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諸星大二郎『雨の日はお化けがいるから』小学館(2018/1/1)

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鬼才諸星大二郎の不思議な世界を堪能できる短編集。

『闇綱祭り』なぜか半分しか建物がない神社の祭りのメインイベントは、闇の向こうの世界との綱引き。勝っても負けてもいけない綱引きだ。勝つということは闇の世界から化け物をこちらの世界に引き込んでしまう、ということだし、負けるということはこの世の人間があちらの世界に引きずり込まれるということだ。

『雨の日はお化けがいるから』表題になっているこの話は、少年時代に誰もが持つだろう、なんとなくヘンな約束事や、空想で作る物語を題材にしたストーリー。

『影人』影と人が入れ替わる話。影が現実世界でよろしく楽しく遊ぶことにより、迷惑を受ける人。『ドラえもん』にも似たような話があったと思うが、面白い話だ。

シュールで不思議な設定とストーリー展開を楽しめる作品だ。