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ちばてつや『紫電改のタカ』全6巻 講談社(1974/5/20)

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ちばてつや『紫電改のタカ』

滝城太郎という紫電改の名パイロットが主人公の戦記漫画。

急降下して急上昇して相手の見えない所から攻撃する独自の戦法で多数の敵機を撃ち落とす名パイロットだ。

米田、紺野、久保ら仲間と秘密基地に潜入したり、派遣されたりして活躍する。

零戦の撃墜王で有名な酒井三郎が登場し、彼から黒い紫電改を譲ってもらう。

捕虜になっても知恵を使って脱走するなど痛快だ。

敵のジョージやその兄トマス、モスキトン(実は2機で一組)らとも戦ったり、最後は理解しあったりする。

訓練のために長野の山中で秘密特訓もする。

母や恋人の信子も登場するが、結局、最期は紫電改で特攻に行って終わる。

 

戦記漫画だが、少し現実離れした冒険活劇だ。物語の最後は悲しい終わり方だ。満洲から引き揚げて苦労したちばてつやだからこその反戦漫画である。