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さいとう・たかを原作 さいとう・プロ作品『ゴルゴ13』第618話 鳥を見た(2022/06作品)

 

 

第618話 鳥を見た(2022/06作品)

 

脚本協力:ながいみちのり
ページ数:39ページ
依頼者:FBIのビンス
ターゲット:不明
依頼金額:不明
殺害場所:不明
殺害人数:0人
殺害相手:不明
H:0人

 

 喫煙者の男がホテルのフロントマンに喫煙所の場所を質問した。男が屋上に上がると女が大きなスーツケースで階段を上ろうとしていた。男はそれを助けた。仲にはカメラとレンズが入っていた。女はハヤブサを撮ろうというのだ。

 女はローズといった。男はチコで、客室ドロの捜査中の刑事だった。

 チコが階段を降りようとするとゴルゴ13が上ってきた。チコが先客がいる、と言うとゴルゴ13は戻って行った。

 チコはかつてゴルゴ13と会って、任意で荷物検査をしたことがあった。

 その時署長から別のホテルで殺人があったと電話があった。

 チコが酒場を出るとき背の高い男とすれ違った。

 チコはローズにかつて逃した狙撃犯(ゴルゴ13)の話をした。

 ローズはチコを応援すると言った。

 チコは最上階のゴルゴ13の部屋に入ったが、転落事故防止のために窓が開かないようになっていた。そこへ、酒場を出るときすれ違った背の高い男ビンスが現れ、もうやめろ、と言った。ビンスはFBIに就職していた。ビンスは「あの男に構うな。命が無いぞ。」とチコに忠告した。さらに狙撃のあった時間、男は"誰か"と会っていた、とビンスが言った。

 チコはビンスの警告を無視してゴルゴ13に、どうやって仕事をするか、どうやって銃を処分するか、など一方的に質問する。ゴルゴ13は黙ってハヤブサを見上げた。

 ゴルゴ13がビンスと屋上で会うために上がってきたがチコが邪魔したので別な場所で2人が会った。その間に屋上からローズが狙撃した、と推理した。

 チコはローズを追跡する。

【感想】

 FBIのビンスがゴルゴ13と会ってどんな依頼をしたか、ゴルゴ13がどんな仕事をしたかはわからない。それを想像するのも楽しい。

 『ウルトラQ』の第12話に同タイトルの作品があるが、関係ない。タイトルの「鳥を見た」がゴルゴ13がチコが詰め寄った時に鳥を見上げたシーンを指すのか、ローズがチコに覗かせたカメラでチコが鳥を見たシーンを指すのか、どうとでも解釈できる。

 やる気を失っていたチコが退職前に張り切る原動力をローズからもらったが、実は彼女が狙撃犯だったとは、なかなか味のある短編作品だ。

 

 

 

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