====もくじ=====
- 第214話 スパニッシュ・ハーレム(1984/08作品)
- 第228話 ハリウッドギャンブル(1985/08作品)
- 第233話 弾道(1986/01作品)
- 第234話 心臓の無い男(1986/01作品)
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第214話 スパニッシュ・ハーレム(1984/08作品)
脚本協力:須磨鉄也
ページ数:45ページ
依頼者:不明
ターゲット:事業家のフォークナー氏
依頼金額:不明
殺害場所:アメリカ ニューヨーク
殺害人数:1人
殺害相手:事業家のフォークナー氏
H:1人(FALNP(プエルトリコ国家解放武装団)のアンジェラ)
ニューヨークのマディスン・アベニューからイースト・リヴァーまでの97丁目から122丁目まですっかりスパイクス(プエルトリコ人)に占領されてしまった、と嘆く制服警官のハートリィ。
聞こえてくるのはスペイン人ばかりで、スパニッシュ・ハーレムと言われる。
Part1 FALNP
ニューヨーク
FALNP(プエルトリコ国家解放武装団)を裏切ろうとしているアンジェラという女がFBI捜査官の2人と一緒にゴメスを待っていた。ゴメスはDGI(キューバ情報部)部員でおそらくKGBにも属していた。
ゴメスが来て、アンジェラはゴメスとともに逃げだそうとして、ゴメスは手榴弾を投げてFBI捜査官の2人を殺した。
ゴメスは道路に出たところで車に跳ねられて死んだ。
アンジェラは逃走した。
Part2 そこにいた男
逃げたアンジェラの前にゴルゴ13がいた。
アンジェラがゴルゴ13に拳銃を向けたが、ゴルゴ13が右のスライディングキックでアンジェラの拳銃を跳ね飛ばした。
観念したアンジェラが焼くなり煮るなり好きにしてちょうだい、でも、女の武器を最後に使わせてくれない、と言った。
Part3 女の弱み
ゴルゴ13はアンジェラを抱いた。
情事の後、アンジェラが酒を買いに出かけた。
Part4 逮捕された女
ハートリィがアンジェラを逮捕しようとして、ゴルゴ13とアンジェラがいる部屋に突入した。
アンジェラは逮捕された。ゴルゴ13は黙っていた。
Part5 アリバイ証明
アンジェラの弁護士サイラーは、ゴルゴ13がアンジェラのアリバイを証明するために法廷に立つ、と言う。
FBIの男が、ゴルゴ13の写真を見せ、女のアリバイを証言するわけがない、と言い切った。
Part6 予備審問
サイラーは、ハートリィに先月、白内障の手術を受けたことを言わせた。
デューク・トウゴウが証言台に立ち、8月9日は1日中、23丁目のホテルにいて、アンジェラと一緒だった、と証言した。
ハートリィが激怒したが、退廷させられた。
Part7 事業家フォークナーの死
事業家のフォークナーが眉間を撃ち抜かれて死んでいた。
Part8 狙撃現場にて
フォークナーを狙撃した地点にFBIの男2人が立ち、ゴルゴ13がここにいて女に見られたので自分自身のために証言したのだ、と話していた。
ゴルゴ13はアンジェラに黙って旅立った。
【感想】
哀しい女シリーズの一編と言える作品の一つだ。
ゴルゴ13はアンジェラと会ったとき、彼女を殺さず自分が証言したのはなぜだろう?
第228話 ハリウッドギャンブル(1985/08作品)
脚本協力:牧戸次郎
ページ数:92ページ
依頼者:次期州知事になろうとしているクッコー食品のコナリー
ターゲット:
1)石油成金 ブリノ・デローニ
2)映画プロデューサー R・B・スコット
依頼金額:不明
殺害場所:
1)アメリカ ロサンゼルス ヒルトンホテル
2)アメリカ ロサンゼルス ハリウッドのJAB撮影所
殺害人数:2人
殺害相手:
1)石油成金 ブリノ・デローニ
2)映画プロデューサー R・B・スコット
H:0人
Part1 大作発表記者会見
ロサンゼルス ハリウッド JAB撮影所
1920年代、ミラクル・ブルという悲運で幻のボクサーの映画の発表記者会見が開かれていた。
名プロデューサーのスコットの父パリス・B・スコットはミラクル・ブルと最後に試合をした男だった。
監督はG・ブラック。主役はレッドル・シアだ。製作費は2000万ドル(50億円)だった。
スコットは石油成金王のブリノ・デローニへのアポイントメントをとるようボブに指示した。
Part2 スポンサーは石油成金
ラスベガス
デローニはカジノで勝つ方法はカジノごと買うことだ、と豪語する。
そしてスコットに、興行収入の35%で1200万(30億円)出資することにした。
Part3 2つ目の条件
次期州知事になろうとしているクッコー食品のコナリーの所に出向いたスコットは、600万ドル出す代わりに条件を2つ提示した。
1つは製作スタッフ名にコナリーの名前を入れること。
2つ目は、ゴルゴ13への連絡をとってもらうことだった。
今のままだとコナリーはギム・グラハムに負ける。彼の資金源がある人物で、その人物がいなくなれば・・・
Part4 黒幕ニューマン
スコットが帰宅すると、早速、義父のケント・ニューマンに電話し、ゴルゴ13へのコンタクトを依頼した。
ケント・ニューマンの所に大統領から電話が入った。
Part5 パーティー会場にて
映画ミラクル・ブルの製作開始となった。
コナリーに、スコットがゴルゴ13への連絡がどうなったか、きいた。コナリーは連絡できた、と答えた。
Part6 金策に走る
製作資金の2000万ドル(50億円)はとっくに使い果たしスコットは金策に走っていた。
スコットはコナリーにあと400万ドル追加を依頼していた。コナリーは明日電話する、と答えて、事務という部下にスパルタ経理士へ連絡するよう指示した。
Part7 スパルタ経理士
スコットの所にスパルタ経理士が金をもってきた。そして、毎日帳簿を見させてもらう、と言った。
スコットはでローニから800万ドル引っ張ってきた。
Part8 8035号室の弾痕
スコットが8035号室にいるデローニの所に向かった。
挨拶した時、デニーロが眉間を撃ち抜かれて死んだ!!
Part9 順調な撮影のウラ
デローニが死んだことで800万ドルが入らず苦労しているスコット達だった。
Part10 危険なスポンサー
スコットにコナリーは800万ドルの出資を依頼した。
コナリーがスコットにスポンサーを紹介した。
ショーカムという男だった。
コナリーは1200万ドル(30億円)依頼した。ショーカムの条件は興行収入の50%だったが、スコットは40%に負けさせた。
ショーカムはマフィアだった。
Part11 やってきた取り立て屋
デローニの弁護士が来て、1200万ドルの返済を請求した。明日正午までに返済しないと映画製作の中止を裁判所に提訴する、と言った。
デローニの弁護士とギム・グラハムが同じ車に乗って話をしていた。
映画製作が潰れてコナリーの出資金が戻らないことと、このスキャンダルを流してイメージダウンをはかることがギム・グラハムの目的だった。
Part12 死の決着
スコットはショーカムに相談に行った。
そして、デローニの弁護士が殺され、ギム・グラハムが機関銃で撃たれて死んだ。
スコットの妻のスザンヌが、家が抵当に入っていることについて、冷静に話し合おうとしたが、スコットは映画製作後にしてくれといった。
Part13 友人の裏切り
スコットは映画のためにあと800万ドル必要だった。ショーカムはマフィアなのでこれ以上かかわりを持ちたくなかった。
デローニをスポンサーにしていたのがギム・グラハムだった。
Part14 第2の標的(ターゲット)
スコットは、ギム・グラハムのスポンサーであるデローニを殺すためにゴルゴ13を雇った、とコナリーを脅して800万ドルを借りようとしていた。
コナリーは、ゴルゴ13に第2の標的として、スコットを殺すことを、依頼した。
Part15 映画は完成した!
スコットの妻スザンヌが父ケント・ニューマンを説得して800万ドルを融資した。
そして映画が完成してスコットが胴上げされた。
その頂点にいたとき、ゴルゴ13がスコットを殺した。
【感想】
コナリーの依頼は石油成金のブリノ・デローニと友人の映画プロデューサー・スコットの2人の殺害だった。
スコットについては、自身を脅迫してきたときのみ依頼する予定だったが、実際に脅迫してきたので依頼することになったのだ。
友人を殺すことになった辛そうなコナリーの表情が印象的だ。
コナリーは、マフィを通してゴルゴ13に第2の標的を依頼しているが、マフィとはどういう人だろうか?
第233話 弾道(1986/01作品)
脚本協力:本田一景
ページ数:43ページ
依頼者:不明
ターゲット:不明
依頼金額:不明
殺害場所:アメリカ ロサンゼルス
殺害人数:1人
殺害相手:事業家キャドマス・ケッタリング
H:0人
ロサンゼルスで、走っている車の中の人間をライフルで1発で仕留めた死体が発見された。
ホーガン警部とマーシー刑事がこの事件を捜査する。
Part1 容疑者ケッタリング
ケチケチしている社長のキャドマス・ケッタリングのもとにホーガン警部とマーシー刑事が訪れた。
ケッタリングの妻リンダが殺されたのだ
リンダは離婚申請を裁判所に出していた。
怒ったケッタリングは2人を追い出した。
Part2 見えてきた犯人像
ロス市警
車の走行スピードは60マイル(約96キロ)から70マイル(約112キロ)、狙撃距離は400メートルだった。
この事件の犯人はおそるべきプロだった。
Part3 レイノルズの告白
レイノルズという男にホーガン警部とマーシー刑事が会って、レイノルズがケッタリングにゴルゴ13というプロを紹介したことを聞き出した。
Part4 残っていた男
ホテルの701号室にホーガン警部とマーシー刑事がゴルゴ13を訪ねていった。
銃器は部屋の中にはなかった。
そこでホーガン警部は、ホテル内の備品を壊し器物破損の重要参考人として署に連行した。
Part5 完全黙秘
ゴルゴ13は3日間も完全黙秘だった。
ケッタリングが50万ドルを引き出していたことをホーガン警部とマーシー刑事がつきとめ、ケッタリングを追及した。
ケッタリングは、答えない。
Part6 "窓は開いていた"
ホーガン警部とマーシー刑事がゴルゴ13を連れ出して現場検証するが、ゴルゴ13は完全黙秘だった。
ゴルゴ13が、突然「現場写真の・・・車の窓は開いていた・・・」と話して、逃走した。
ホーガン警部は、ゴルゴ13がリンダ・ケッタリングを殺していない、と気づいた。
ホーガン警部は、パトカーの助手席のドアを開け、銃を1発撃った。
「いまの1発でリンダは死んだ!」
そして助手席のドアを閉め、もう1発撃った。
運転席側の窓には2発の弾痕ができたが、助手席のドアには1発の弾痕だけだ。
「運転者側の窓が開いていることが必要なんだ、窓に弾痕を残さぬためにな。」とトリックの説明をするホーガン警部。
ケッタリングは首領会の(ハンティングクラブ)のメンバーだった。
ケッタリングは車の窓を開けさせ、トイレだとか何とか言って、車から出て隠していたライフルでリンダを殺し、
助手席の窓を閉めて弾痕をつけ、死んだリンダの足をアクセルに乗せて木に衝突させた。
そうして、ケッタリングは一流のプロの仕事に見せかけたのだ。
Part7 "ケチ"の代償
ケッタリングは50万ドルを引き出した直後無記名で別の口座に振り込んでいた。
ケッタリングはゴルゴ13がやったことにして、1セントも使わずに事件を迷宮入りにさせようとしたのだった。
だが、それがバレるとケッタリングの命が危ない。
ホーガン警部とマーシー刑事が急いで署を出る。
その頃、既にケッタリングの眉間にはゴルゴ13の銃弾が命中していた。
【感想】
ゴルゴ13はいつもホテルの最上階の非常階段に近い部屋をとるのだが、p.161のホテルの絵は9階建て以上だが、今回のゴルゴ13の部屋は701号室だからおそらく7階であって最上階ではない。
この作品は推理小説のような面白さがある作品だ。
だが、ちゃんと鑑識が調べたらこのトリックが成立するかは、いささか疑問がある。
p.154で、狙撃距離400mと書いてあるが、どうしてわかったのだろう?
ケッタリングが400mも離れてリンダを撃ったのだろうか?p.181の絵だと400mも離れているとは思えない。せいぜい200mだろう。
また旋条痕から旋条痕から誰の銃かわかるだろう。ケッタリングはこのために新たな銃を買ったのだろうか?
またリンダを殺害した後、ケッタリングはどうやって戻ったのだろう?あらかじめ車を近くに用意しておいたのだろうか?
ケチケチしているケッタリングのトリックはゴルゴ13に見破られ、結局一番高価な命で贖うことになってしまった。
第234話 心臓の無い男(1986/01作品)
脚本協力:安達謙太朗
ページ数:63ページ
依頼者:SAPO(セーポ)(国家保安警察)
ターゲット:シンジケートのボス ベルイマン
依頼金額:50万米ドル
殺害場所:スウェーデン
殺害人数:3人+4匹
殺害相手:シンジケートのボスであるベルイマン+ベルイマンの手下2人+ベルイマンの猟犬
H:0人
ベルイマンというシンジケートのボスが女とセックスして楽しんでいた。しかし女の首を絞めて殺してしまった。
ボスと手下達は急いで逃走した。
Part1 殺人者の死
スウェーデン ストックホルム
ベルイマンは心臓マヒを起こして死んでしまった。
Part2 生き返った男
ベルイマンは殺人による起訴が確実だったが、ビヨルン博士の人工心臓手術によって罪が問われなくなった。
Part3 法律の枠外
ベルイマンは表向きは金融業者だ。しかしウラは売春と賭博で稼いでおり、殺しもいとわないシンジケートの男だった。
スウェーデンでは心臓死をもって死を認定していた。だがこれは現代では実情に合わなくなってきた。
脳死した場合、心臓が動いているので生きていることになるが、脳は働かないので思考や感情がない。
ベルイマンの場合、人工心臓手術前に死亡宣告されており、現在の法律では、死者を罰することができないのだ。
Part4 死者の殺人
ベルイマンは自分をおびやかす男達を次々と殺していった。
警察署長も刑事も法の無力を感じていた。
Part5 ボスは全能
ベルイマンの指示で71歳の引退したギャングであるハンスが殺された。
ベルイマンは何をやっても罪に問われない"全能"だった。
Part6 SAPO(セーポ)の決心
署長はSAPO(セーポ)(国家保安警察)の人間に会った。
SAPOはすでに行動を開始していた。
Part7 無理な条件
イタリア ヴェニス
SAPO(セーポ)の男がゴルゴ13に標的であるベルイマンの写真を見せた。
条件は、狙撃の証拠を残さないことだった。
Part8 ハンティング
回復したベルイマンがハンティングをしていた。
猟犬を放したベルイマン。
ゴルゴ13が猟犬4匹を狙撃して殺した。
ベルイマンの手下2人もゴルゴ13に射殺された。
ゴルゴ13が7発撃って、ベルイマンを走らせる。
ベルイマンは走って逃げるが、許容量を超えた人工心臓がついに止まった!
Part9 "敗北宣言"
今回の事件は、一味の内部抗争として処理された。
ビヨルン博士は彼の人工心臓が失敗作だという敗北宣言をした。
スウェーデンで脳死が死の判定基準となりそうで、議会でとりあげられることになった。
【感想】
2025年の今から39年前は、スウェーデンでは死の判定基準が心臓だったのだ。
2025年現在では、多くの先進国が脳死を死としているようだが、この頃は、もっとも先進的と思われるスウェーデンでも心臓死が死だったのだ。
そういう点ではこの作品は、歴史的に重要な意義がある作品と言える。
猟犬4匹と手下2人を銃で殺した状況で、依頼の条件に合っているのか、個人的には疑問に思う。
だが、法律が技術に追いついていない状況を描き、そのために発生する法的・社会的な問題について、鋭く描いた作品だと思う。
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