第612話『偶然の先に』

脚本協力:加久時丸
ページ数:40ページ
依頼者:アラバマ州の高級レストラン「ゴールデンクロス」のオーナー モンタナ
ターゲット:サミュエル・イーガーという牧師
依頼金額:不明
殺害場所:アメリカ アラバマ州バーミンガム
殺害人数:1人
殺害相手:サミュエル・イーガーという牧師
H:0人
アメリカ アラバマ州バーミンガムで、ゴルゴ13がサミュエル・イーガーという牧師を狙撃した。
その直後、ビルの屋上から、黒人男のオットーが白人の赤ん坊を落とすのを見たゴルゴ13は、商店の懸垂幕を狙撃して広げた。赤ん坊は懸垂幕でバウンドし、偶然通った車の荷台に積んであった藁の上に乗った。
車はどこかに走り去った。
ゴルゴ13は、赤ん坊を投げ落とした男を尾行する。
アラバマ州モンゴメリーの安レストランで、ブランチを食べるその男と相席するゴルゴ13。
オットーは、ゴルゴ13と1か月ほど前に高級レストランレストラン「ゴールデンクロス」会っていた。彼はその店のコックだった。
そのオーナーのモンタナは根っからの南部の男で、黒人の給仕に白人が喜ぶ"ドレイ時代の黒人メイド"を演じさせて、連邦法が定めた最低賃金の2倍の高給を払っていた。
モンタナはゴルゴ13にサミュエル・イーガーという牧師の暗殺を依頼した。i-ガーは東部の名門大学で神学を修めたとなっているが、本当は、中退だった。
中国の出先機関である君子学園が、博士号を捏造して牧師を操っていたのだ。
モンタナは、差別主義者ではないが愛国者ゆえ、他国の犬であるイーガーを許せないのだ。
赤ん坊を投げ落としたオットーは「ゴールデンクロス」で従業員用の覗き穴からちらっと見ただけだった。
「ゴールデンクロス」で有色人種の客はゴルゴ13が初めてだったのでオットーはゴルゴ13をよく覚えていたのだ。
ゴルゴ13は去った。
その日の夕方、「ゴールデンクロス」で、コックのオットーは、ゴルゴ13に呼ばれた。
そして今朝の出来事をオットーは話し始めた。
一週間前、オットーの息子のロジャーに子どもデイジーが産まれた。しかしデイジーは白人だった。DNA検査の結果、二人の子でアルビノでもなかった。
黒人夫婦の間にも白い子が産まれることがあるのだ。
黒人夫婦が白い子を育てるのはあまりに多くの障害があり不可能だし、デイジーを白人の養子に出しても将来、デイジーが黒い子を生めば同じ事が起こる。
オットーはサミュエル・イーガーという牧師に相談したが、イーガーは"人種爆弾"と言って、自分に委ねて神に任せるのだ、と言った。
人種爆弾にできない、と思ったオットーはデイジーをビルの屋上から投げたのだ。
ゴルゴ13は、奇跡の行方だ、と言って、メモを残して去った。その際、「奇跡とは不可能を恐れぬ結果だ。」と言った。
オットーは、メモをとり、「これから私は、何も恐れず生きます!生きてみせます!」と叫ぶ。
【感想】
人殺しを生業とするゴルゴ13による人助けの話だ。
奇跡の行方とは、ゴルゴ13によって助かったデイジーを乗せた車の行き先だった。
南部の黒人差別は根深いものがあるが、そこで懸命に生きる黒人を描いた珠玉の短編作品だ。
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