haruichibanの読書&視聴のおと

読書メモや映画やテレビ番組視聴メモです

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

小澤さとる『黄色い零戦』世界文化社(1998/8/1)

『サブマリン707』や『青の6号』やロボダッチで有名な小澤さとるが描いた、零戦の設計者、堀越二郎物語。 ただ単に飛行機を作ることだけが楽しみな堀越二郎。 彼が設計した飛行機は、アヒルと呼ばれた7試艦上戦闘機、96式艦上戦闘機、そして零戦。 時代はそ…

新谷かおる『ソニック・デザーター』朝日ソノラマ(1980/01/30)

新谷かおるの、飛行機乗りに関する7編の物語を集めた短編集だ。 もくじは以下 『ソニック・デザーター』は、新型機のテストとして実弾を積んだ他の戦闘機と戦わせるという話。事前にそのことを聞かされなかったテスト・パイロットは生き残るために敵国に亡命…

新谷かおる『銀色の照星』朝日ソノラマ(1979/12/15)

新谷かおるがアメリカの警察官達を主人公に描いた短編集だ。 愛銃がマグナムの新人警官が少女を助けてヒーローになる『マグナム・ルーキー』 田舎から大都会に出てきた彼女を追ってきた男が変わってしまった彼女を撃ち殺す『コンクリート・カーニバル』 母娘…

永井豪『デビルマン』講談社漫画文庫版(1997/4/11)小学館画業50周年愛蔵版(2017/12/4)

講談社漫画文庫版と小学館画業50周年愛蔵版を読み比べてみた。 講談社漫画文庫版は章ごとに分かれている。 第1巻 第1章 神話大戦 第2章 悪魔復活 第2巻 第1章 妖鳥死麗濡 小学館版ではこの後、『闇の蜘蛛、『夏の日』、『魔界のジャンヌ・ダルク』、『恐怖の…

手塚治虫『幻の名作集』双葉社(1997/7/10)

ふろくに掲載された手塚治虫の作品を集めたものだ。 『太平洋X點』は『冒険王』昭和28年1月号ふろく 『大洪水時代』は『おもしろブック』昭和30年8月号ふろく 『緑の猫』『おもしろブック』昭和31年12月号ふろく 『白骨船長』は『おもしろブック』昭和32年5…

桑田次郎『ミュータント伝』マンガショップ(2004/12/05)

1970年(昭和45)年週刊少年マガジン4・5号から26号 この頃の桑田次郎のペンネームは桑田二郎だったが、この作品ではペンネームを桑田次郎にしている。 第1章 大進化 地球に生命が誕生してから人類に到達するまでの進化を描く。 第2章 のけもの 第3章 人類の武…

白土三平『シートン動物記』小学館(1980/10/20)

スプリングフィールドの狐 フェニボンクの山猫 ウォスカと赤頭の子狼 スプリングフィールドの狐 ビリー 灰色熊の伝記 ワーブの少年時代 ワーブの青年時代 ワーブの壮年時代 ワーブの老衰時代 幼い頃、『シートン動物記』をいろいろ読んだはずだが、内容はあ…

白土三平『赤目』小学館(1978/12/20)

1961年の作品。 永禄年間。 過酷な年貢取り立てをし農民をなぶり殺しにする領主。 農民松造は、そんな領主に、妊娠中の妻、妙を殺される。復讐のために忍者を志すが才能がなく片目片足が不自由になる。 兎を崇拝する赤目教という新興宗教を作り教祖となる。 …

白土三平『死神少年キム』小学館(1978/8/20)

1963年の作品。 アメリカ西部を舞台に死神と呼ばれる少年キムをめぐる物語だ。 彼が来ると、災害が発生したり撃ち合いが発生したりして大勢の人間が死ぬからだ。シートン動物記で有名なシートンにも追われる。 キムはクロマニョン人とのこと。クロマニョン人…

夏川草介 石川サブロウ『神様のカルテ』小学館(2011/4/28)

第1巻:Amazon Kindle版へのリンク 第1巻:Amazon 紙版へのリンク 第2巻:Amazon Kindle版へのリンク 第2巻:Amazon 紙版へのリンク 夏川草介原作の小説『神様のカルテ』を漫画化したもの。 この作品はドラマや映画にもなった作品だ。 原作にかなり忠実に漫…

梶原一騎原作 原田久仁信作画『プロレススーパースター列伝』小学館(1989/2/6)

『プロレススーパースター列伝』 第1巻 第1話 父の執念 ザ・ファンクス 第2話 首折り魔!スタン・ハンセン 第3話 地獄突きがいく!ザ・ブッチャー 第2巻 第3話 地獄突きがいく!ザ・ブッチャー(続き) 第4話 世紀の大巨人!A・ザ・ジャイアント 第5話 千の顔…

原田久仁信『劇画プロレス地獄変』宝島社(2013/08/21)

『プロレススーパースター列伝』の原田久仁信が2000年代のプロレス界を描いた劇画だ。 どの話も面白い話だが、『プロレススーパースター列伝』の頃に比べると、絵が歪み、雑になっているのが残念だ。 『プロレススーパースター列伝』がプロレスの夢を描いた…

石ノ森章太郎『日本漫画家大全 石ノ森章太郎 自伝名作集』双葉社(1997/08/15)

もくじ 石ノ森章太郎の自伝漫画をまとめた本だ。 少年時代に姉とともに漫画を描き始め、手塚治虫の電報で上京し、トキワ荘に住んで漫画家生活をし、有名になる。藤子不二雄や赤塚不二夫、そして手塚治虫との交流を描いている。漫画を芸術に高めようとするが…

横山光輝『原作完全版 ジャイアントロボ』講談社(2005/02/23)

横山光輝『ジャイアントロボ』表紙 特撮番組としての『ジャイアントロボ』は再放送でよく見た。 漫画の方は初めて読んだ。 しかも連載当時のように「前回までのあらすじ」やページ端の一行まで再現されている。 BF団がビッグ・ファイア団の略だったとは知ら…

江藤淳『閉ざされた言語空間 占領軍の検閲と戦後日本』文春文庫(1994/01/10)

江藤淳『閉ざされた言語空間』文春文庫 表紙 もくじ アジア太平洋戦争、当時の言い方だと大東亜戦争、アメリカの呼び名では太平洋戦争末期から戦後にかけてのアメリカによる検閲についてまとめた本。アメリカのメリーランド大学付属マッケルディン図書館とス…

諸星大二郎『美少女を食べる』小学館(2020/12/05)

Amazon紙版へのリンク Amazon Kindle版へのリンク 諸星大二郎『美少女を食べる』 タイトルからして怖ろしい短編集だ。 舌切り雀がモチーフの『鳥の宿』 人形と人形遣いの関係性がどちらがどちらかわからなくなる『月童』『星童』 どこまで事実でどこから架空…

ちばてつや『紫電改のタカ』全6巻 講談社(1974/5/20)

ちばてつや『紫電改のタカ』 滝城太郎という紫電改の名パイロットが主人公の戦記漫画。 急降下して急上昇して相手の見えない所から攻撃する独自の戦法で多数の敵機を撃ち落とす名パイロットだ。 米田、紺野、久保ら仲間と秘密基地に潜入したり、派遣されたり…

橘玲『不条理な会社人生から自由になる方法』PHP文庫(2022/04/01)

本書では働き方のバージョンを次のように定義している。 働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行 働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード 働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが集合離散するシリコンバレー型 働き方4.0 フリー…

諸星大二郎『雨の日はお化けがいるから』小学館(2018/1/1)

Amazon紙版へのリンク 鬼才諸星大二郎の不思議な世界を堪能できる短編集。 『闇綱祭り』なぜか半分しか建物がない神社の祭りのメインイベントは、闇の向こうの世界との綱引き。勝っても負けてもいけない綱引きだ。勝つということは闇の世界から化け物をこち…

半藤一利・加藤陽子・保坂正康『太平洋戦争への道 1931-1941』NHK出版新書659(2021/7/10)

半藤一利・加藤陽子・保坂正康による太平洋戦争に至る道に関する鼎談。 三人の著作からエッセンスを語っている。 二・二六事件や五・一五事件で、事件を起こした軍人を裁けなかったこと。裁けなかった理由は国民世論に逆らえなかったため。 満洲事変を起こし…

つのだじろう『泣くな!十円』秋田書店(1972/08/10)

つのだじろう『泣くな!十円』 後に『うしろの百太郎』や『恐怖新聞』でオカルトブームを巻き起こしたつのだじろう原作のギャグ漫画だ。 人に優しいが、何をやってもダメで、お人好しで、妹思いのドジな聖徳十円。兄五十六はその反対にスポーツ万能、頭もよ…

井上雄彦(吉川英治原作)『バガボンド』

井上雄彦(吉川英治原作)『バガボンド』全37巻 吉川英治『宮本武蔵』を原作にした井上雄彦の『バガボンド』全37巻。 巌流島での宮本武蔵と佐々木小次郎の戦いがいよいよ迫るところで未完に終わっている。 本位田又八のどうしようもない性格やその母親のキツい…