====もくじ=====
- 第215話 ロックフォードの野望(1984/08作品)
- 第206話 デバッグ(1983/12作品)
- 第203話 女カメラマン・キム(1983/09作品)
- 第211話 AZ4 CP72(1984/05作品)
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第215話 ロックフォードの野望(1984/08作品)
脚本協力:工藤かずや
ページ数:86ページ
依頼者:
1)事業家ローゼン・ザメック
2)黄疆孫
ターゲット:
1)ジューイッシュ・マフィアのボスであるシャリム・ギデオン
2)デビッド・ロックフォード
依頼金額:
1)10万ドル
2)アタッシェケース1ケース分の現金
殺害場所:
1)アメリカ
2)スイス ローザンヌの湖畔
殺害人数:
1)1人
2)1人
殺害相手:
1)ジューイッシュ・マフィアのボスであるシャリム・ギデオン
2)デビッド・ロックフォード
H:0人
Part1 ある依頼
ジャマイカ キングストン
月額100万ドル(約2億3000万円)いや150万ドルで、ロックフォード家一族の専属狙撃手として雇いたい、という依頼がクリフ・ミラーからゴルゴ13にあった。
ゴルゴ13は断った。
Part2 口座封鎖
ニューヨーク・五番街でもレキシントン・アベニューでも7番街でもウォール街でもゴルゴ13は現金をおろせない。ゴルゴ13が預金口座はもちろん保有している証券、債券、信託預金、貴金属、土地、屋敷、5か所の山荘、7か所のマンション、これらすべてが24時間前から凍結状態になっていた。
Part3 勝者の提案
9番街に出向いたゴルゴ13は、貸金庫から現金と拳銃を入手した。そこへ電話が入り、クリフ・ミラーからの電話が入り、専属の狙撃手として雇うのではなく対等の立場で手を組むのはどうかという提案だった。ゴルゴ13は電話を切った。
Part4 巨大資本
デビッド・ロックフェラーは、一族による世界制覇という野望を達成するためにゴルゴ13に狙われないようにしたかったので、ゴルゴ13を掌中に収めたかったのだ。
Part5 早朝の狙撃
ゴルゴ13はビルの上からユダヤ教の祈りが終わったところで、ジューイッシュ・マフィアのボスであるシャリム・ギデオンを狙撃した。
Part6 現金(キャッシュ)の報酬
パリ-フランス-サンジェルマン通り
シャリム・ギデオン殺しを依頼した男が、現金で10万ドルをゴルゴ13に渡した。ゴルゴ13が指示したのだ。しかし、依頼人も1億ドル以上の資産を完全封鎖されたのだった。依頼人は、デビッド・ロックフォードが自分の力を誇示して、ゴルゴ13を手元に抱え込もうとしていることに気づいた。
既にロスチャイルドもロックフォードの軍門に下り、ヨーロッパを分割統治しているのが現実だった。ロックフォード家の資産は公表されているだけでも6500億ドル(約145兆円)、アメリカ10大会社の6社、10大証券会社の6社、10大銀行の6行、100社以上の多国籍企業を傘下に収めているのだ。
Part7 依頼者の忠告
IBMスパイ事件、ロシア革命、ウォーターゲート事件もロックフォードが関与している。依頼者が言うには、ロックフォードの自由にならぬ相手が、ゴルゴ13と中国だった。中国と言っても北京政府ではなく華僑だった。華僑の頂点に居るのが黄一族の長老、黄疆孫(おうきょうそん)だった。依頼者は何度もロックフォードを敵に回すな、とゴルゴ13に忠告した。
Part8 意外な出迎え
台北-台湾-
黄疆孫の部下である陶哲昌がゴルゴ13を出迎えた。ゴルゴ13とは顔見知りだった。黄疆孫は二週間前からゴルゴ13を捜していたが見つからなかったのだ。黄疆孫はベッドに就いたきりかなり深刻な状態だった。
Part9 黄疆孫の依頼
黄疆孫は、ゴルゴ13に、デビッド・ロックフォード殺しを依頼した。
Part10 ただ1つの方法
ニューヨーク ロックフォード・センター
デビッド・ロックフォードは、ゴルゴ13が黄疆孫に雇われて、自分を殺そうとしていることを知った。
そしてゴルゴ13阻止に動く。
Part11 ホワイトハウスからの電話
スイス ローザンヌ
ホワイトハウスからアメリカ大統領がゴルゴ13に電話をかけ、3時間以内にスイスを出るよう要請した。
Part12 湖畔の山荘
デビッド・ロックフォードは湖畔の山荘に入った。
Part13 銀色に輝く湖
デビッド・ロックフォードは、大統領がゴルゴ13に警告したことを、大統領からの電話で聞いた。
それで安心したデビッド・ロックフォードは、湖畔の山荘のバルコニーに立った。湖面にはヨットが一艘浮かんでいた。月の光を浴びて湖面が美しく輝いていた。そのとき銃声が響いた。
Part14 大統領は静かに
大統領のもとにデビッド・ロックフォードが射殺されたことが報告された。大統領はまだゴルゴ13の力を必要としているのだった。
【感想】
ゴルゴ13に新たな宿敵ロックフォード家が現れた。
第206話 デバッグ(1983/12作品)
脚本協力:北鏡太
ページ数:43ページ
依頼者:なし
ターゲット:なし
依頼金額:なし
殺害場所:カナダの湖
殺害人数:1人
殺害相手:ゴルゴ13の仕業と見せかけてパソコン・マニアの少年マークを殺したCIAのダグラス
H:0人
Part1 少年達の夢
フィラデルフィアーUSAー
パソコンに夢中になる少年達の中にマークがいた。
Part2 専門家の言葉
パソコンショップの店員がマーク達に企業のコンピューターに侵入する手口を話す。
マークとケビンは試してみようとする。
Part3 システム破り
モトローラ社が公開したシステム破りの方法で81年にテキサス州フェニックスで実演された方法を、マークは試してみて成功した。
Part4 ARPANET
マークとケビンは、SCHOLARという70年代初めに開発された質問応答システムで、ゴルゴ13の調査をしている経過を見てしまった。
キャサリン・ハーディ事件 1977年2月10日。ロサンゼルス郊外でスワット(特殊警察)チームとゴルゴ13が遭遇し銃撃戦の末9名が殲滅した
その直前にスラム解放同盟と名乗るギャング団がゴルゴ13に抹殺されていたことが判明。
マッジ・ペンローズ事件やエリック大佐やボスなフェルジェル米軍基地爆撃などの情報も見てしまった。
どうやらマークとケビンは、ARPANET(国防関係のデータ通信回路)を侵害したのだった。
Part5 "怪物(モンスター)"のデータ
マークはCIA本部に侵入しゴルゴ13のデータを読んだ。
Part6 CIAの狼狽(ろうばい)
バージニア州・ラングレー CIA本部
CIAのコンピュータに侵入した"虫(バグ)"がゴルゴ13のデータに執着しているので、フィラデルフィアに"虫取り(デバッグ)"にかかるよう指示が出た。
マークとケビンにコンピューターへの侵入を指南した男の所にCIAが聞き取りにやって来た。
男はマークのことをあっさりしゃべった。
Part7 マークの行方
CIAの二人がマークを追った。
マークはゴルゴ13とコンタクトをとり、写真を撮ろうとしていた。
農場の小屋でマークは射殺された死体となって発見された。
パソコン・マニアの少年が射殺された、という記事が新聞に出た。
CIAの二人は身を隠すことになった。
Part8 湖畔の銃声
カナダ
ボートで釣りをするCIAの二人。
ロイがダグラスに、マークを殺した理由をきいた。
かつてダグラスはパリでゴルゴ13と戦い敗北して部下を失い降格されたのだった。
ロイが「私は何もしない・・・私は何もしないが、あのゴルゴ13がこのまま・・・」と言ったとき、銃弾がダグラスの眉間を貫いた。
ゴルゴ13は自分を騙った男を許さなかったのだ。
ナレーションで、「アメリカのパソコン年間販売額が85年には40億ドル(約1兆円)に達すると予測されている。しかしコンピュータ犯罪の有効適切な防止策は、軍事用と一般用の2部門に分割、独立させ、独自の国防データ通信網(DDN)を創設する88年までは実施不可能だろうと言われている。」とある。
【感想】
ゴルゴ13が全く登場しない作品だ。
p.96で教師が、記憶装置32Kと言っている。
パソコンショップには、IBM、SHARP、SONY、NECのロゴが並んでいる。
背景画一つとっても、1983年のパソコン状況がよくわかる歴史的作品でもある。
ロイとゴルゴ13のどちらがマークを殺したかは、施条痕を鑑識が調べればすぐわかると思うのだが・・・。
第203話 女カメラマン・キム(1983/09作品)
脚本協力:沖吾郎
ページ数:43ページ
依頼者:不明
ターゲット:女カメラマンのキムを狙う変態の殺し屋
依頼金額:不明
殺害場所:アメリカ サンフランシスコ キムの自宅
殺害人数:1人
殺害相手:女カメラマンのキムを狙う変態の殺し屋
H:1人(女カメラマンのキム)
女カメラマンのキムが撮った写真を使った週刊誌が完売した。
彼女は共和党内の有力議員が高級コールガールの部屋から送り出されるところをバッチリ写したのだった。
編集長は、キムを専属カメラマンにしようとしたが、彼女はしばらくフリーカメラマンでいくと断った。
Part1 襲われたキム
サンフランシスコ-USA-
キムが買い物帰りに自宅に入ろうとしたところを二人組に襲われレイプされそうになった。
そこへゴルゴ13が現れ、彼女を助け、黙って立ち去った。
Part2 偶然会った恩人
キムの相棒が、キムを襲った二人組を調べ、"アップ"の編集長に雇われていたことがわかった。
キムと相棒が話していた店にゴルゴ13もいた。
キムは恩人のゴルゴ13にお礼をすると言い、二人は出て行った。
Part3 確かな情報
キムはゴルゴ13と食事をした後、自宅に誘う。
その頃、キムが撮影した上院議員がキムを消すために殺し屋を雇った、という情報をキムの相棒が得た。
Part4 シャッター・チャンス
キムはゴルゴ13と寝る。
その様子を男が盗撮していた。
Part5 帰っていないキム
ゴルゴ13は、キムの部屋を去った。
そこへ、キムとゴルゴ13の情事を盗撮していた男が侵入してキムに背後から襲いかかった。
そこをゴルゴ13が狙撃した。
キムの相棒のバートに新たな情報が入った。
キムを狙う殺し屋は、変態趣味を持っており、殺す前に必ず、セックスシーンをカメラに収めるのだった。
そしてその殺し屋もまた別の殺し屋に狙われている、とのことだった。
バートはキムの行き先を捜しに行く・・・
【感想】
ゴルゴ13の情事がカメラに収められた。ゴルゴ13は知っているのだろうか、と思いながら読み進めたが、ゴルゴ13のターゲットがその変態カメラマンの殺し屋だったとは・・・。
作品中ではゴルゴ13がフィルムを回収した様子が描かれていないが、ゴルゴ13のことだから回収したのだろう。
ゴルゴ13がキムに近づいた理由がないはずがない、と思いながら読んでいたが、まさか、キムを狙う殺し屋をおびき出すためだったとは・・・。
ストーリーに引き込まれてしまう面白い作品だ。
第211話 AZ4 CP72(1984/05作品)
脚本協力:工藤かずや
ページ数:84ページ
依頼者:イギリス化学戦防衛研究所所長コベントリー卿
ターゲット:コベントリー卿に協力するふりをして、カネのためにソ連にAZ4とCP72を売ろうとしたオグルビー医師
依頼金額:不明
殺害場所:カナダ ニューブランズヴィック州、エドマンストン市より南東70キロにあるグランドフォールズという街
殺害人数:13人
殺害相手:カナダ陸軍奇襲部隊隊員
H:0人
Part1 致死率100パーセント
ケベック-カナダ-
第1日目-AM08:45-
あるホテルで8165号室のオグルビー氏の体調が悪くホテルのロビーで倒れた。
ケベック州立病院 -AM09:32-
部長のギルバートに、待合室の廊下で外来の患者が倒れた、という連絡が届いた。
リンパ節の巨大なこぶを見たギルバートは、致死率100パーセントの炭疽病(アンスラックス)と診断し、隔離病棟に移すことと抗生物質の投与を指示した。
-AM10:47-
ギルバートに、カナダ政府と陸軍からの名指しの要請でイギリスへ飛ぶように、と院長が指示する。
ギルバートは、炭疽病のジュロン夫婦が炭疽病だけでなく出血熱ウイルスも持っている、と話した。
ギルバートは、炭疽病を封じ込めるのに、この5日間が勝負だ、と言って反対する。
そこへ、陸軍情報局のラムゼー・バトラー少佐が院長室に入って来た。
二人は、モントリオール・ミラベラ空港から2時間後に出発する。
-PM01:06-
オグルビー医師は、ロンドンを発つ前日、イギリス陸軍中将クリフォード・コベントリー卿と接触していた。
世界で最も進んだ生物化学兵器の研究をしているイギリス化学戦防衛研究所所長のクリフォード・コベントリー卿と会っていたのだ。
Part2 卿の致死時刻
ヒースロー空港-ロンドン-
第2日目-AM10:39-
イギリス国防省情報局のダンカンとバーンズが、カナダ陸軍バトラー少佐とケベック州立病院部長ギルバートを出迎えた。
コベントリー卿は、実験媒体からバイオハザードを受けた事実は確かだが、彼は研究施設をもう1年も出ていないのだった。
オグルビー医師の他に民間人で卿に接した人間はいない、とイギリス側は断言した。
卿がバイオハザードに遭ってからすでに105時間が経過していた。
卿の致死時間が迫っていた。
Part3 接触した人間
クイーン・アレクサンドラ陸軍病院
-PM0:17-
バトラー少佐とギルバートにイギリス国防省情報局長のヴァーナムが紹介された。
-PM0:46-
バトラー少佐は、コベントリー卿に自白剤の使用を求めた。
その時、オグルビー医師の死が伝えられた。それを聞いたコベントリー卿の表情が一変した。
それまで黙っていたコベントリー卿が話し出した。
オグルビー医師は、コベントリー卿が開発した出血熱と炭疽病の検体であるAZ4とCP72を、ソ連に売りわたそうとしていたのだった。
コベントリー卿は、オグルビー医師の野望を阻止するためにゴルゴ13に依頼した、と話した。
ゴルゴ13が3日前にコベントリー卿と接触したとして、すでに72時間が経過しており、致死時間まであと50時間もなかった。
Part4 人々の中を・・・
ケベック市-カナダ-
第3日目-PM01:50-
ゴルゴ13が市内を歩いていた。
-PM07:25-
ゴルゴ13は列車に乗ってグランド・フォールズに向かっていた。
-PM09:05-
ゴルゴ13はタクシーでホテルに到着した。
Part5 CIAの助言
オタワ市
第4日目-PM08:29-
CIAのハービカン局長と、CIAサービス作戦部のローナ・ミルフォード部長とケン・グリーンが、バトラー少佐とギルバートに会った。
ゴルゴ13がAPZ4とCP72に感染しているのは99パーセント確実で、同じ条件下で接触したオグルビー医師はすでに死亡していた。
Part6 国境にて発見
第4日目-PM09:32-
出血熱に抗生物質は効くがワクチンは効かない。炭疽病にはワクチンはあるが、抗生物質はほとんど効かない。どちらも致死率は100パーセントで、潜伏期間は5日だ。
その時ゴルゴ13が発見された。
オタワ市-カナダ-
ゴルゴ13の発見場所は、ニューブランズヴィック州、エドマンストン市より南東70キロにあるグランドフォールズという街だった。
アメリカとの国境近くだった。
陸軍奇襲部隊(スペシャルコマンド)が街を包囲し住民を街の外へ退去させている最中だった。
ゴルゴ13に収容を勧告し脱出を図った場合、宿泊した建物ごと火炎放射器で焼却する予定だった。
ゴルゴ13の致死時刻まであと21時間だった。
Part7 包囲された街
グランド・フォールズ
第5日目-AM10:21-
CIAのハービカン局長らが、到着しヘイウッド大佐がいる司令部に向かう。
-PM01:07-
Part8 君を焼却する!
カナダ陸軍奇襲部隊指揮官レックス・ヘイウッド大佐がゴルゴ13に拡声器で呼びかけた。
オグルビー医師が2日前に死んだこと、彼の死因が出血熱と炭疽病であること、それがイギリス化学戦防衛研究所所長コベントリー卿に接触して感染したこと、ゴルゴ13も感染していること、ソ連高等軍医学研究所エージェントのチャリア・ビンが逮捕されたことを伝えた。
そして5分待って収容に応じない場合、焼却する、と宣言した。
致死時刻まであと4時間だった。
Part9 ホテル炎上
ホテルに奇襲部隊が近づき火炎放射器で消却を開始した。
車に乗ったゴルゴ13が脱出を図る。
10人を轢いてゴルゴ13は町の中心部に向かって逃走した。
Part10 全市閉鎖
-PM04:12-
ゴルゴ13が下水道へ潜入したことがわかった。
ゴルゴ13の致死時刻まであと90分だ。
Part11 国境まで500メートル
ゴルゴ13によって、兵士3人が狙撃された。
ゴルゴ13が下水出口を抜けてセント・ジョン河を渡河した。
致死時刻まであと25分。
アメリカ国境まで500mだった。
-PM06:07-
Part12 夕日の国境線
ゴルゴ13が包囲された。
ゴルゴ13の致死時刻が過ぎた。
ゴルゴ13はAZ4やCP72に汚染されていなかったのだ。
ゴルゴ13は、コベントリー卿に会うことになった時点で抗生物質を用意し接触直後に注射していたのだろう。
ゴルゴ13は夕日の中、立ち去った。
【感想】
ゴルゴ13と病気の戦いは、数多くある。
本作品もその一つだ。
ゴルゴ13が出血熱と炭疽病に感染しているのか、していないのか。
観戦しているとしたらどうやって病気から助かるのか。病気だけでなくカナダ陸軍奇襲部隊の攻撃から助かるのか。
スリルあるストーリー展開に心が躍る作品だ。
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