haruichibanの読書&視聴のおと

読書メモや映画やテレビ番組視聴メモです

さいとう・たかを『ゴルゴ13 23 呪術(サングマ)の島』(リイド社)(1977/04/25)

 

Amazon Kindle版へのリンク

Amazon 紙版へのリンク

 

 

====もくじ=====

=============

 

第91話  『呪術(サングマ)の島』(1975/01作品)

ページ数:85ページ

依頼者:ロックフェラー財団

ターゲット:シンビオニーズ解放軍(SLA)のジオ・マッセリー

依頼金額:不明

殺害場所:1)ニューヨークの空港
 2)ニューギニア島 アラフラ海寄り、オツジャネブ地方の密林

 3)ニューギニア島"鳥の頭(フォーゲル・コップ)"集落近く

殺害人数:

 1)4人
 2)2人

 3)10人

殺害相手:

 1)マイケル・ロックフェラー4世の元恋人ポーラ・ワトキンスを監視していた4人組
 2)ゴルゴ13とポーラ・ワトキンスを弓矢で襲撃した現地人

 3)ニューギニア島"鳥の頭(フォーゲル・コップ)"集落の現地人8人

  ニューヨークから鳥の頭(フォーゲル・コップ)まで尾行していた白人男

  シンビオニーズ解放軍(SLA)のジオ・マッセリー

H:0人

 

1961年11月、ニューギニア島、アスマト地方、アラフラ海に注ぐエイランデン川、河口

マイケル・ロックフェラー4世は、ニューヨーク原始芸術博物館に収める資料収集のため、1961年11月、オランダ領ニューギニアの辺境に足を踏み入れたまま、消息を絶った。

 

Part1 "みな殺し作戦"から逃れた男
 USA, ニューヨーク

 新聞王ウイリアム・ハーストを祖父に持つ、カリフォルニア大学の女子学生パトリシア・ハースト誘拐事件の時のFBIによる"みな殺し作戦"の様子を映した映像を見る男達とゴルゴ13。

 この時、パトリシア・ハーストを誘拐したのは超過激派集団、シンビオニーズ解放軍(SLA)で、FBIの”みな殺し作戦”にもかかわらず、射殺死体はわずか5体。野戦司令官を自称するデフリーズと姐御株のナンシー・ペリーは見つかったが、参謀格のジオ・マッセリーをFBIは取り逃がした。

 ジオ・マッセリーの行方はわからなかったが、数日前、マイケル・ロックフェラー4世がニューギニアの密林の奥深くに生きており、それを発見したのがジオ・マッセリーだというのだ。そして、天文学的な身代金を要求してきたのだ。

 ゴルゴ13への依頼は、ジオ・マッセリーの始末だった。

 

Part2 博物館の"女"

 ロックフェラー原始芸術博物館のそばに駐車している車の中に、4人組の男がいた。

彼等は休日に博物館に入っていった男が、その道のプロで、ロックフェラー4世確認のために向かうポーラ・ワトキンスの1名の随行員だとすると、気に入らないので始末する、と話していた。

 デューク・東郷と話しているのがポーラ・ワトキンスだった。13年前行方不明になったマイケル・ロックフェラー4世が本物かどうか確認するのに適任なのは彼女だった

 ゴルゴ13は挨拶だけして博物館を出た。

 4人組の男が拳銃でゴルゴ13を狙う。

 ゴルゴ13が道路の反対側に横断した時、対向車のトラックが来たが、ゴルゴ13は消えていた。ゴルゴ13はそのトラックに飛び乗り、ビルの角ですぐに降りて、4人の男が乗った車を見届けた。

 

Part3 出発前の仕事

 空港前でポーラ・ワトキンスを監視する4人組。その4人の車をノックしてゴルゴ13は、4人を拳銃で始末した。

 

Part4 機内にて・・・

 ポーラ・ワトキンスはデューク・東郷に自分の煙草をすすめるが、ゴルゴ13は断り、自身の葉巻を吸う。二人を見つめる謎の白人の男がいた。

 

Part5 密林種族の襲撃

 ニューギニア島 アラフラ海寄り、オツジャネブ地方

 ゴルゴ13とポーラ・ワトキンスの二人は、一隻のボートに乗り、案内人もなく目的地の”鳥の頭”に向かう。彼女は何度もニューギニアには来ていたので案内人よりたしかなはずだと自信を持っていた。

 ボートを下りて歩いて進む二人を遠巻きに囲む現地の男達。そこに飛行機に乗っていた白人男もいた。

 ゴルゴ13とポーラ・ワトキンスは突然、弓矢で襲われた。ポーラ・ワトキンスはこの辺の種族はおとなしいはずなのにおかしい、と言う。

 ゴルゴ13がM16で3人の現地人を撃ち、2人を射殺した。

 しかし、ポーラ・ワトキンスは拉致されてしまった。

 ポーラ・ワトキンスを拉致した現地人達は、去った。

 

Part6 密林の奥深く

 飛行機内にいた白人男は、ジオ・マッセリーではないが、SLA(シンビオニーズ解放軍)の者だと自己紹介し、これから鳥の頭の集落に案内する、と言った。

 そこへゴルゴ13に撃たれたが殺されなかった1名が戻ってきた。

 一行はジャングルの中へ出発した。

 

Part7 夜の密林(ジャングル)で・・・

 種族の酋長に戦いを挑み、打ち負かして、マッセリーが大酋長になった、と白人男が言った。そして、白人男は、ポーラ・ワトキンスを犯した。

 その様子を見物していた現地人達だった。

 

Part8 ”鳥の頭(フォーゲル・コップ)”集落

 白人男とポーラ・ワトキンスと現地人達は、鳥の頭(フォーゲル・コップ)に到着した。

 ジオ・マッセリーが現れた。ジオ・マッセリーはマイケル・ロックフェラー4世が持っていたメダルをポーラ・ワトキンスに見せた。本人の所在は知らなかった。

 ジオ・マッセリーは、ポーラ・ワトキンスに、”たしかにマイケル・ロックフェラーを確認した”とロックフェラー財団宛に一筆書くよう、命じる。

 

Part9 随行員は来ていた!

 白人男から随行員の話を聞いたジオ・マッセリーは、随行員がゴルゴ13ではないか、と考えた。そして、一人の現地人を生かしておいたのは、尾行してきて、今、集落の近くにいる、と推理した。

 

Part10 ”勇者”の条件

 ジオ・マッセリーは、現地人を使って、ゴルゴ13を襲わせた。

 ゴルゴ13は自身を襲う現地人を射殺し、銃床で殴り殺し、ニューヨークから尾行してきた白人男を射殺した。

 そして、ジオ・マッセリーを確認したゴルゴ13は、現地人達に囲まれた中で、ナイフで、ジオ・マッセリーと闘い、勝利した。

 ゴルゴ13はこれ以上、現地人と戦いたくなかったのだ。だから勇者になるためにナイフで闘ったのだ。

 現地人の尊敬を集めたゴルゴ13と、ポーラ・ワトキンスは集落を去るのだった。

 

[感想]

 ニューギニアの食人種族達との戦いを制し、仕事を全うしたゴルゴ13だった。無駄な殺しはしないゴルゴ13だった。

 

 

第86話『折れた矢(ブロークン・アロー)』(1974/08作品)

91ページ

依頼者:自由を求めて体制と闘った市民達を代表する占い師の老婆

ターゲット:同志を体制側に売ったイレーナ・フェレンツ

依頼金額:7万8000ドル

殺害場所:

 1)ロフォーテン諸島 ズボルベル港からシュルツ夫人の屋敷に向かう途中
 2)ロフォーテン諸島 ズボルベル港からシュルツ夫人の屋敷前

殺害人数:

 1)5人
 2)7人

殺害相手:

 1)CIA要員

 2)KGB要員4人

  KGBイヴァン・ソロコフ大佐

  同志を体制側に売ったイレーナ・フェレンツ

  CIA要員1人

H:0人

 

ノルウェー領、ロフォーテン諸島

アメリカ軍爆撃機が墜落し、3個の落下傘が降りてゆく。

 

Part1 臨戦態勢(コンディション・レッド)
U.S.A.ネブラスカ州オフアット空軍基地、SAC(戦略空軍本部)

 通信士が「折れた矢(ブロークン・アロー)!!北極圏(アークティック・サークル)に折れた矢(ブロークン・アロー)!!」と慌てて叫ぶ。

 折れた矢(ブロークン・アロー)とは、核兵器事故を意味する暗号電だった。これまでアメリカは12回の折れた矢(ブロークン・アロー)を経験し、外国領土ではスペインでのたった1回だけだった。今回はソ連領に近いこと、アメリカが水爆を積んだB52爆撃機をいつでも待機させていることがバレてしまう可能性があった。

 司令官は3発の水爆回収を部下に命令した。

 臨戦態勢(コンディション・レッド)を発令し、3機の航空機が飛び立っていった。

 

Part2 消えた水爆

 司令官のもとに、2本の"矢"(水爆)が回収され、残り1本の捜索続行中であると報告が上がった。

 

Part3 濃霧をついて

 CIAのヘリコプターがB52墜落現場を、濃霧をついて捜索していた。

 既にSAC(戦略空軍)は2基の水爆を回収し、4名中3名の乗員の遺体を発見・回収していた。しかし付近にはソ連の潜水艦がいて、残り1基の水爆を回収しようとしていた。濃霧が濃くなってきたのでヘリコプターは引き揚げた。

 

Part4 依頼代理人

 ブダペスト市・ハンガリー人民共和国

 ゴルゴ13が占い師の老婆のところに行った。

 老婆は自由を求めて体制と闘った市民達を代表し、同志を体制側に売ったイレーナ・フェレンツの始末を依頼した。報酬は7万8千ドルだ。イレーナ・フェレンツは、ノルウェーの小さな港、ズボルベルに潜んでいた。

 

Part5 18年後の”顔”

 ゴルゴ13は、イレーナ・フェレンツの18年後の顔を、作るよう依頼していた。

 

Part6 港の蠢動 その①

 ロフォーテン諸島 ズボルベル港

 CIAの面々が、KGBが漁師を装って、港近くにいることを探知した。

 そこへゴルゴ13もやってきた。

 CIAの主任が、ゴルゴ13の目的が何か、気にしていた。

 

Part7 港の蠢動 その②

 KGBが根城にした家を監視するCIA。ハンガリー動乱で名をはせたイヴァン・ソロコフもいた。

 

Part8 その名は"シュルツ夫人" 

 ゴルゴ13は修正したイレーナ・フェレンツの写真をホテルの従業員に見せた。ホテルの従業員は町はずれの大きな屋敷に住むシュルツ夫人だと言った。

 CIAがホテルの従業員に、ゴルゴ13と何を話したか、きいた。

 シュルツ夫人の話をした、従業員が答えた。

 

Part9 奴をマークしろ!!

 KGBもゴルゴ13がズボルベル港に向かったという情報を得た。イヴァン・ソロコフは、ゴルゴ13の所在をつきとめ、今回の作戦の障害になるなら始末するよう指示を出した。KGBの面々が動き出した。

 CIAのメンバーがKGBが動いたことを主任に報告した。

 そこへシュルツ夫人がCIA主任に会いたいとのことで、迎えの車を寄こした。

 

Part10 シュルツ夫人の招待

 CIA主任はシュルツ夫人に会いに向かう。

 

Part11 シュルツ夫人

 アン・シュルツとシュルツ夫人は名乗り、B52の搭乗員のゴードン大尉を引き合わせた。ゴードン大尉は記憶を失っていた。シュルツ夫人は水爆のありかも知っていた。

そして、金額は言わずに金を要求した。CIA主任は、ゴルゴ13がシュルツ夫人を捜していることを話した。顔色が変わったシュルツ夫人は自身の安全を図ることをCIAに頼んだ。

 

Part12 奴をマークしろ!!

 CIAは、KGBを見張る要員も含めてゴルゴ13を見張るよう、命令した。

 

Part13 奴は動きだした

 ゴルゴ13は車でシュルツ夫人の屋敷に向かう。尾行するCIAの車は、ゴルゴ13を攻撃した。車から脱出したゴルゴ13とCIAの銃撃戦となった。ゴルゴ13は一人を射殺した。

 

Part14 霧の中の銃声

 KGBのイヴァン・ソロコフらが道を車で走っていると、付近で銃声が響いていた。CIAが何者かと戦っているのだ。イヴァン・ソロコフはそれを無視してシュルツ夫人の屋敷に向かった。

 

Part15 CIA対KGB

 イヴァン・ソロコフはシュルツ夫人の屋敷に入った。

 シュルツ夫人は、イヴァン・ソロコフにゴルゴ13から自身を守ってもらうよう頼んだ。条件はアメリカが必死になって捜している水爆1発のありかをうんと安い条件で教えることだった。

 そこへCIAのニューマン主任達が入ってきた。

 シュルツ夫人いやイレーナ・フェレンツは、KGBとCIAの両者のうちゴルゴ13から自分を守った方と取引する、と言った。

 

Part16 生き残った者

 CIA要員5人を殺したゴルゴ13は霧の中をCIAの車でシュルツ夫人の屋敷に向かう。

 迎え撃つCIAとKGB。

 ゴルゴ13は車から飛び降りて転がりながらKGB要員4人を殺した。

 KGBイヴァン・ソロコフ大佐を射殺した。そして、シュルツ夫人いやイレーナ・フェレンツを射殺した。

 CIA要員1人を殺した。

 ニューマン主任一人は殺さなかった。CIAとKGBとの情報活動によるもので、その他の人物(ゴルゴ13のこと)は一切関係ない、と報告しろ、とゴルゴ13は命令した。

 数日後、残る1本の折れた矢(ブロークン・アロー)は回収された。

 

[感想]

 CIAとKGB両方と戦う羽目に陥ったゴルゴ13だが、両方とも始末してしまうのだからさすがだ。

 ゴルゴ13のアクションシーンが光る作品だ。

 

 

第90話『潜入者の素顔』(1974/12作品)

86ページ

依頼者:10人委員会の議長達(アルファタPLO(パレスチナ解放機構)、PFLP(パレスチナ解放人民戦線)、PDFLP(パレスチナ解放民主人民戦線)、アル・サイカ、AG(アクショングループ)、APO(アラブパレスチナ組織)、ALF(アラブ解放戦線)、PSF(人民闘争戦線)、アンサール)
ターゲット:イスラエル モサド(イスラエル外国秘密工作機関)の訓練生養成所)の破壊と訓練生の殺害
依頼金額:USAドルで30万ドル
殺害場所:

 1)ハイファの路地裏

 2)モサドの訓練生養成所

 3)ハイファからモサド訓練生養成所に向かう途中の路上
殺害人数:

 1)1人

 2)16人

 3)2人
殺害相手:

 1)尾行していたシャバク要員ハレル

 2)モサドの訓練生

 3)シャバク要員1人とシャバクのシャレット大佐

H:1人(シャバク要員でシャレット大佐の娘ヨナ)

 

六日間戦争のあとで・・・「わたしとして言えるのは、情報部が空軍や機甲部隊と同じく重要だ、と判明したということだけである」イスラエル国防相モシエ・ダヤン

 

Part1 帰還者の中に
 ハイファーイスラエル北部ー

 イスラエルのシャバク(国内防諜保安機関)のシャレット大佐とその部下達が、イスラエルへの帰還者達を監視している。密入国者が一人現れたが、射殺された。

 ゴブルグ・アルガマン生年1939年、出生地ポーランド、グダニスク、職業ブルドーザー運転手が入国した。シャレット大佐には彼の鋭い目つきが気になった。

 

Part2 声をかけた女

 サカバで呑んでいるゴブルグ・アルガマンに女が近づいてきて、写真の男を知らないか、ときいた。ゴブルグ・アルガマンは知らない、と言ったが、自分の所に泊まらないかと誘う。

 

Part3 シャバク本部

 シャバクのシャレット大佐は、ヨナにゴブルグ・アルガマンの”割礼”の有無を調べるように命じていた。

 

Part4 努力する女

 ヨナは努力するが、ゴブルグ・アルガマンことゴルゴ13は、彼女が経験の浅い女であることを見抜いていた。

 

Part5 落日の依頼者

 ゴルゴ13の回想シーン

 エジプトーカイロー

 アラブ側はイスラエルに、1948年のパレスチナ戦争、56年のスエズ戦争、67年の六日間戦争でことごとく敗れてきた。イスラエルのモサド、アマン(軍の情報部でCIAフランス第2局にあたる)、シャバク(FBI、MI5に総投資国内の防諜保安機関)などの情報機関によって敗れたのだ。

 そこで、10人委員会からの依頼で、モサドのスパイ養成所の破壊と訓練生殺害を依頼した。10人委員会とはアルファタPLO(パレスチナ解放機構)、PFLP(パレスチナ解放人民戦線)、PDFLP(パレスチナ解放民主人民戦線)、アル・サイカ、AG(アクショングループ)、APO(アラブパレスチナ組織)、ALF(アラブ解放戦線)、PSF(人民闘争戦線)、アンサールの議長によるものだ。

 報酬はUSAドルで30万、スイス・ユニオン銀行に振り込む。

 条件は割礼の跡をつけることだった。

 

Part6 女の中の痕跡

 ヨナはシャバクのシャレット大佐のもとに戻ってきて、ゴブルグ・アルガマンに割礼痕があったことを報告した。

 ヨナはシャレット大佐の娘だった。

 ヨナはゴブルグ・アルガマンの元に戻った。

 

Part7 シャレットの決意

 シャレット大佐のもとにゴブルグ・アルガマンがゴルゴ13だという連絡が入った。

 シャレット大佐は自分の手でゴルゴ13殺害を決意した。

 

Part8 暗号名"アリゲーター"

 ゴブルグ・アルガマンはハイファの市場に行き、自分が”アリゲーター”だと名乗り、中に入った。

 モサド(イスラエル外国秘密工作機関)の訓練生養成所は、1期生8人、2期生8人、合計16人、うち女が4人で、8つの部屋に住んでいることがわかった。共感は4人居て外部から通っている。通用門は1つしかない。ゴルゴ13は1週間内に用意してもらうものをメモして渡した。

 決行は来週の金曜の夜だ。金曜日の夜はユダヤ教の安息日だからだ。

 

Part9 女の願い

 ゴブルグ・アルガマンを見つけたヨナは明日の安息日に、自分の部屋に来てほしい、と言う。ゴブルグ・アルガマンは「時間があれば、じゃまするよ、・・・」と答える。

 

Part10 シャレット大佐の苦悩

 ヨナの親としてのシャレット大佐は、犯罪者でもないゴブルグ・アルガマンに苛立っていた。

 

Part11 路地の殺人

 ゴルゴ13の尾行をしていたシャバク要員ハレルがゴルゴ13によって殺された。

 

Part12 行動開始

 モサドの訓練施設の水道管からゴルゴ13が忍び込んだ。

 

Part13 女を残して

 シャバクのシャレット大佐は、ヨナの部屋の近くで張り込んでいた。

 そこへ、モサド要員養成所が爆破された、という知らせが入った。

 現場へ急行しようとするシャレット大佐達とゴルゴ13がすれ違った。

 

Part14 怒りの"父"

 シャレット大佐はUターンしてゴルゴ13の車を止めて、銃撃戦を挑んだ。

 しかし、ゴルゴ13の返り討ちにあった。

 ヨナは一人、ゴブルグ・アルガマンの訪問を待っていた・・・

 

[感想]

シャバクのシャレット大佐は娘のヨナがシャバクに入ると言った時、3回断ったが、彼女の決意が固かった。娘の幸せを願う父親としての思いと、任務の重要性を思うシャバクのシャレット大佐としての思いに引き裂かれそうになる。

切ない物語だ。

 

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

haruichiban0707-books.hatenadiary.com