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第一章 月の輪
月の輪
赤スダレ(苔丸)は横目や非人たちに捕まった。
正助はサエサに追われ脚を怪我する。そこにキギスが現れサエサと戦う。サエサの手裏剣がキギスの右目に命中する。
逃げる正助を武士たちが追う。サエサとキギスが止めようとするが武士たちは構わず正助を捕らえようとする。殺してもいい、と言われているので容赦ない。そこに公儀隠密の忍者たちが現れ武士たちを全滅させる。
そこに小頭が現れ、自分の許可無く動いたのは許さない、といって忍者たちを全滅させた。
小頭に化けていたのは手風だった。そして正助の前に現れた木の間党首領はカムイだった!
舟の上で夢屋七兵衛は正助の考えに感心し実現したら武士達が驚くだろうと予想する。
[感想]
久しぶりに手風とカムイが登場したが、まさか小頭や木の間党首領に化けていたとは驚いた!!
正助の考えは一体何でこの後どう展開するのだろうか?
第二章 クズレ
クズレ(崩衆)
一揆は日置城に迫った。
しかし村で火災が発生していた。隣藩の望月領の百姓達が日置藩の村を襲ったのだ。
百姓同士でもめていて埒が明かないので正助が交渉する。夢屋七兵衛が食糧も仕事もあるといって望月領の百姓たちと話をつける。
コケ凧
橘玄蕃と手風が対決する。
そこで場面が変わり凧が空に上がる。それを合図に多数の人々が関所を抜ける。カムイもいる。木の間党首領は止めようとするが人数が多く無理だった。城代に矢文で知らせる。
そこに新しい領主が帰国するとの知らせが入り城代は登城する。
逃げ出した日置藩の人々は夢屋七兵衛の船に乗りどこかに向かう。
[感想]
一揆は望月領のクズレによって自然消滅し正助の考え通りに逃散が始まった。これがうまくいくのか?それとも夢屋七兵衛に何か思惑があるのか?帰国する領主は?
謎が謎を呼び展開が楽しみだ。
第三章 木の間クズシ
木の間クズシ
少し時をさかのぼる。
橘一馬は浪人達を集め、偽の木の間党を作り村を荒らすように指示した。
偽の木の間党に襲われた村では木の間党に対する憎しみが広がっていった。
何処へ
百姓たちに襲われる非人たち。横目は負傷した娘サエサのことで非人たちに構っていられない。非人たちはスダレを解放し部落を焼き帰るところを無くして百姓たちに合流する。
サエサは死に横目は彼女を葬る。だが、サエサは忍が持つ毒のせいで仮死だったのか執念による復活のかわからないが復活してカムイを追う。
場面が変わり手風と橘玄蕃の対決の続きだ。玄蕃は手風にかなわず焼かれてしまう。火は消えたが、火傷を負い髪の毛は燃えてしまった。
新領主が帰国し橘軍太夫も城代も登城する。新領主は城代と二人になる。新領主は、江戸の宝監物から聞いた日置藩の秘密を解く歌の謎を城代に質問する。城代は数日後話すと言い城から下がる。
数日後、風鳴り谷近くで城代派家臣と新領主だけで鷹狩りが催された。
城に戻った領主と城代は人払いをし、たった二人で日置藩の秘密を語り合った。この秘密を知っているのは領主と江戸家老と城代家老の三人だけだ。
突然、「ぶれいな!」という領主の声。駆けつけた橘軍太夫によって城代は斬られて絶命した。
その夜、新領主は小姓の音丸を抱く。音丸はくの一だった。カブトワリを落とす手風。
[感想]
日置藩の秘密を知る城代が死んだ。
日置藩の秘密を知るのは新領主と江戸家老の宝監物とカムイと手風だけになった。この後どう展開するのだろうか?
第四章 何処へ
何処へ
逃散が続いた。木の間党は偽物と間違われて百姓たちに襲われる。
スダレ率いる一揆衆と城側はにらみ合う。
シブタレは木の間党に城代が死んだことを伝える。
木の間党に軍使がやってきた。新領主は木の間党を許し旧領を安堵する、と言った。その代わりに首領が捕まった。小六が笑って去ってゆく。
[感想]
日置藩の秘密を新領主が知り城代を殺した。その理由は明らかにされない。くノ一の音丸は一体誰の手下か?公儀隠密か?捕まった草加竜之進はどうなる?
続きが読みたくてたまらない
第五章 音丸変化
音丸変化
城代が殺され、城代派の武士達が集まり対策を協議していたところを橘軍太夫派が襲った。
城代派はたった一名だけ助かった。助けたのは顔を隠した女(?)のようだ。そして松平伊豆守の所に行くよう指示した。
新領主により橘軍太夫は次の城代にならないかと誘われる。
音丸は伝正寺第十代住職、霊安の所に行く。霊安は日置藩城代家老嫡子三角覚之進だった。霊安は虎吉の妻お中との性行中に二人とも死んだ。音丸がお中を使って霊安を殺したのだ。手風は自分も他領に抜けるか思案する。手風は百姓女を操り音丸を捕まえた。
傀儡忍法月移しの術だ。
[感想]
物語がスピードアップしてどんどん展開する。一体どうなるのか楽しみだ。