haruichiban0707の読書のおと

読書メモなのでネタバレあります

半藤一利原作・星野之宣漫画『日本のいちばん長い日』文藝春秋(2022/07/30)

映画にもなった半藤一利の『日本のいちばん長い日』を星野之宣が描いた漫画版だ。 星野之宣のリアルな絵で描いているので迫力が凄い。 星野之宣の想像が含まれているのが、原作や映画と違うところだ。 77年前の今日から明日にかけてを描いた傑作だ。 原作、…

アカツキ『味のプロレス オールスター編2』新紀元社(2022/07/10)

起承転結を守った4コマ漫画の王道。 プロレスファンには嬉しい、ちょっと笑えて、ほろっとする優しさあふれる漫画だ。

小林源文『パンツァークリーク』ゴマブックス(2019/10/10)

『パンツァークリーク』、『12時間ON FIRE』、『英雄列伝』、『東亜総統特務隊』の4編が納められている。 『パンツァークリーク』 1942年末のスターリングラードの戦いから1943年7月13日のクルスクの戦いまでを、最前線で戦う兵士の視点で描いた作品だ。 歴…

白土三平『忍者武芸帳-影丸伝-』小学館(1976/04/20)

白土三平の代表作。個人的には『カムイ伝』よりこちらの方が好きだ。登場人物の数が『カムイ伝』では多すぎて追い切れない。本作だと十分追い切れる また、実現不可能ではあるが、忍術の種明かしがある。 実在の人物や事件を題材に、架空の人物を配し、戦国…

小林まこと『格闘探偵団』講談社(2003/09/22)

『1・2の三四郎2』の後、いろいろあって、三四郎は探偵になっていた。 また、いつかプロレスか格闘技に戻ってくるのか、と思ったら、結局、最後まで探偵だったのは残念だ。 しかし、実戦でも、やはり三四郎は強かった!!

小林まこと『1・2の三四郎2』講談社(2000/07/12)

『1・2の三四郎』の続編だ。 3年間の海外武者修行を終えて帰国したプロレスラー・東三四郎は、新東プロが解散していたため引退し、ファミリーレストランの店長になっていた。 三四郎の店に五頭信が現れる。彼は、新団体ドリームチームを立ち上げることを決意…

手塚治虫『I・L[アイエル]小学館(1996/11/10)

映画監督の伊万里大作のもとに突然現れたアルカード伯爵。(ドラキュラのアナグラム) 彼が置いていった棺桶にはI.Lという名前の女性が入っていた。彼女は誰にでも変身できる能力を持っていた。 伊万里大作とI.Lはその力を利用して・・・ 『ザ・クレーター』の…

ジェームズ・B・ウッド『「太平洋戦争」は無謀な戦争だったのか』ワック(2009/12/10)

もくじはこちら。 「太平洋戦争」のifを、アメリカの視点で、検討した書籍だ。 第1章、第2章は、「外郭要地攻略」作戦をせず、当初のとおり、絶対国防圏の中で防衛に専念すればよかった。 第3章で、日本に戦勝をもたらしうる戦略として、次の10項目をあげて…

横山光輝他『忍法十番勝負』秋田書店(1966/10/05)

大阪城の抜け穴が書かれた巻物をめぐり、忍者同士が戦う連作・忍者コミックス。 当時第一線で活躍していた漫画家たち以下の10人による連作漫画だ。 堀江卓 藤子不二雄 松本あきら 古城武司 桑田次郎 一峰大二 白土三平 小沢さとる 石森章太郎 横山光輝 もく…

川淵三郎『黙ってられるか』新潮新書(2018/08/20)

もくじはこちら川淵三郎氏がJリーグ開幕を宣言したとき、正直言って、「失敗するだろう。」と思った。スポンサー企業名をチーム名につけない。地域密着でJ1、J2・・・という階層的なリーグ構成。当時のサッカー界はガラガラのスタジアムが当たり前だったが、…

猪瀬直樹 田原総一朗『戦争・天皇・国家』角川書店(2015/07/10)

目次は以下 ペリー来航による開港から現代までの日本について、概略をまとめ、猪瀬直樹氏と田原総一朗氏が語り合った本。 日本が大東亜戦争に突入したのは、「軍部を含めた官僚機構が縦割り化してそれぞれの部局ごとに暴走し・・・国家としての意思統合がで…

松本零士『潜水艦スーパー99』秋田書店(1975/10/20)

沖博士が設計した潜水艦スーパー99と世界征服を目指す謎の組織、ヘルメット党の戦いを描いた物語。 沖博士の息子、五郎とススムが大活躍する。 スーパー99の名称の由来は五郎が戦時中に使っていた99式小銃からだ。 沖博士と五郎はヘルメット党に捕らわれの身…

播田安弘『日本史サイエンス弐』講談社ブルーバックス(2022/05/20)

同じ著者の『日本史サイエンス』の第2弾だ。 第1弾はこちらを参照。 haruichiban0707-books.hatenadiary.com 本書の目次は次のとおりだ。 第1章 邪馬台国はどこにあったか 第2章 秀吉は亀甲船に敗れたのか 第3章 日本海海戦でなぜ完勝できたのか 終章 「翡…

中屋敷均『遺伝子とは何か?』講談社ブルーバックス(2022/04/20)

「遺伝子とは何か?」という問いは、改めて聞かれると、意外と答えに窮する。 何が遺伝子なのだろうか?メンデルの法則で言うと、マメの表面が丸いか、シワと習った。だが、遺伝子に「マメの表面を丸くしろ」と書いてあるのだろうか? 遺伝子に「人間だから…

板野博行『眠れないほどおもしろい吾妻鏡』三笠書房(2021/12/20)

2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の背景がよく分かる本だ。 1979年の『草燃える』では源平合戦後の御家人同士の争いについていけず理解できなかったが、この本読んでよくわかった。源平合戦から北条氏独裁確立までの歴史が短い章立てでわかりやすく解説…

諸星大二郎『夢のあもくん』角川書店(2022/03/30)

少年の頃、ふと思ったちょっとした非日常の世界。 あるいは、夢で見た物語。 そんなどこかで共感を感じる漫画だ。 人形を持っている少女と人形が入れ替わってしまう「人形少女」 さなぎになってしまう「羽毛田君の奥さん」 うどんの先に女の頭がついている「…

諸星大二郎『アリスとシェエラザード』小学館(2022/04/04)

行方不明の人を探すのが専門の霊媒アリス・ミランダと助手でファーストネームで呼ばれることが大嫌いなシェエラザード・ホブソンが活躍する。 19世紀末のイギリスを舞台にした怪奇事件を扱った物語。 手の綺麗な女性を探すように依頼したドクター・マロー。…

永井豪『キューティーハニー』秋田書店(1985/03/25)

悪の秘密結社パンサークローと戦う、「空中元素固定装置」による着るものを自在に変化させる能力と人間を超えた戦闘力を発揮する少女型アンドロイド・キューティーハニーこと如月ハニーの活躍を描いた漫画だ。 「空中元素固定装置」を発動すると一瞬、裸にな…

さいとう・たかを『ザ・シャドウマン』秋田書店(1967/12/25)

『ゴルゴ13』で有名なさいとう・たかをのSFスパイアクション漫画だ。 デビュー時の絵はかなり丸くて漫画風だったが、この頃の絵は劇画になっている。 もくじは次の通り。 レリッシュという秘密結社によって、特殊な手術を受けた片桐。 黒い皮膚に日光を浴び…

武論尊原作 平松伸二画『ドーベルマン刑事』集英社(1976/09/30)

ドーベルマンのようにしつこく強くてすぐに銃をぶっ放す、凶悪犯罪専門の警視庁特別犯罪課、通称“特犯課”に所属する、加納錠治の物語。 彼は、犯罪を強く憎むが、更正しようとする元犯罪者には優しい。 刑事は女性を幸せにできない、という考えの持ち主で、…

小沢郁郎『つらい真実 虚構の特攻隊神話』同成社(1983/04/20)

「特攻隊は、祖国日本を守るために、志願した人達が、自らの命を賭けて戦ったのだ」という美しき神話を打ち砕く本だ。 本心から志願した者もいただろうが、実質的には強制であり、エリート層は特攻隊に行かなくて済むような配慮もなされていた。 だから「つ…

黒野耐『「たられば」の日本戦争史 もし真珠湾攻撃がなかったら』講談社(2011/07/15)

日清戦争から大東亜戦争までの11個の歴史のイフを検証した本。 黒文字は本書の概要。青文字は私個人の感想だ。 第1章 日清戦争ー北京を攻略していたら 清国政府が瓦解し交渉相手を失う。列強の武力干渉必至。 そのため、北京を攻略しないで史実通りにして正…

冨永謙吾『大本営発表の真相史 元報道部員の証言』中央公論新社(2017/05/25)

「大本営発表」といえば今では政府機関による虚報の代名詞となっているだろう。 本書は昭和16年12月8日から昭和20年8月26日までの大本営発表、大本営陸軍部発表、大本営海軍部発表を並べ、実際の戦果・損害と比較したり、米軍側発表と対比したものである。 …

鳥越規央『統計学が見つけた野球の真理』講談社(2022/03/20)

野球のデータ解析であるセイバーメトリクスが野球を大きく変えている。 セイバーメトリクスの指標について、その目的や計算式や読み取り方を解説した本だ。 驚いたのは、1979年に日本でも野球統計分析の研究論文が発表されているそうだ。意外と古いのだ。そ…

『プロレス熱狂の「団体対抗戦」光と影』双葉社(2022/05/17)

目次はこちら かつて熱狂したプロレス団体対抗戦について、多くの当事者達にインタビューしたムックだ。 ムック全体で、最近の団体対抗戦が、対抗戦ではなく交流戦になっているのを批判している。 亡くなった風間ルミに「LLPWはなぜ潰れなかったのか?」と質…

手塚治虫『どろろ』秋田書店(1994/04/30)

醍醐景光は、天下をとりたいがために、48匹の妖怪にわが子の身体を1箇所ずつ差し出す。 その結果、産まれた子供は、手足も目鼻もない。たらいに載せて捨てられた。 その子が医者によって、義手や義足をつけられ、百鬼丸と名付けられる。彼はやがておのれの身…

さいとう・たかを『空気男爵 死太刀双之進』桃源社(1975/12/10)

『空気男爵』は、さいとう・たかをのデビュー作だ。絵柄が後の『ゴルゴ13』の面影は全然ないのに驚く。手塚治虫風の丸みを帯びた絵なのだ。 エジプトの星と呼ばれる宝石を盗む、空気男爵と名乗る男が、予告する。 ぼんぼん探偵こと田良良一と相棒の菅田が空…

三野正洋『「地勢」で読み解く太平洋戦争の謎』PHP(2016/07/15)

タイトルには今流行の「地勢」が入っているが、あまり「地勢」は語っていない。 タイトルには「謎」が入っており、章名が皆、疑問文になっているが、「謎」でもない。 満洲事変から日中戦争、太平洋戦争の概略を、わかりやすい文章と多くの地図をあげて説明…

あすなひろし『風と海とサブ』秋田書店(1977/10/05)

島が多数ある海の新人船員サブローと彼をとりまく人達の青春漫画。 船長とその家族。 いつも着物を着ていて何か謎のワケがありそうな甲板長の山本研次。 彼らをとりまく女性達。 ギャグ漫画っぽいところもあるが、真面目なところもあり、物語の中で「こう生…

梶原一騎原作 宮田淳一画 『タイガーマスク二世』講談社(2001/12/12)

初代タイガーマスクの正体だった伊達直人が交通事故で亡くなった後、その遺志を継いだ二代目タイガーマスクの物語だ。 富士山のふもとにトレーニング・ルームを作ったり、宇宙プロレス連盟が日本のプロレス界に挑戦してきたり、スケールは壮大になっている。…