haruichibanの読書&視聴のおと

読書メモや映画やテレビ番組視聴メモです

さいとう・たかを『ゴルゴ13 80 楽園の汚染』(リイド社)(1991/10/06)

Amazon Kindle版

Amazon 紙版

 

 

 

 

第256話 楽園の汚染(1987/11作品)

脚本協力:K・元美津
ページ数:89ページ
依頼者:人権擁護委員会ウィルソン
ターゲット:売春組織のボスであるフランク・ボネ
依頼金額:ロックフェラー・グループ、日本貿易財団、国連人権擁護委員会の基金を運用した100万ドル
殺害場所:
  1)セント・トーマス島のフランク・ボネのアジト
  2)セント・トーマス島の海岸
  3)セント・トーマス島の会場
殺害人数:
  1)2人
  2)8人
  3)4人
殺害相手:
  1)フランク・ボネの手下サムとリッキー
  2)フランク・ボネの手下ウィリー達
  3)売春組織のボスであるフランク・ボネと手下のマックと娘のアンジー(アンジェラ)とパイロット
H:1人(フランク・ボネの娘アンジー(アンジェラ))

 

 カリブ海、セント・トーマス島で、一人の女ドミが走って逃げるが、3人の男達に捕まった。
 そこへゴルゴ13が現れた。
 ゴルゴ13が「通行のじゃまだ・・・よそへ行ってやれ!・・・」と言う。
 そして、一人を手刀打ちで気絶させ、一人が放った毒蛇の首をナイフで斬った。
 その間にドミは逃走した。
 
Part1 二十世紀の奴隷船
 ロムロが説明していた。
 スイスのジュネーブでパリの朝刊紙『ル・マタン』特派記者ロジュ・モールズ氏のスクープで、セント・トーマス島の港に残った貨物船のコンテナ中に少女60人が詰め込まれており、その中の28人が既に死亡していた。
 少女達は全員、英領ドミニカ島出身だった。
 セント・トーマス島は、カリブ海への主要な入口でパナマ運河への海路でもあるので、1917年にアメリカが戦略上の理由で2500万ドルで買収した。
 セント・トーマス島の売春組織に頼まれ、ドミニカ島の少女を集めて運び出していたのだ。
 組織のボスはフランク・ボネだ。1948年、アルジェリアでフランス外人部隊に入隊したとき、フランク・ボネと名乗り、57年に、妻を殺害して、63年までモロッコで服役、66年に傷害、74年に麻薬密売と殺人教唆の罪で逮捕されたが、保釈中に逃亡し現在に至っている。
 テイラー特別捜査官は、9月に取り締まりを実施したが、手入れを事前に察知した者達が、逃げ込んだため、数人の経営者だけしか逮捕できなかった、と話した。
 イギリスもフランク・ボネ逮捕に特捜隊を4度送ったが、結果はアメリカと同じだった。
 
Part2 ウィルソン女史の断
 ウィルソン女史は、毒をもって毒を制す、ために、あるプロフェッショナルに依頼した、と話した。
 
Part3 ボネの売春宿
 フランク・ボネの売春宿へやってきたゴルゴ13は、フランク・ボネの娘アンジーとSMプレイをして、女を抱く。

 

Part4 連れ去られた"男"
 ゴルゴ13は、制服警官に変装したフランク・ボネの手下によって連れ去られた。
 
Part5 夜の港
 ゴルゴ13は、フランク・ボネのアジトに連れて行かれた。
 「・・・ふしぎな所に、警察があるんだな・・・」とジョークを言うゴルゴ13。
 セント・トーマス島に飛行艇が着水した。
 
Part6 男の正体
 ゴルゴ13は笞打ちの拷問を受ける。
 飛行艇からフランク・ボネが降りて来た。
 フランク・ボネが欲しがっていた男が見つかった、とアンジーがフランク・ボネに言う。
 その男は、サムとリッキーが連れて行った。
 マックが出した写真に写ったその男とは、ゴルゴ13だった。
 フランク・ボネを殺すために国連機関が100万ドルでゴルゴ13を買ったのだ。
 アンジーは悔しがって、ペニスを切り落とす、と言う。
 ゴルゴ13はネック・シザースで拷問していた男の首を折った。
 ドミがゴルゴ13を救出した。そこへもう一人の男が戻ってきたが、ゴルゴ13が射殺した。
 ゴルゴ13とドミは車で脱出した。
 
Part7 教会の見える丘
 アジトについたフランク・ボネ達は、サムとリッキーが殺されていることを発見した。
 ドミの本名はドミニク・ベルナルディーノと言った。
 ゴルゴ13は、ドミを教会に置き去りにした。
 
Part8 爆破された小屋
 ゴルゴ13はフランク・ボネの飛行艇を双眼鏡で見ていた。
 ゴルゴ13を発見したフランク・ボネの手下達が、ゴルゴ13が奪った車を発見し包囲した。
 しかし、彼らの背後にゴルゴ13が現れ、機関銃で抹殺した。
 
Part9 気づいた"罠(トラップ)"
 フランク・ボネはゴルゴ13を見失っていた。ウィリー達とも連絡がとれなくなっていた。
 ゴルゴ13がリッキー達に捕まったのは、フランク・ボネを呼び出すための罠だった、とフランク・ボネは気づいた。
 そして飛行艇でセント・トーマス島を離れることにした。
 
Part10 飛びたった水上機
 フランク・ボネとアンジーとマックらが乗った飛行艇が水上を滑走する。
 その前にカヌーが一隻いた。その中にはゴルゴ13が乗っていた。
 M16を構えたゴルゴ13は、飛行艇のフロートに付けた爆弾を狙撃し飛行艇は大爆発してバラバラになった。
 
Part11 神の前で・・・
 神父とフランスの記者であるロジュ・モールズ氏が、ドミからいきさつを聞き出そうとするが、彼女は、すんでしまったことだからいいのだ、と話す。

 

【感想】
 2025年の大河ドラマ『べらぼう』でも描かれているが、売春組織とそこに連れてこられる女性の問題は、洋の東西を問わず時代を問わず、ずっと続いている問題だ。
 ゴルゴ13のSMプレイが見どころの作品だ。
 

 

第252話 レバノンの焦燥(1987/07作品)

脚本協力:K・元美津
ページ数:87ページ
依頼者:ジョージ・エドモントン上院議員とCIAエジプト支局長ウォルドとスコット
ターゲット:ハリソン教授夫妻を誘拐したイスラム聖戦革命細胞を名乗る男達
依頼金額:不明
殺害場所:レバノン ベイルート ベッカー高原
殺害人数:3人
殺害相手:メン・メンデレス、34歳、国籍モロッコ。ムハマド・マシム、30歳、モロッコ人で強盗と婦女暴行の前科があり、3人目はアーメド・サラで26歳、脱走兵
H:0人

 

 アメリカン大学のハリソン教授夫妻が、レバノンのベイルートで3人の覆面の男に拉致された。
 
Part1 テロ、許すまじ!
 ワシントン 上院テロ対策特別委員会
 テロリスト達が、誘拐がリスクが少なく確実に効果を期待できる手段として、実施する件数が増えており問題になっていた。
 ハリソン教授夫妻を誘拐したのはアラブ聖戦革命細胞と名乗っていて、要求はまだだった。
 ハリソン教授夫妻の安否もまだわかっていなかった。
 エドモントン議員は、スパイのCIAに任せていても仕方ない、ベイルートを攻撃せよ、と勇ましい発言をする。
 しかし、ハリソン教授夫妻の居場所もわからない現在、そんなことをしたら、対米不信感を増幅する、という反対意見が出た。
 
Part2 議員の提案
 エドモントン議員は、CIAのスコットに、ワシントン 上院テロ対策特別委員会での言葉について謝罪した。
 エドモントン議員は、ハリソン教授の妻リンとは遠縁で、スコットに1解決したら万ドルのボーナスを出す、と言った。
 エドモントン議員は、回想する。
 実はエドモントン議員とリン・ハリソンは不倫関係にあった。

 

Part3 手紙の宛先
 ハリソン教授夫妻が捕まってから一週間経過した。
 ハリソン教授が手紙を書いた。それをアメリカン大学か、カイロのアメリカ大使館に届けるよう、テロリストに話した。
 リン・ハリソンは、米国上院議員のジョージ・エドモントンに手紙が届くように話した。
 ハリソン教授は、妻リンがジョージ・エドモントンと不倫していることに気づいた。リン・ハリソンが泣いて許しを乞う。
 
Part4 CIAカイロ支局
 エジプトのカイロのイーグル石油資源開発調査機関にサンディ・スコット、暗号名・CL44、"ノースウインド"がやって来た。
 彼がハリソン教授夫妻を誘拐した、イスラム聖戦革命細胞を名乗るメンバーを特定した。
 彼らがカネ目当てのギャングにすぎなかった。
 主犯はメン・メンデレス、34歳、国籍モロッコ。
 ムハマド・マシム、30歳、モロッコ人で強盗と婦女暴行の前科があり、3人目はアーメド・サラで26歳、脱走兵だった。
 支局長のウォルドにクラークから電話が入り、ジョージ・エドモントン上院議員ががやって来る、とのことだった。
 ウォルドはリン・ハリソンとジョージ・エドモントンが不倫の中であることを知っていた。
 
Part5 さした希望の光
 ハリソン教授夫妻は場所を移された。
 その時、犯人は、ジョージ・エドモントンが取引条件をのんでくれた、と言った。
 
Part6 雇われたプロ
 CIAのウォルドとスコットがジョージ・エドモントン議員のところに行った。
 ジョージ・エドモントン議員は、元SWAT(連邦捜査局特別狙撃チーム)のハック・コンラッドに犯人を狙撃させようと考えていた。
 スコットはハックのことを知っていた。ハックは通称ハック・ザ・ホーネット(スズメ蜂のハック)というニックネームで呼ばれていた。
 
Part7 モスクの接触
 作戦を検討していたときに、500mの距離で2人を同時に射殺しなければならないと聞いたハックはおりる、と言った。
 レバノン ザフレで、ウォルドとジョージ・エドモントン議員とスコットは、ゴルゴ13と会った。
 
Part8 出発
 ジョージ・エドモントン議員とゴルゴ13が出発した。
 
Part9 死霊の庭
 時間通りにジョージ・エドモントン議員とアラブ人に変装したゴルゴ13が到着した。
 
Part10 200メートルの取引
 200m離れた所にテロリスト達が車を止めた。
 ジョージ・エドモントン議員がカネを持って近づく。ゴルゴ13は車の脇に残った。
 ジョージ・エドモントン議員が、カネが重いから、そっちも来い、と言った。
 犯人側も近づく。
 カネを受け取った犯人達が遠ざかる。
 ゴルゴ13が2発の銃声で3人の犯人を射殺した。
 
Part11 解けた銃声の謎
 スコットがウォルドにゴルゴ13が2発で3人を倒した理由を説明した。
 ゴルゴ13はNATOのM198実包を使ったのだ。
 これは弾丸2個を1個の薬莢内に建てに並べて装填したもので、命中後、後部の弾丸は狙点から離れたところに着弾するのだ。

 

【感想】
 ゴルゴ13のスーパー・ショットの一つだ。元SWATの凄腕、ハック・ザ・ホーネットがおりた依頼をNATOのM198実包を使って引き受けた。
 できないことを引き受けず、きちんと断ったハック・ザ・ホーネットも、プロとしてその態度は素晴らしい。
 どこかでゴルゴ13とまた共演してもらいたいものだ。

 ハリソン夫妻がこの後どうなったかも気になる。

 

第269話 熱砂の彼方に(1988/12作品)

脚本協力:K・元美津
ページ数:84ページ
依頼者:

  1)FAO(国連食糧農業機構)"プロジェクト・スコルピオ(さそり計画)"実行委員長ロレンソ・トリガーノと部下のアルド・マンシーニ
  2)トゥアレグの村へ案内した、父親が保安官だった少年
ターゲット:ユニオン・アフリカーヌのゴッド・ファーザーと目されるジョルジュ・レ・バン
依頼金額:

  1)100万ドル

  2)トゥアレグの村へ案内した、父親が保安官だった少年
殺害場所:
  1)マリ共和国 トゥアレグから70km地点
  2)マリ共和国 トゥアレグのレ・バンの屋敷周辺
  3)マリ共和国 トゥアレグのレ・バンの屋敷のそば
殺害人数:
  1)4人
  2)30人
  3)10人
殺害相手:
  1)ヘリコプターでやって来た自称警察官(ジャン達)
  2)ジョルジュ・レ・バンの手下(バニー達)
  3)ユニオン・アフリカーヌのゴッド・ファーザーと目されるジョルジュ・レ・バンと手下
H:0人

 

 太陽が燃やし尽くす大地を飢えた黒人達が歩いて行く。
 
Part1 ユニオン・アフリカーヌ
 イタリアのローマにあるFAO(国連食糧農業機構)本部で、大旱魃による推定2000万人を超えるアフリカ難民について、討議されていた。
 カール・ホッファー博士を団長とするFAO現地調査団のレポートでは、これは自然災害ではなく人災だった。
 特別調査官アンドレ・マッシオ氏の報告では、フランス系多国籍穀物メジャーによる大がかりな買い占めがあり、その陰にアフリカン・マフィアとも言うべきユニオン・アフリカーヌというシンジケートがいて、多国籍メジャーの買い占めに手を貸したばかりか、農業指導という形で、穀類の産地をココアや綿花やピーナッツ畑に変えたのだった。
 この際なりふり構っていられない、という意見が出て、現在ある"人物"に接触中だった。
 
Part2 カタログを見た依頼者
 モロッコのタンジールで、ゴルゴ13はゴルゴ13の懐に手を伸ばしたスリの右腕を折り、ナイフで襲った男を手刀で気絶させた。
 
Part3 国連機関のお墨付き
 FAO(国連食糧農業機構)"プロジェクト・スコルピオ(さそり計画)"実行委員長ロレンソ・トリガーノと部下のアルド・マンシーニが、ゴルゴ13と会った。
 標的(ターゲット)は、ユニオン・アフリカーヌのゴッド・ファーザーと目されるジョルジュ・レ・バン
 報酬は100万ドルだ。
 
Part4 魔境の少年
 マリ共和国の廃村にゴルゴ13が入った。
 そこにはたった一人、少年がいた。
 ゴルゴ13はトゥアレグの村に向かおうとしていた。少年はまだ100キロあるが、近道を教えてやる、と言った。
 
Part5 レ・バンのアンテナ
 ごるご13と少年が乗った車がトゥアレグに向かう。
 そこへ警察と称したヘリコプターがやって来た。
 「警察だって!?いったいなんだろう!?」と話す少年に、ゴルゴ13は、「・・・たぶん"信号無視"だろう・・・」とジョークで返す。
 砂漠と荒地を通る道路で信号など一個もないところだ。
 ゴルゴ13は、自称警察官の拳銃を蹴りで飛ばし、もう一人をアゴへの蹴りで倒した。
 拳銃を撃ってきた男はナイフを投げて殺し、最初に拳銃を蹴飛ばされた男がヘリコプターに乗り込み逃走をはかると、ゴルゴ13がヘリコプターを撃墜した。
 少年は、自称警察官の4人がレ・バンの手下の殺し屋だ、と言った。そして、レ・バンは少年が殺すから、ゴルゴ13に捕まえさせない、と言った。
 少年の父は村の保安官をしていて、レ・バン一味が援助物資を横流ししていることを知って通報した途端殺されたのだ。
 
Part6 議員の情報
 レ・バンは愛人のシルビィとチーターのアドルフと一緒だった。
 レ・バンのところにブルンギバ議員がやって来て、ヘリコプターに乗った手下のジャン達が殺されたことを報告した。
 レ・バンは国連機関が自分を狙うために殺し屋を雇った情報が本当だった、と知り、防御を固める。
 
Part7 守りを固めた"標的"
 少年は、トゥアレグの村近くに到着すると、ゴルゴ13の車から降り、ここからは競争だ、と言った。
 レ・バンの愛人シルビアはレ・バンのところを去った。
 レ・バンは守りを固めた。
 
Part8 丘の銃声
 ゴルゴ13はトゥアレグの村を見下ろす丘に上った。
 ゴルゴ13が隠れているところに少年がやって来た。そこへレ・バンの手下3人がやって来た。
 ゴルゴ13が3人を射殺したが、少年も撃たれていた。
 
Part9 少年の願い
 少年は袋をゴルゴ13に渡し、レ・バンを殺すことを依頼した。
 ゴルゴ13は銃声を聞いて近づいてきたバニー達4人の男を射殺した。
 さらにレ・バンのところに近づき、5人を射殺した。
 また、3人を射殺し、1人を殺した。
 レ・バンは邸から脱出した。
 トラックに乗ったレ・バンの手下達がレ・バンと合流した。
 
Part10 反撃
 トラック2台とレ・バンの乗った乗用車が屋敷に向かう。
 屋敷に入ったレ・バンの手下達だが、14人をゴルゴ13によって殺された。
 
Part11 "アドルフ"のプレゼント
 銃声が聞こえなくなったのでレ・バンは、全滅したと悟った。もっと人数を集め暗くなったら屋敷を押し包んで勝負するつもりだ。
 レ・バンが買っているチーター"アドルフ"が屋敷からレ・バンの元に近づいてきた。
 首にはダイナマイトをつけていた。ゴルゴ13がそれを狙撃した。
 ダイナマイトが爆発し、レ・バンとその手下達10人が爆死した。

 
【感想】
 ゴルゴ13がジョークを話す場面が貴重だ。
 もともと007を意識していたゴルゴ13だから、K・元美津氏の脚本だと007風のジョークをゴルゴ13が話す場面がいくつか見られる。
 アフリカの飢餓といえば、1985年に発売されたアメリカの著名アーティスト達が集まったUSA for Africa による"We are the world"を思い出す。
 原因が自然災害ではなく、農作物を食糧から商品作物に切り替えさせた事による人災だ、という話は、当時から、あった。
 あれから約40年経ったが、今は、どうなっているのだろうか?

 

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com