワールドロップの娘リンダが前橋清司と結婚して、日本国籍を入手することを防ぐために前橋清司を殺すのが、野本の依頼理由だった。
Part14 リンダの決心
前橋清司の死を知ったリンダは、野本への復讐を考えたが、ゴルゴ13によって抹殺されることを考えた。
そして、リンダは前橋清司の遺志を継ぐことにした、と言って、エルビス・ワールドロップの前に現れた。
【感想】
エルビス・ワールドロップのモデルはルバート・マードックだ。東洋テレビ=テレビ朝日、新日本テレビ=日本テレビ、赤坂テレビ=TBSだろう。
ゴルゴ13の標的がワールドロップではなく前橋清司だったのは意外な展開だった。
日本のテレビ局が外国資本に買われて支配される懸念がこの頃、騒がれたことを思い出す。
インターネットやSNSの普及で、テレビがオワコンとなりつつある今読むと、過ぎ去った歴史の1ページを描いた作品という感じがする。
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