一年間楽しめたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の最終回だ。
出だしでいきなりビックリした。
なんと、2023年の大河ドラマの主人公、徳川家康が『吾妻鏡』を読んでいるのだ。
そうやって次の大河ドラマにつなぐとは驚いた!!
三浦義村はタイミングを見て泰時を裏切るつもりで付き従うが、鎌倉幕府軍の方が勝てそうになると裏切るのをやめる。
後鳥羽上皇は「奸賊を倒してくれてよくやった」と時房に言うが、義時の命により、後鳥羽上皇は隠岐に流される。
義時は体調が優れないが、それは妻のえが盛った毒のせいだった。そして毒は三浦義村から受け取ったのだと白状した。
義村を問い詰めた義時の前で義村は毒を渡したことや義時より顔も武芸も陰謀を企む力も義時より上なのに単なる御家人にとどまっていることでずっと義時に嫉妬していたことを白状する。
義時は「太郎(泰時)をこれからも支えてくれ」と頼む。義時なら義村を殺すと思うのだが・・・。
義時と北条政子がこれまでのことを振り返る。
政子「この先の人はわたくしたちのことをどう思うのか。あなた(義時)は上皇様を島流しにした大悪人。わたくし(政子)は身内を追いやって、尼将軍に上り詰めた稀代の悪女」
確かに『草燃える』までの北条政子のイメージは「稀代の悪女」だった。
義時「頼朝様が亡くなってから、何人が死んでいったか。梶原殿、全成殿、比企殿、仁田殿、頼家様、畠山重忠、稲毛殿、平賀殿、和田殿、仲章殿、実朝様、公暁殿、時元殿。これだけで13。」
タイトルの『鎌倉殿の13人』はその13人だったのか!!これも驚いた!!
ここで政子が「なぜ頼家が13人に入っているのか?病気で亡くなったのではなかったのか?」と義時を問い詰める。
義時は「西と結ぼうとしていた頼家を善児に殺させた。抵抗して立派な最期だった。」と白状する。義時ならとぼけると思うのだが、病気のせいで気が弱くなったのだろうか。
その時体調が悪くなった義時は、政子に薬を取ってもらおうとしたが、政子は薬を捨ててしまった。政子に看取られながら義時は最期の時を迎える・・・。
今回の大河ドラマはとても面白かった。来年の大河ドラマ『どうする家康』もとても楽しみだ。