haruichibanの読書&視聴のおと

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白土三平『赤目』小学館(1978/12/20)

1961年の作品。

永禄年間。

過酷な年貢取り立てをし農民をなぶり殺しにする領主。

農民松造は、そんな領主に、妊娠中の妻、妙を殺される。復讐のために忍者を志すが才能がなく片目片足が不自由になる。

兎を崇拝する赤目教という新興宗教を作り教祖となる。

兎を崇拝するのは、兎が増加し食物連鎖のバランスが崩れる。

山猫が増えたのでその退治のために武器を領主から借り受けた農民達が一揆をおこす。

復讐を達した松造は気が狂って去って行く。

 

面白い話ではあるが、次のような疑問を感じる。

そんなに簡単に農民をコントロールできるだろうか?

そんなに簡単に生態系をコントロールできるだろうか?

そして復讐という目標を達成した松造の気が狂ったのはなぜだろうか?