『プロレススーパースター列伝』の原田久仁信が2000年代のプロレス界を描いた劇画だ。
どの話も面白い話だが、『プロレススーパースター列伝』の頃に比べると、絵が歪み、雑になっているのが残念だ。
『プロレススーパースター列伝』がプロレスの夢を描いた作品だったのに対し、こちらはプロレスやプロレスラー達の哀しい面を描いた作品になっている。
あっさりつぶれてしまったWJの悲劇を描いた「地獄のど真ん中」
渕正信によるジャイアント馬場の回想「ザ・ジャイアントワールド」
ノア巨額詐欺事件を描いた「だまされてODAWARA」
K1や谷川貞治の全盛期と没落「Kの悲劇」
ターザン山本の人生「放蕩息子の帰還」
さすらいのヒットマン「阿修羅・原物語」
アンドレ・ザ・ジャイアントの悲しみを描いた「アンドレ・ザ・ジャイアント伝説」
伝説のアンドレ対ハンセン戦を描いた「”田コロ伝説"の舞台裏」
ラッシャー木村の人となりを描いた「ラッシャー木村 男の涙酒」