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さいとう・たかを『ゴルゴ13 6 喪服の似合うとき』(リイド社)(1974/04/25)

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====もくじ=====

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第34話『喪服の似合うとき』(1970/10作品)

脚本協力:K・元美津

ページ数:86ページ

依頼者:1)不明
    2)不明

ターゲット:1)フランス保安局長クロード・バルマン
    2)リヨン警察署長アンドレ・ガストン

依頼金額:1)不明

     2)50,000フラン

狙撃場所:1)フランス保安局長クロード・バルマンとド・バビエール伯爵の会食

     2)フォンテンブローの森

殺害人数:5人

殺害相手:1)フランス保安局長クロード・バルマン
    2)ド・バビエール伯爵が雇った狙撃手シャルル
     ド・バビエール伯爵
     ド・バビエール伯爵の運転手ジャン
     リヨン警察署長アンドレ・ガストン

H:1人(パリ大学を出たばかりの精神科医で精神分析学専攻のマリー・フランシス・カレル)

 

Part1 枯葉
枯れ葉が舞う秋のパリを歩くゴルゴ13

ゴルゴ13の目の前を銃弾で穴が開いた枯葉が舞う。
素早く身を隠し拳銃を胸元から取り出したゴルゴ13だが、手が震えて拳銃を落としてしまった。
姿が見えない敵の二撃目はなかった。
手の震えが止まったゴルゴ13はいつも通り拳銃を扱えることを確認して歩き続ける。

 

Part2 絵はがき
パリの居酒屋に入ったゴルゴ13の所に紳士が近づいてきて絵はがきの上部を差し出す。ゴルゴ13の出した絵葉書の下部とピタリと合った。
ターゲットはリヨンの警察署長のアンドレ・ガストンで、一週間後のフォンテンブローの森で行われる射撃大会での狙撃をゴルゴ13は依頼された。
一週間もフランス国内にいることが長すぎると考えたゴルゴ13は、標的の日常の行動時間割を作るよう依頼した。
そしてゴルゴ13を狙撃した者に心当たりがないかきく。
依頼人には心当たりがなかった。

グラスを持ったゴルゴ13だったがそのグラスを落としてしまった。
ゴルゴ13の手はまた震えていた。

 

Part3 花束
道を歩くゴルゴ13に花売りの少女が声をかける。ゴルゴ13は花を買い、近くに病院がないかきく。

 

Part4 診察
病院を訪ねたゴルゴ13。病院の外には怪しい自動車が一台止まっていた。
中には盲目の男がいて、運転手のジャンに伯爵と呼ばれていた。
伯爵はシャルルに依頼してゴルゴ13を狙撃したようだ。
シャルルは背後からゴルゴ13の右肩を撃とうと狙うが、伯爵は止めた。
伯爵はゴルゴ13とのゲームに既に100万フランを投じていた。
伯爵の友人はフランス保安局局長クロード・ベルマンといい、労働ストライキ回避策を打ち出したため誰かの依頼でゴルゴ13によって命を落とし、伯爵もゴルゴ13が投げ込んだ毒ガスによって失明し、ゴルゴ13を自分の手で処刑しようと考えたのだ。

運転手のジャンが病院の看護師に金を渡し、病院に来た理由をきいた。
ゴルゴ13は手と腕のしびれがあるので病院に来たのだ。

 

Part5 診断書(カルテ)
運転手のジャンが車に戻るのを病院の窓から見るゴルゴ13。
診察が始まった。
医師は仲間に症状を話す。
仲間はギランバレー症候群(多発性神経炎)ではないかと言う。しかしギランバレー症候群なら初期に発熱があるはずだ。
ランドリー型なら足から症状が出るはずだ。
脊髄穿刺をしたが、タンパク質の含有量は異常に増えていないのでギランバレー症候群の可能性は少なかった。

医師は原因不明、病名不明だが、手のしびれは命にかかわらない、と言うが、ゴルゴ13は「手のしびれが命にかかわらない・・・か・・・・。」と薄笑いを浮かべて言う。

そこにパリ大学を出たばかりの精神科医で精神分析学専攻のマリー・フランシス・カレルという女医が入ってきた。

 

Part6 照準
病院から出てきたゴルゴ13を伯爵とシャルルとジャンが尾行する。
ゴルゴ13が虎から羊になった、と考えるシャルルはゴルゴ13を狙撃したくて仕方ない。
伯爵はそれを止めるが、とうとう足を撃つことを命じる。
シャルルが引き金を引こうとしたまさにその時、マリーの車がやってきてゴルゴ13を乗せた。
マリーは、伯爵の車とカーチェイスをして、伯爵の車を巻いた。
マリーはゴルゴ13の職業上の精神的なものが原因と考えていた。

 

Part7 COFFEE
マリーは自宅にゴルゴ13を招きコーヒーを出した。
ゴルゴ13はコーヒーを飲まない。
薬品を使ってゴルゴ13の心の中をのぞこうとしたのだった。
マリーの婚約者のミッシェルが現れ、ゴルゴ13はマリーの家を出て行った。

 

Part8 メモ
依頼人がゴルゴ13に、アンドレ・ガストンの日常の行動を調べたメモを渡した。
運転手を含め3人の護衛がいること、車のウィンドウも防弾だ。
ギャング殺人事件にからみコールガール組織があげられ、政界をゆるがすような変事が現れたので、そのスキャンダルを種に依頼人は反対党を叩き潰そうとしたが、ガストンのちからのよって、ただの殺人事件としてうやむやにもみ消されたのだ。

 

Part9 マリー
病院にはゴルゴ13は来なかった。

 

Part10 犯す
マリーの家に忍び込んだゴルゴ13はマリーを犯した。

 

Part11 街灯
マリーを犯した後、マリーがシャワーを浴びている間にゴルゴ13はマリーの家を去っていた。

 

Part12 招待
街を歩いているゴルゴ13の前に伯爵の運転手のジャンがやってきた。
そして胃薬のビンを投げた。それをシャルルが撃った。
そしてゴルゴ13を車に乗せた。

 

Part13 地下室
城にゴルゴ13を連れてきた伯爵はド・バビエール伯爵と名乗った。
3年前にフランス保安局長クロード・バルマン暗殺事件で、缶入りイペリットガスで失明したと話した。
城の地下室には拷問道具がそろっていた。
シャルルがゴルゴ13を鞭打つ。
ゴルゴ13がからみついた鞭でジャンの拳銃を飛ばして、拳銃を奪った。シャルルが狙撃中でゴルゴ13を狙う。
「マト撃ち屋と猟師(ハンター)をいっしょにするなよ・・・」と言うゴルゴ13。
シャルルが撃たれて死んだ。
ゴルゴ13はド・バビエール伯爵を拳銃で撃ち、震えていたジャンは自らギロチンによって死んだ。
ゴルゴ13の手のしびれがなくなっていた。

 

Part14 あす
酒屋でマリーが一人飲んでいる。
他の客が明日の射撃大会ではアンドレ・ガストンの優勝だろうと話をしていた。

 

Part15 去る
射撃競技会場・フォンテンブローの森
射撃大会会場に行ったマリーの目前にゴルゴ13がいたが彼は無表情で去って行った。

アンドレ・ガストンが射殺されたこと、ガストンが撃った銃声を利用して発砲したことからプロの仕事だと、観客が噂していた。

 

[感想]

ド・バビエール伯爵はしゃべりすぎだ。

シャルルは人間を撃った経験はないが、舞い散る葉を撃ち抜くなど、かなりの腕前の持ち主だから、せっかくゴルゴ13の背後をとったのだからシャルルに狙撃させればよかったのだ。

この話しの中ではゴルゴ13がかなり背後を敵にとられているのが意外だ。また、初めての医師に脊髄穿刺までしているのも驚きだ。

 

第21話『ラブはナイフ』(1970/01作品)

脚本協力:森幸太郎

43ページ

依頼者:1)組織のボスを狙っていた男

    2)不明

ターゲット:1)組織のボス

    2)ウォーレン・コール

依頼金額:1)不明

     2)不明

狙撃場所:

 1)不明

 2)ウォーレン・コール自慢の快速船エル・カスティージョ号

殺害人数:1)6人

     2)2人

殺害相手:1)組織のボス 組織のボスを狙っていた男 組織の子分4人

     2)殺し屋ベン・ピアース ウォーレン・コール

H:0人

 

Part1 花火はカジノで

ラスベガス

カジノやショーが行われているところに、男と女がやってきた。

目配せして二人が離れた。

男は袖元からナイフを取り出した。

女が煙草入れを床に落としてその場を去った。煙草入れが爆発し騒ぎが起こり、用心棒3人に護衛された男がドアから出てきた時、男がナイフを投げて殺した。

 

Part2 ショーは終わった

煙草入れの爆発で火災が発生したカジノを男と女が去って行った。

 

Part3 ゴルゴ13はひとり

列車の基地で男が依頼主から残金を受け取った。マーサと呼ばれた女が金額を確認する。男はゴルゴ13と名乗っていた。

そして二人は車で去った。

 

Part4 ベンとマーサ

二人が稼いだ金は50万ドルに達していた。

男はベン・ピアースと言い、ドサ回りのサーカスをやっていたが、500ドルで人殺しを請け負い、その後、ゴルゴ13を名乗って一回の仕事で10万ドルを稼げるようになった。

ベン・ピアースは欲が出てきてゴルゴ13をたおすつもりだった。

マーサはかつてゴルゴ13を知っていたのだ。

 

Part5 香水(パーフューム)の名は権力(パワー)

マーサは組織のボス暗殺をゴルゴ13に依頼した男の愛人だった。男はゴルゴ13が明日の太陽を拝めないように手を打っていた。

 

Part6 香水(パーフューム)は血のにおい

翌日、男の元に向かったマーサはゴルゴ13とすれ違った。ゴルゴ13のにおいを嗅ぎ取ったマーサは男の元に急ぐと、男は胸を撃たれて死んでいた。

 

Part7 おれはナイフ

マーサはベンがゴルゴ13をたおそうとするのを必死で止めるが、ベンは聞かない。

 

Part8 エル・カスティージョ号

メキシコ領・ラパス

ウォーレン・コール自慢の快速船エル・カスティージョ号に乗船するベンとマーサ。

ウォーレン・コール殺害を本物のゴルゴ13が依頼されたから乗り組むのだ。

 

Part9 サックスを持って

ゴルゴ13が荷物を持って乗船した。

オーケストラの男のサックスがなくなった。ゴルゴ13がサックスのケースを持って階段を登っていく。

 

Part10 彼よ、彼が・・・

ベンとマーサはナイフ投げのショーを見せていた。

陰からその様子を見るゴルゴ13。

ステージからマーサはゴルゴ13を見つけベンに知らせた。

 

次のヌードショーは照明が消えて暗くなる。ゴルゴ13が銃を構えた。ベンが投げたナイフは銃に当たりゴルゴ13をとらえられなかった。ゴルゴ13の銃口はベンの眉間を撃ち抜いた。

騒ぎになった次の瞬間、ゴルゴ13はウォーレン・コールに二発の銃弾を当てて殺した。

その後ゴルゴ13は照明を消した。

暗闇の中でマーサは「わかっていたのよ・・・・こうなるって・・・・ことが・・・」と言い、ベンの死体にすがりついて泣いていた。

 

[感想]

ゴルゴ13の偽物を名乗っていたベンとマーサ。

最期はあっけなくゴルゴ13の餌食となった。マーサの方は生きのびたようだが、彼女は運がよかった。

 

 

増刊1話『17人の渇き』(1971/1作品)

脚本協力:K・元美津

52ページ

依頼者:MI6・DGヒューム

ターゲット:二重スパイ「キューピッド」

依頼金額:不明

狙撃場所:北緯37度、西経17度付近 リスボン200マイル沖

殺害人数・相手:1人 二重スパイ「キューピッド」ことディック・ケスラー

H:0人

 

Part1 キューピッドを追う男たち

二人の男が車で走っていた。

マイケルが死に際にネルソンII世号でキューピッドが逃げる、と言った。

ネルソンII世号は伯爵(カウンティ)ロチェスターが新しく買い入れたヨットだ。

マイケルと運転している男はずっとキューピッドを追っていたのだ。

 

Part2 ネルソンII世号

男達はネルソンII世号を沖で見つけた。ネルソンII世号に全員が乗り込んだのを見て、後を追うことにした。

C・Cでならした往年の大スター、クレア・コリンズという女がネルソンII世号に乗り込む。

 

Part3 乗船者は15名

船長のロチェスター、ヨットのクルーが5名。客が9名で合計15名だ。

その中にキューピッドがいるのだ。

 

Part4 のりこんだ男たち

2人の男達は、ネルソンII世号を追いかけ、グレンジャー子爵の紹介で来た、と言って、ヨットに乗り込んだ。

ラルフ・ヒューストンとディック・ケスラーと二人は名乗った。

 

Part5 MI6(エムアイシックス)英国軍事情報部第6課

二人はMI6(英国軍事情報部第6課)の者で、ロチェスター伯爵にスパイのキューピッドがいることを話した。

船長室で放す3人の会話を副船長が立ち聞きしていた。

そこにゴメスというヒゲをはやした男が現れ、後から乗り込んだ2人が何者か、ときいた。

副船長も知らなかった。

その会話をこっそり聞く黒シャツの小男ショーティー・ロドリゲスがいた。

 

Part6 パーティーのかげで

ロチェスター伯爵は客達に、ラルフ・ヒューストンとディック・ケスラーを紹介した。

客は、次の人たちだった。

クラーク・サリバン(50歳 アメリカ人 テキサスの食肉加工業社長)

スコット・ウィラード卿(60歳 元海軍大佐)

ポール・アンダーソン(40歳 リバプールの貿易業者)

スタンリー・ゴメス(30歳 アメリカ人 人気ジャズ・バンド指揮者)

スーザン・セバーグ(22歳 スウェーデン人 セックス女優)

チャールス・マクリーン(27歳 プロゴルファー)

ロバート・ディクソン(35歳 オックスフォード大学教授)

アンナ・ディクソン(28歳 ロバートの妻)

クレア・コリンズ(54歳 隠退した大スター"C・C"で有名)

ロチェスター(55歳 伯爵 船長 新聞王で大衆紙デイリー・コール社長)

 

クルー

マックス・ベネット(40歳 コック兼執事)

ロイ・クレーマー(34歳 事実上のキャプテン)

ジャッキー・トンプソン(25歳 けんかっ早い)

ショーティー・ロドリゲス(25歳 通信士)

トーマス(トミー)・ウォーカー(19歳 身寄りの無い子ども)

 

ラルフ・ヒューストンとディック・ケスラーは船内の調査を始めた。

 

Part7 き、きさま!!

ラルフ・ヒューストンがスタンリー・ゴメスの部屋を捜査中にナイフで殺された。

その時「き、きさま!!」と言って・・・

死体を見つけたディック・ケスラーは、ロイ・クレーマーに、騒がないこと、ロチェスター伯爵を連れてくること、スタンリー・ゴメスが部屋に戻らないように足止めすることを頼む。

 

Part8 "キューピッド"

ロイ・クレーマーがショーティー・ロドリゲスを船長室に呼んだ。

ディック・ケスラーは、ラルフ・ヒューストンを殺したナイフをショーティーに見せた。ショーティーは自分のナイフでなくして探していたと言った。

 

ロチェスター伯爵は、自分のナイフで殺人を犯すスパイはいないだろう、と言うが、ディック・ケスラーはキューピッドはひとすじなわではいかない、と答えた。

 

リスボン・ジブラルタル海峡を通って、スペインのマヨルカ島へ予定通り進むことになった。

 

Part9 猟犬ケスラー

ディック・ケスラーがじろじろ他の客を見るので、他の客からは気味悪がられていた。

 

Part10 キューピッドの正体

数日後、スタンリー・ゴメスが船首から首を吊った状態で発見された。

結び目はクラブヒッチという船員結びだった。

ポール・アンダーソンが、スタンリー・ゴメスが殺されるところを目撃した、と言った。犯人はロイ・クレーマーだった。動機は、ポール・アンダーソンがロイ・クレーマーの妻を自殺に追いやったからだった。

ロチェスター伯爵が本国へ戻ろうというと、ディック・ケスラーが、このまま前進するように言った。公海で潜水艦でキューピッドが脱出するだろうから、本国へ戻ろうとすると、海難を装って撃沈する可能性があるからだ。

 

ネルソンII世号の近くに潜水艦が浮上した。

キューピッドはディック・ケスラーだった。

ゴムボードに乗り移ったディック・ケスラーだったが、上空にヘリコプターが飛んでいた。

そのヘリコプターからゴルゴ13がディック・ケスラーを狙撃した。

 

MI6・DGヒュームがKGBのスパイ収容が北緯37度、西経17度付近で行われるとの情報を得て、ゴルゴ13に狙撃を依頼したのだった。

 

[感想]

誰が「キューピッド」かわからない推理小説の面白さがある話だった。

ゴルゴ13が乗船していないので、いつどんな形で登場するのか、も楽しみな話だ。

 

第35話『激怒の大地』(1970/11作品)

脚本協力:森幸太郎

85ページ

依頼者:KGBの影の支配者と言われる男

ターゲット:二重スパイ ビセンテ・ヨーク

依頼金額:不明

狙撃場所:なし

殺害人数・相手:0人

H:0人

 

Part1 ある事務所(オフィス)で…
クライト・コクラン、カーロフ・ガルキン、ペーター・タウンゼント、"コフィン"ロッコの4人の殺し屋に狙われた標的がビセンテ・ヨークだ。
1932年スペイン、バルセロナに生まれてマドリード大学からモスクワ大学に進み、形質人類学専攻、卒業後KGB(ソ連国家保安局)局員となり、1962年、CIAに捕らえられ、二重スパイとしてニセ情報をソ連に漏らしていたが発覚して逃亡しKGBとCIAに追われている。
CIAからコクランと"コフィン"ロッコ、KGBからはガルキンとタウンゼントが刺客として向けられたが彼らは誰も帰ってこなかった。
4人とも喉笛にナイフをつきたてられて殺された。

ここまで暗闇の中でスライドを投影して説明していた男だったが、ゴルゴ13は別な場所に移動していた。
ビセンテ・ヨークが持っている情報はもう古いが、KGBとしてはメンツのためにビセンテ・ヨークを殺したいのだった。


Part2 露店の並ぶ街角で…
露店が並ぶ街角をゴルゴ13が歩いている。
露天商が少年と少女の二人を泥棒と言って追いかける。
少女テオテオがゴルゴ13の右腕にしがみついたのをゴルゴ13は払いのけた。
ゴルゴ13は露天商に大金を渡して去っていった。

 

Part3 美しきアンデスを背景に…
ゴルゴ13が道を歩いていると、テオテオとその弟バルビーノが通訳や荷物の運搬をする、と言って、ついてくる。ロバはドンという。
ゴルゴ13は断る。

 

Part4 招かざるふたりの客は…
ホテルに着いたゴルゴ13のもとに一人の男がやってきた。
男はビセンテ・ヨークのまわりについている恐ろしいプロがいる気配がない、と報告する。
ビセンテ・ヨークにつき従うドドというインディオがいるが、ゴルゴ13はその男ではないと判断する。
ビセンテ・ヨークと仲がよかったネーザン・バスコス博士の家に行き、彼の妻マリアを探ったが、わからなかったと報告する。

男は2人に尾行されており、彼らはバスコス夫人に頼まれて尾行した、と白状した。
ゴルゴ13は彼らを帰してやった。
もしバスコス夫人がからんでいたら、ビセンテ・ヨークの耳に入り、刺客が来たことが伝わり、さそいをかけることができるからだ。

 

Part5 そして静かな夜は…
警戒して眠りについたゴルゴ13だが、無事に夜が明けた。

 

Part6 招かれた男は寝室で…
ゴルゴ13の部屋にネーザン・バスコス夫人の使いという左ほほにあざがあるインディオの女が訪ねてきた。
ゴルゴ13はネーザン・バスコスのもとに向かった。
近くで夜を明かしたテオテオとバルビーノは商売しようとしたが、相手にされなかった。
バルビーノはパチンコで野良猫に石をぶつけ、テオテオに叱られた。

ネーザン・バスコス夫人の家に着いたゴルゴ13は、彼女が寝室で身支度をしているところにズカズカと入っていった。

ネーザン・バスコスとビセンテ・ヨークは仲がよかったが、ビセンテ・ヨークがバスコス夫人に横恋慕して、ネーザン・バスコスを殺し、マリアを犯したのだ。
ネーザン・バスコス夫人の家にドドがやってきた。左ほほにあざがある女が「ここにくるな」としかりつける。

 

Part7 バスコス夫人はビセンテに対して…
ビセンテ・ヨークはパチャカマ神殿の遺跡でインカ帝国最後の皇帝アタワルパの秘宝を見つけたことを話した。
ネーザン・バスコス夫人は、ビセンテ・ヨークがネーザン・バスコスを殺して秘宝を独り占めしたと言ってビセンテ・ヨークをにらみつける。
ビセンテ・ヨークは、ネーザン・バスコス夫人のもとを去った。

左ほほにあざがある女はドドに、聖者さまを殺しに来たかどうか、つきとめるからそれまで聖者さまのそばにいて守るよう、説得する。
聖者さまはこの二人を人間あつかいしてくれたのだった。

ゴルゴ13はネーザン・バスコス夫人夫人から、ビセンテ・ヨークのそばにドドがいることを聞き、かたき討ちの話は床に落ちているタイピンの主に相談城、と言って断り、去った。

 

Part8 "白紙"のギルは山に…
左ほほにあざがある女はゴルゴ13の胸に拳銃があるかどうか探るために胸元に手を伸ばした。ゴルゴ13は彼女の腕をしぼりあげ突き放した。
左ほほにあざがある女はゴルゴ13が拳銃を持っていることをつきとめた。
ドドを山に帰した。

KGBの男がやってきて、CIAが送り込んだ男が"白紙"のギルことギル・マウロビンであること、ガイドの少年に案内されて山に登ったことを、ゴルゴ13に報告した。
ゴルゴ13も山に向かうためにいったんモーテルに戻った。

そこにはロバとテオテオがいた。
テオテオとギルはテオテオとバルビーノの村、ロータに向かったのだ。
ゴルゴ13はテオテオに案内を頼んだ。


Part9 そしてバスコス夫人も…
ゴルゴ13が山に向かったことを知ったバスコス夫人も、左ほほにあざがある女アンに、自分も山に向かう、と指示した。

 

Part10 山へ ロータの村へ…
村の人たちが聖者さまと呼んでいるビセンテ・ヨークは、病気を治したりして、村の人達の信頼をかちえていた。
ビセンテ・ヨークはブソラレンで皮膚の色を変えて、インディオと同じ人種だと思わせて入り込んでいた。

 

Part11 教会の中で…
ビセンテ・ヨークは教会で祈っていた。
そこにドドがやってきてアジア人がビセンテ・ヨークを殺しにやってきたことを伝えた。
ビセンテ・ヨークはドドに自分を守れ、と命じる。

 

Part12 竜虎の尾がふれて…
バルビーノが案内した"白紙"のギルとテオテオが案内したゴルゴ13が対峙した。
二人は黙って互いを見るだけだった。

 

Part13 大地が吠えるもとで…
ゴルゴ13は望遠鏡で教会と白紙のギルを見てM16を組み立て教会の扉をネーザン・バスコス夫人が開ける所を狙った。
だが、背後を白紙のギルにとられてしまい、M16を置いた。
白紙のギルの背後に、ナイフをパチンコに仕込んで白紙のギルを狙うバルビーノがいた。
ゴルゴ13の表情が変わったが、白紙のギルは、ゴルゴ13の演技だと思い振り返らない。
次の瞬間、バルビーノのナイフが、白紙のギルの喉元につきささった。
白紙のギルの喉からナイフを抜き取ったバルビーノはゴルゴ13に狙いを定める。

その時教会では、秘宝を抱えて銃を持ったネーザン・バスコス夫人がドドを撃っていた。その後ろにビセンテ・ヨークがいた。
その時大地震が襲ってきた。

1970年5月31日、マグニチュード7.8の大地震だった。
ゴルゴ13は一人村を立ち去った。

 

[感想]

ゴルゴ13がターゲットを殺さない珍しい話だった。

ゴルゴ13はビセンテ・ヨークが地震で死んだことを確認して山を降り、KGBに金を返したのだろう。

ドドが4人の殺し屋を殺した男ではないことを見抜いたゴルゴ13は凄い。

しかし白紙のギルに背後をとられたのはいただけない。

またバルビーノが白紙のギルの背後にいるのに驚いた表情を見抜かれたのも問題だ。

バルビーノがギルの首からナイフを抜いている間にM16を拾っていないのも、ゴルゴ13らしくない。

地震が来なかったらゴルゴ13が6人目の被害者になっていた可能性がある。

ゴルゴ13もまだ若かったということか

 

 

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