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さいとう・たかを『ゴルゴ13 61 裏切りのスワスチカ』(リイド社)(1986/10/05)

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====もくじ=====

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第205話 裏切りのスワスチカ(1983/11作品)

脚本協力:工藤かずや
ページ数:123ページ
依頼者:ローゼン・マクシミリアンことルドルフ・ヘス
ターゲット:西ドイツ外務省安全保障担当補佐官リヒャルツ・ゼルの抹殺とヒトラー日記の始末
依頼金額:50万ドイツマルク
殺害場所:西ドイツ ミュンヘンのアウトバーン
殺害人数:1人
殺害相手:西ドイツ外務省安全保障担当補佐官リヒャルツ・ゼルの抹殺とヒトラー日記の始末
H:0人

Part1 狙われた要人
 ミュンヘン・リーム国際空港-西ドイツ-
 INF(欧州中距離核戦力)制限交渉を終えてモスクワから帰国したゲンシャ外相一行が帰国してきた。
 一行を刺客が狙った。同時にボディーガードが射撃し、相撃ちになった。
 犯人の右手甲には独特の刺青があった
 CBSテレビのバート・キャンドルはちょうど現場にいた。
 
Part2 射線の示す相手
 CBSテレビのバート・キャンドルが、よく映像を見てみると、ゲンシャ外相ではなく、ゼル補佐官を狙っていた。
 ゼル補佐官の過去は、ナチの最高幹部だったという噂もあるので、CBSテレビのバート・キャンドルは、ゼル補佐官の過去を探ろうとする。
 
Part3 補佐官ゼルを狙う者達
 クルジャという男がゼル補佐官を狙ったが、SPと相撃ちになったのを、確認した左目に眼帯をした男とその部下3人で次のチャンスをうかがう。
 
Part4 チベット精鋭部隊の謎
 CBSテレビのバート・キャンドルが、ゼル補佐官の過去を調べても何も情報が見つからない。
 しかし、1945年5月5日、ベルリンで、ドイツ軍精鋭部隊の反撃を受けたソ連軍が虐殺した相手は、チベット兵で、右手甲の正鉤十字の刺青があった。
 ヘスを診察したドイツ人医師を取材する。
 医師は、イギリス陸軍医療隊顧問外科医ヒュー・トーマスが書いた"シュパンダウ囚人第7号の秘密-ルドルフ・ヘス暗殺"という本を読んだか、ときいた。
 そして、イギリスに渡ったヘスは、偽物だ、というのが医師の考えだった。理由は第一次世界大戦で負った傷がなかったこと、給油なしにイギリスへたどり着かないこと、知性が著しく劣っていることだった。
 医師の推測では、ヒムラーによる工作で、ヒムラーがヘスを殺そうとしたが、ヘスは事前に気づいてスイスに逃亡した、というものだった。
 医師はゲルトナーの養老院にいる友人の医師を紹介した。
 
Part5 ヒトラー日記
 ゲルトナーの養老院にいる医師は、リヒャルツ・ゼルの写真を見て、チベットからベルリンへ支援部隊としてきて全滅したチベット兵の隊長グルカだ、と言った。
 そして、グルカはヒトラー日記を持ち出し、逃亡した。
 鉤十字に影響を与えたのは、チベットの聖なる聖鉤十字スワスチカだった。
 ミュンヘン大学の教授ハウスホーファーが、ヒトラーとヘスの恩師的指導者として有名だが、そのハウスホーファーに影響を与えたのが、チベットの首都ラッサでラマ教の修業中だった、20世紀最大の神秘哲学者、ゲオルギー・イワノビッチ・グルジェフだった。
 第二次世界大戦当時、英米の帝国主義に主権を脅かされていたダライ・ラマ14世にとって、ドイツは心情的友好国だった。
 チベット政府は先代13世の側近グルジェフとハウスホーファーの秘密結社トゥーレ会を通じて精鋭軍をベルリンへ送り込んだ。
 
Part6 "東洋人の手によって"
 クルガンという暗殺者に連邦議事堂へ入るための身分証を渡す左目に眼帯をした男。
 ゲオルギー・イワノビッチ・グルジェフの予言を実現するのが、クルガンだ、と言う眼帯の男。
 
Part7 補佐官ゼル襲わる
 西ドイツ連邦議事堂で、CBSテレビのバート・キャンドルは、ゼル補佐官に取材しようとしていた。。
 そのとき、グルガンがゼル補佐官を襲った。銃弾はゼル補佐官に命中しなかった。SPがクルガンを撃った。
 クルガンは口に拳銃をくわえて自決した。
 
Part8 チベット人を追って
 西ドイツ・ケルン-ボン国際空港ー
 ゼル狙撃現場にいたバート・キャンドルは、現場にいたチベット人を尾行する。
 男の一人の右手甲には正鉤十字の刺青があった。
 
Part9 豪邸に消えた男達
 チベット人2人組は、豪邸の中に入っていった。
 バート・キャンドルは、屋敷の主がチベット兵の背後にいると推理した。
 左目に眼帯をした男はクルガンを斃したSPが、ルフトハンザ機での人質奪回作戦を成功させたGSG-9コマンドと推理した。
 左目に眼帯をした男は、陸軍情報部のベルゲン准将に電話をする。自分の名前はローゼン・マクシミリアンと名乗った。
 そしてデューク・トウゴウと連絡をとるよう依頼した。
 
Part10 豪邸の主(あるじ)の行動
 教会に入ったローゼン・マクシミリアン。
 バート・キャンドルが尾行する。
 そこへデューク・トウゴウからローゼン・マクシミリアンに連絡が入り、銀行に入り、裏口から出てタクシーを拾うよう指示があった。
 
Part11 美術館の会見
 レンバッハ美術館3階、ドイツの間、デューラーの"地獄の死者"の絵の前で、ローゼン・マクシミリアンとデューク・トウゴウが会った。
 ローゼン・マクシミリアンは、外務省安全保障担当補佐官リヒャルツ・ゼルの暗殺を依頼した。
 リヒャルツ・ゼルは、ナチズムに共鳴したダライ・ラマが送り込んだチベット支援兵の隊長だった。
 見殺しにされた1500名の部下の生き残り4人が38年かけて追い詰めてきたのだ。
 ナチの生き残りを追っていたのはユダヤ人だけではなく、ダライ・ラマが自ら犯した戦争犯罪へのつぐないとして下した命令でもあった。
 
Part12 ナチの超極秘文書
 バート・キャンドルは、ローゼン・マクシミリアンにまかれていた。
 リヒャルツ・ゼルはヒトラー日記を持っており、それが公開されるとINF制限交渉に影響を与え、西側は大ダメージを負うのだった。
 ローゼン・マクシミリアンは、リヒャルツ・ゼルの抹殺とヒトラー日記の始末を依頼した。
 ゴルゴ13は仕事を請け負った。
 そして、ローゼン・マクシミリアンに対して、「依頼を引き受けよう・・・ルドルフ・ヘス・・・」と言った。
 ローゼン・マクシミリアン=ルドルフ・ヘスと見破ったのはゴルゴ13だけだった。
 
Part13 キャンドルのねばり
 バート・キャンドルは、ローゼン・マクシミリアンの豪邸の前に粘っていた。
 
Part14 補佐官ゼルの驚愕
 西ドイツ、ミュンヘン、エッティンゲン通り、リヒャルツ・ゼル補佐官邸
 新聞に「ヒトラー日記、発見」の見出しを見つけたリヒャルツ・ゼルは大慌てで官邸を飛び出した。
 
Part15 動きだした特ダネ
 新聞の記事を見ているローゼン・マクシミリアンの所に部下達が駆け込んできた。
 ローゼン・マクシミリアンは、3日以内にゼルは消される、と断言した。
 プロをローゼン・マクシミリアンが雇ったと知った部下達は、ゼルは自分達で始末する、と意気込んで移動した。
 それをバート・キャンドルは尾行する。
 
Part16 ゼルの古城
 ゼルが大急ぎで古城に入った。
 中を確認してゼルは安心した。
 ゼルは、外務省地下核シェルターに、ヒトラー日記を移動すべく手配する。
 ゴルゴ13はその様子を見ている。
 
Part17 突撃!!
 ゼルに対して、チベットの連中が襲いかかるが、ゼルは撃退した。
 バート・キャンドルは、その様子を特ダネとして撮っていた。ゴルゴ13はチベット兵によるゼル攻撃の様子を見ていた。
 
Part18 ヒトラー日記炎上
 ゴルゴ13が、ヒトラー日記をM16で燃料給油口を狙撃し、内部のガソリンに引火させて炎上させた。
 慌てて外に出たゼルも狙撃し抹殺した。
 
Part19 夕日のバルコニー
 ローゼン・マクシミリアンことルドルフ・ヘスは、ヒトラーがなし得なかったソ連侵攻作戦バルバロッサ計画を続行する、と夕日に誓うのだった。

 

【感想】
 ナチ・シリーズだ。
 私がゼルなら大事なヒトラー日記は、写しを用意しておくし、新聞記事が出たからといって移送しないだろう。
 鉤十字とチベットの関係、チベットとドイツの関係など、史実とゴルゴ13を絡めた
 ルドルフ・ヘスの行動は、謎とされているが、その謎と、チベット支援兵を絡めた秀逸のストーリーだ。

 ラストの「バルバロッサ作戦を続行する」というルドルフ・ヘスの言葉の意味はどういうことだろう?
 

 

 

 

第200話 7号コテージ事件(1983/07作品)

脚本協力:きむらはじめ
ページ数:43ページ
依頼者:なし
ターゲット:なし
依頼金額:なし
殺害場所:なし
殺害人数:0人
殺害相手:なし
H:0人

Part1 ある日のリゾート地
 フロリダ州・ニュースマーナ-USA-
 パトロールしていた制服警官が、7号コテージに侵入した男2人を逮捕した。
 
Part2 刑事マーウィック
 マーウィック部長は、7号コテージに侵入した男2人を追い出す。
 借主が被害届を出さない理由を調べる。
 借主は、チューリッヒのバーナーオーベルラント銀行が会計事務所のニューヨーク本社に依頼し会計事務所のジャクソンビル支店がコテージを借りていた。
 
Part3 ルイズの推理
 ルーラント署長は、マーウィック部長に後を託そうと考えていた。
 マーウィック部長には、娘みたいに若い妻ルイズがいた。
 マーウィック部長は、妻ルイズとの食事中に、コテージを借りるのにスイス銀行を通す人物について、ルイズの推理をきいてみる。
 ルイズは、アラブの大富豪だ、と推理した。
 マーウィックはタイプライターで"7号コテージ事件"と打ち込んだ。
 
Part4 気になる"7号"の主
 7号コテージに来たマーウィックは、犬の散歩をしていた母子に、どんな人がいたか、尋ねた。
 犬のマッチが怯えたこと、ティミイのボールが庭に入ったが新雪に拾ってくれたこと、東洋系らしいことを話した。
 中に入ったマーウィックは、捜索する。
 柔道着と思われたのはサンボのもので、タイプライターはまっさらで、指紋がすべてふきとられていた。
 トレーニングをした形跡があり、大量の汗の跡があった。
 血液型はA型で、観察力、完全主義、プライドの高いプロフェッショナル、ルールを大切にすること、などをマーウィックはタイプライターで打ち込んだ。
 
Part5 "シェーンベルク"
 7号コテージには、シェーンベルクの"ワルシャワの生き残り"というレコードがあった。
 アジア系ロシア人と思われた7号コテージの借主は、ユダヤ系ロシア人かもしれない、とマーウィックは思った。
 庭に砂が入った瓶を見つけたマーウィックは、借主が狙撃のプロであることを確信し、FBIのビクターに連絡する。
 
Part6 本物の犯罪者
 7号コテージで発見された文鎮は、日本の中世の武器"寸鉄"だった。
 ユダヤ系ロシア人ではなく、日系なのか、と驚くマーウィック。
 ルーラント署長は7号コテージの借主を調べるマーウィックを止めに来た。
 警察官のバッジと拳銃を置いてマーウィックは立ち去る。
 
Part7 価値ある"男"
 7号コテージの中に入ったマーウィックのもとに電話が入った。
 そこへCIAの男がマーウィックを止めに来た。
 CIAやアメリカ政府にとって"価値"ある男だ、とCIAの男が言った。
 日の出を見ながらマーウィックとCIAの男が、話をしている。
 ゴルゴ13はその様子を崖の上から見下ろし、「・・・」も言わずに立ち去った。
 マーウィックは自宅に帰った。
 
【感想】
 誰も死なないし事件が起こらないが、ゴルゴ13の一面を見ることができる印象深い作品だ。
 ゴルゴ13を調査し、血液型を明らかにした、マーウィックだったが、ゴルゴ13に殺されなかった彼は幸運だ。

  

 

第199話 死闘ダイヤ・カット・ダイヤ(1983/07作品)

脚本協力:工藤かずや
ページ数:84ページ
依頼者:バンチ抗でダイヤを採掘しているジェラルド・ホワイトロック
ターゲット:ダイヤモンドを独占しているデ・ロアズ社会長ソロモンが所有するギャクシー・オブ・キンバリーの破壊
依頼金額:不明
狙撃場所:イギリス ロンドン チャーターハウス・ストリート2番地 デ・ロアズ社
殺害人数:0人
狙撃対象:ダイヤモンドを独占しているデ・ロアズ社会長ソロモンが所有するギャクシー・オブ・キンバリー
H:0人

Part1 ロアズ商会への挑戦
 ベルギー アントワープ 旧市街ダイヤモンド地区 ベリケン通り
 アタッシュケースを持ち込んできた男は、アタッシュケースの中に正58面体ブリリアンカット、フローレス5個で40カラットを見せて、アタッシュケースの中には200個入っている、と言った。
 慌てた店員は、5階の社長室に男を案内した。
 男は、継続的かつ半永久的に従来の仕入れ値の80%で、この店にこの石を供給する、ただし条件は、アングロ=デ・ロアズ商会すなわちダイヤモンド・トレーディング社と手を切ることだった。
 
Part2 デ・ロアズ社の動き
 ロンドン チャーターハウス・ストリート2番地
 高級ダイヤモンドは、算出から販売まで、世界で唯一、デ・ロアズ社が独占している。余剰ダイヤはストックしたり投棄したりして価格を維持している。
 会長が提示(サイト)の様子を確認にデ・ロアズ社に現れた。
 日本のジャパン・ダイヤは、デ・ロアズ社が売買を禁止しているメキシコのディーラーに千カラットの原石を回そうとしたため制裁でクズダイヤを100万ドルで買わされることになった。
 ベルギーのアントワープのダイヤモンド・プロダクトに、売り込みがあった件が、デ・ロアズ社会長ソロモンの耳に入った。
 会長はダイヤを見て、ナイジェリアのバウチ鉱山のものだった。
 バウチ鉱山は15年前に廃坑となり、オーナーのホワイトロックはデ・ロアズ社闘争に敗れ自殺していた。
 会長はすぐに調査させる。
 
Part3 生きていたホワイトロック
 バウチ鉱山で採れたダイヤが市場を荒らし始めた。
 デ・ロアズ社会長ソロモンは、調査報告を聞いた。
 ジェラルド・ホワイトロックは、拳銃自殺に失敗し半身不随ながら生きており、バウチ抗再建の執念を燃やし、キンバリーの数十倍という規模の鉱脈を発見し、新たな工法をで、採掘に成功していた。
 採掘量は宝石用で年間500万カラット(デ・ロアズ社の半分の量)を採掘していた。
 研磨については、ソ連が開発したダイヤモンド研磨機をリオとエクアドルに導入していた。
 資金の出所はわからなかった。
 
Part4 宿敵の会見
 パリ郊外・オルジュ河畔 ジェラルド・ホワイトロック邸
 デ・ロアズ社会長ソロモンとジェラルド・ホワイトロックが会って食事をしていた。
 デ・ロアズ社会長ソロモンは、ジェラルド・ホワイトロックが採掘したダイヤ全てをデ・ロアズ社が買い付けることを提案した。
 意外なことにジェラルド・ホワイトロックはその提案に応じた。
 ジェラルド・ホワイトロックは、デ・ロアズ社会長ソロモンが去った後、ゴルゴ13に会う約束をした。
 
Part5 オイル・マネーの影
 ロンドン・ベーズウォーター・ソロモン邸
 ロスチャイルド銀行のロートシルト頭取が、デ・ロアズ社会長ソロモンに電話をかけてきた。
 ジェラルド・ホワイトロックのバウチへ資金提供しているものが、サウジアラビア政府だとわかった、とロートシルト頭取が話す。
 そして、ジェラルド・ホワイトロックは、バウチ鉱山の産出量が1500万カラットになってきており、500万カラットをデ・ロアズ社に流し、一方で1000万カラットのダイヤを市場に放出して、価格を落とすつもりだった。
 
Part6 ギャクシー・オブ・キンバリー
 ジェラルド・ホワイトロックの部屋にゴルゴ13がやって来た。
 彼の依頼は、デ・ロアズ商会が秘蔵している世界最大のダイヤモンド"ギャラクシー・オブ・キンバリー"の狙撃だった。
 
Part7 58面体の不満
 ロンドン ピカデリーサーカス
 ゴルゴ13は、宝石店を訪れ、70カラットのダイヤを要求通りにカットするよう、依頼した。
 頑固な職人のワイズコフとゴルゴ13が対面する。
 
Part8 バウチの挑戦
 パリ・オルジュ河畔 ホワイトロック邸
 ホワイトロックの命令一下、ダイヤの放出が3日後になった。
 
 ロンドン・チャーターハウス・ストリート デ・ロアズ商会
 推定600万カラットのダイヤが指定価格の70%から80%で、市場に出回っていた。
 デ・ロアズ社会長ソロモンに焦りの表情が浮かぶ。
 
Part9 "ギャラクシー"四散
 デ・ロアズ社会長ソロモンが、自室で、サボイホテルのムーアヘッドを電話で呼び出した。
 彼は手元にギャクシー・オブ・キンバリーを持ち出して眺めていた。
 ビルの屋上からゴルゴ13がM16のスコープをのぞく。
 デ・ロアズ社会長ソロモンがホワイトロック抹殺を命令する。
 ゴルゴ13が引き金を引いた。
 ギャクシー・オブ・キンバリーが四散した!!
 デ・ロアズ社会長ソロモンは、ホワイトロック抹殺を取り消した。
 
Part10 奴は俺の弟子!
 ワイズコフの所に、店員が駆け込んできた。
 デ・ロアズ社会長秘蔵のギャクシー・オブ・キンバリーが何ものかによってライフルで打ち砕かれた、というのだ。
 大笑いするワイズコフ。
 ゴルゴ13の依頼は、ノミの一撃でダイヤを四散する瞬間を見たい、ということだった。
 ダイヤを破壊するには、たった一つの結晶方向、すなわち分子凝集力の弱い箇所にのみを入れることしかない。
 ワイズコフが一回、ダイヤを破壊するのを見たゴルゴ13が、ライフルでデ・ロアズ社会長ソロモンのギャラクシー・オブ・キンバリーを破壊した、と考えたワイズコフは大笑いしたのだ。
 そのことを密告しようとした店員を、ノミで脅すワイズコフ。
 ワイズコフにとって、ゴルゴ13は彼の弟子だからだった。
 
Part11 偉大なる幻想の終幕
 デ・ロアズ社のギャラクシー・オブ・キンバリーが砕けたことを報告し、誰がやったのか、と話すホワイトロックの部下。
 ホワイトロックは、我々同様、ダイヤをデ・ロアズに一人占めさせることが許せなかった者だろう、と話す。
 部下が部屋を出ると大笑いするホワイトロックだった。
 
 ブラジル、カナダ、中国などで発見された巨大ダイヤモンド抗は、ダイヤモンド・シンジケートに入るのを拒否し、人造ダイヤもシンジケート倒壊に拍車をかけている。
 

【感想】
 本作品では、デ・ロアズ社となっているが、実在するデビアス社がモデルだ。

 そのデ・ロアズ社の市場独占のやり方を粉砕するために、ジェラルド・ホワイトロックがゴルゴ13を雇い、デ・ロアズ社会長ソロモンが秘蔵する巨大ダイヤモンドのギャラクシー・オブ・キンバリーを粉々に打ち砕く。

 ダイヤモンド業界を独占しているデビアス社をテーマにした作品は、『ゴルゴ13』にナチとの戦いやロックフェラーとの戦い同様、何度も登場する宿敵のような存在だ。
 

 痛快な物語だ。遠距離からのライフルによる狙撃でダイヤモンドを破壊する・・・ゴルゴ13のスーパー・ショットの一つだ。

 

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