haruichibanの読書&視聴のおと

読書メモや映画やテレビ番組視聴メモです

さいとう・たかを『ゴルゴ13 27 芹沢家殺人事件』(リイド社)(1978/01/05)

Amazon Kindle版へのリンク

Amazon 紙版へのリンク

 

====もくじ=====

=============

 

第100話 芹沢家殺人事件(1975/11作品)

ページ数:147ページ

依頼者:芹沢家殺人事件担当の元刑事 安井修記郎
ターゲット:芹沢家殺人事件担当の元刑事 安井修記郎
依頼金額:不明

殺害場所:東京・安井修記郎の家

殺害人数:1

殺害相手:芹沢家殺人事件担当の元刑事 安井修記郎

H:0人

 

Part1 安井修記郎
 六本木・防衛庁・・・トウキョウ・日本
 防衛庁副長官後藤のところに安井修記郎の代理人が訪問してきた。
 後藤副長官はすべての予定をキャンセルしてその人(安井修記郎の妻)に会うことにした。
 後藤副長官は元刑事で安井修記郎と組んでいた。
 安井修記郎は4日前に帰国し子供や孫にも会わなかった。
 安井修記郎の家を訪れた副長官。
 昭和21年6月に起こった芹沢家殺人事件・・・それは安井修記郎と後藤の間で忘れることのできない事件だった・・・
 
Part2 惨殺の家
 昭和21年6月
 芹沢家の家族構成は、主人と妻と子供が6人、使用人1人だった。
 そのうち、妻は一週間前に殺され水死体となって発見された。
 今回、主人と4人の男子が殺され、少年の五郎・8歳だけが生き残って泣いていた。
 使用人のばあやのくめ・53歳と末っ子で長女のひろ子・6歳は行方不明だった。
 
Part3 生存者 芹沢五郎
 安井修記郎と後藤は生き残った芹沢五郎を聴取するが、五郎は3日間何も話さなかった。
 安井修記郎は、芹沢五郎が黙っているのは恐怖からではないなにかだと感じていた。
 芹沢家の財源が不明なこと、芹沢家の男子が戦時中に誰も召集されていないことが謎だった。
 ひろ子とばあやが行方不明のままだった。
 安井修記郎は、戦時中に誰も召集されていないことの謎から調べ始める。
 
Part4 星条旗下の焦り
 一週間が経ったが、芹沢家が戦時中に誰も召集されていない謎については、アメリカ軍がろくに調べもせずで、わからない、でおしまいになって前に進まなかった。
 芹沢家の遠縁にあたる佐久間が芹沢五郎引き取りにやってきた。
 
Part5 時効成立の日
 捜査本部は40日後に解散され、佐久間も芹沢家の謎も何一つわからなかった。
 昭和36年・6月 神奈川県・大倉
 安井修記郎と後藤は、車の中で張り込んでいた。
 あと9時間で時効成立だ。
 78歳になった佐久間のもとを、二人が訪ねていた。
 
 すっかり大人になった芹沢五郎と安井修記郎がすれ違った。
 後藤は佐久間を訪ねて、時効が今日で切れることを話した。
 
Part6 芹沢一族の謎
 安井修記郎と後藤は飲み屋のカウンターで話していた。
 安井修記郎は、政府高官が狙撃されたが失敗したことを報じた新聞記事を手に握っていた。
 この記事は芹沢家の母親が殺害された日のことだった。
 安井修記郎は、芹沢一族は何か軍の秘密機関の仕事をしていたのではないか、と疑っていた。
 時効成立の時刻を告げるように柱時計が鳴った。
 すべてが終わった、すべて忘れることだ、と言う後藤だったが、安井修記郎の表情は、その言葉を拒絶していた。
 
Part7 芹沢ひろ子の出現
 時効成立の翌日、行方不明だった芹沢ひろ子とばあやの消息がわかり、二人は夜行列車で到着した。
 
Part8 ひろ子の依頼
 ひろ子は、自分の指定するホテルで五郎とふたりきりで会わせてくれ、の一点張りで、それ以外何も話さなかった。
 後藤は五郎とひろ子を会わせることにいやな予感がしており、それが見事に的中した。
 
Part9 兄妹の再会
 昭和36年6月・神奈川県・横浜
 芹沢ひろ子は615号室に入っていった。
 芹沢五郎が現れ615号室に入った。
 
Part10 消えたひろ子
 5時間が経過した。
 何の動きもないこと、ばあやの表情から、何か仕組まれた、と考えた安井修記郎は、615号室に突入した。
 無表情の五郎は、誰も来なかった、なんのために呼び出したのか、と安井修記郎に質問する。
 室内にはひろ子の形跡は何も無かった。
 
Part11 糸口をつかめ!
 ばあやは何も話さなかった。
 ひろ子の手がかりは何も無かった。
 安井修記郎は、佐久間を参考人として呼び出すことにした。
 
Part12 佐久間茂造の死
 後藤が佐久間の家に向かった。
 だが、佐久間邸は警官によって封鎖されていた。
 1時間前、佐久間は狙撃されて死んでいたのだ。
 芹沢五郎は、1時間前に佐久間邸から1kmのところで車を止めていた。
 5-6分の間、五郎を尾行していた警官は、五郎を見失っていた。
 
Part13 "ぼ、ぼっちゃん!"
 警察署を出たばあやが、何者かに狙撃された。
 最期の言葉は「ぼ、ぼっちゃん!」だった。
 安井修記郎は、五郎を尾行しているチームに、五郎がどこで何をしているか問いただす。
 五郎は3時間ほど前から署の手前800mのところにいたが、2時間前から尾行チームは五郎を見失っていた。
 五郎が現れたが手には何も持っていなかった。
 
Part14 修記郎の執念
 安井修記郎は五郎を捕まえたが、拘留期限の10日間で何もわからなかった。
 五郎はパスポートを取得していた。
 五郎が旅立つ空港で、安井修記郎は五郎に、「おれはあきらめんぞ!」と五郎に言った。
 五郎は無表情で旅立っていった。
  
Part15 "おれはイヌだ!!"
 安井修記郎と後藤は辞表を提出した。後藤は自衛隊に行った。
 安井修記郎は「おれはイヌだ・・・イヌになりきる・・・」と言って去った。
 
 安井修記郎はひろ子が消えた615号室に10日間こもりきり、部屋から出てこなかった。
 後藤と安井修記郎の妻が部屋に入った。
 
Part16 芹沢五郎を追って
 安井修記郎は、辞表を提出した後、芹沢五郎の後を追って家庭を破壊して、海外に飛び立った。
 
Part17 修記郎の推理
 安井修記郎は、芹沢家の母親が殺された日に起こった政府高官暗殺未遂事件の記事を見せながら、後藤に自分の推理を話した。
 芹沢家は代々どこかの組織とつながった暗殺集団だったのだ。
 政府高官暗殺に失敗した芹沢家の母は、責任をとらされ殺された。
 五郎は母親を殺した父や兄達を次々と殺した。
 ひろ子とばあやは逃げて助かった。
 
 後藤は公訴時効後現れたひろ子はどう説明するか、と問いただす。
 
Part18 そして、ひろ子は消えた
 ひろ子は五郎を問い詰めた。
 家族を殺しただ生き続けようとする五郎を責め、どうせなら代々プロ暗殺集団として生きてきた芹沢家の業(ごう)をすべて背負って生き続けるよう願った。
 615号室に入ったひろ子を待つばあやの表情が、自分が五郎に殺されることになる運命を知っていた態度だった、と安井修記郎は言う。
 五郎を育てた佐久間茂造もばあやも暗殺者育成の教官だったと推理していた。
 五郎を追い詰めたひろ子は自らの命を絶ち、五郎に殺人罪でつかまるか、死体を処分して暗殺者として生きるかを選ばせた。
 死体はすべて水洗トイレに流したのだ。
 安井修記郎は、40kg近い肉と骨を買い込んで実験したのだ。
 
Part19 重なったふたつの顔
 安井修記郎は、芹沢五郎の後を追った。しかしパリで行方が途絶えた。
 安井修記郎は、芹沢五郎が整形手術をしたと考えた。
 西ドイツの整形手術の権威、ゾルリッヒ博士に会い、芹沢五郎の写真と整形手術後のどんな顔になるか、問い合わせた。
 その結果、ゴルゴ13の顔になっていた。
 安井修記郎は、7時きっかりに、安井修記郎自身を殺すよう、ゴルゴ13に次の条件をつけて依頼した。
 もしゴルゴ13=芹沢五郎の場合、顔中央より左に杖が行った時に撃つ。
 もしゴルゴ13≠芹沢五郎の場合、顔中央より右に杖が言った時に撃つ。

 

Part20 PM7:00ジャスト
 安井修記郎は杖が中央にあったときに眉間を撃ち抜かれて死んだ・・・
 昭和50年10月・トウキョウ・雨・・・

 

[感想]

 組織のための影の暗殺集団、芹沢家。

 こういう設定は物語としては面白い。現実的には非効率で続かないだろう、と思うのは自分が年とったからだ。

 ゴルゴ13はよく安井修記郎の依頼を受けたと思う。

 今のゴルゴ13なら依頼を断るか、単に自分のルーツを追う邪魔な男として命を奪うだろう。

 自分の命を賭けたひろ子や、自分の死を予測していたばあやの人生は哀しい。私がばあやなら、時代が変わったのだから、逃亡して幸せになれ、とひろ子を教育するだろう。

 安井修記郎は、刑事だったが親が資産家だったのだろう。家が大きいし、刑事を辞職した後、14年間も芹沢五郎を追う生活を続けられた上、ゴルゴ13に依頼する金があったからだ。

 結局、芹沢五郎はゴルゴ13だったのだろうか?ゴルゴ13ではなかったのだろうか?

 ゴルゴ13の立場なら、どちらにしても、その後の仕事に差し支える可能性があるから、どちらかわからないことにしたのだろう。だが、それでは安井修記郎との契約違反になりゴルゴ13らしくない。やはりこの仕事は受けるべきではなかったと思う。

 私個人は、芹沢五郎=ゴルゴ13だと思っている。それほど一番説得力あるルーツ編だし、そうでなければ、ひろ子やばあやや安井修記郎が浮かばれないからだ。

 作者のさいとう・たかをが亡くなったので、ゴルゴ13のルーツも謎のままだろう。はっきりしないのはもやもやして落ち着かないが、逆に読者がずっと話ができるという点で、謎が謎のまま残るのもいいかもしれない。

 

第99話 60日間の空白への再会(1975/09作品)

84ページ
依頼者:
 1)10年前 モロッコと統合して完全独立を果たそうとするNAW(ナフダ・アル・ワタニ)を支援しヌアクショット刑務所に捕まったボルスの弁護士
 2)今 不明

ターゲット:
 1)ヌアクショット刑務所長のバッコム、警備長のガーソン、就役心理学者ウォートン教授
 2)市長

依頼金額:
 1)不明
 2)不明

殺害場所:
 1)ヌアクショット刑務所
 2)ローカル空港がある市内

殺害人数:
 1)3人
 2)1人

殺害相手:
 1)ヌアクショット刑務所長のバッコム、警備長のガーソン、就役心理学者ウォートン教授
 2)市長

H:0人


Part1 風雨のローカル空港
 空港で待っている男ダベーズは、窓際に立つゴルゴ13に気づいた。
 10年前、ダベーズは、ヌアクショット刑務所の看守長として、赴任してまもなく会ったあの男を思い出していた。
 
Part2 二度目の脱走
 1965年 アフリカ西部モーリタニア共和国・クラーク砂漠
 二度目の脱走を図ったボルスが捕まった。一度の脱走は腕一本ですむが、二度目は銃殺刑だった。
 ウォートン教授は、第二次世界大戦で片腕をなくした恐怖からこの制度を考えたのだ。
 脱走して三日目の朝、銃殺になるのだ。
 ボルスは遺言を家族の者に送る。
 
Part3 笑って死んだ男
 銃殺刑の前、ボルスの最期の言葉は「まちがいなく、手紙は着くだろうな!?」で笑って死んでいった。
 その笑顔を見たウォートン教授は、ボルスが家族に出した最後の手紙の写しを確認した。
 その手紙には第二次世界大戦で使われた暗号文がかくされていた。
 
Part4 遺書の中の暗号文
 遺書の暗号文は、本当の受取人は弁護士で、暗殺屋にウォートン教授と所長殺害を依頼せよ、だった。
 暗号文の末尾には「この依頼は、プロがプロに対しての依頼である」とあった。
 
Part5 降り立った男
 ヌアクショット飛行場にゴルゴ13が降り立った。
 刑務所の所長は一目で彼がウォートン教授殺害を依頼された男だと見抜いた。
 ゴルゴ13はさっそく連行された。
 
Part6 時間をかけて・・・ 
 ゴルゴ13を連行する車は、砂漠の中を走り、ボルスの墓の前を通って、ヌアクショット刑務所に入った。
 そしてウォートン教授の部屋に連れて行かれた。
 
Part7 地獄の独房
 その後独房の特別房に入れられた。
 
Part8 独房参り
 ウォートン教授は独房参りをしていた。犯罪者達は、そこに28日も入れられている男について噂していた。
 ゴルゴ13は28日もその独房に入れられていたが、なにか"切り札"を持っており、その機会(チャンス)をじっと待っている、とウォートン教授は見抜いた。
 
Part9 カサブランカの不安
 モロッコ・首都カサブランカ
 カサブランカで、口ひげをたくわえた髪の毛の薄い太めの弁護士が、一ヶ月前にゴルゴ13がヌアクショット空港で捕まったという情報をつかんだ。
 彼は、ボルスの依頼で、ゴルゴ13に、刑務所長のバッコム、警備長のガーソン、就役心理学者ウォートン教授の3人の殺害を依頼した男だった。
 7年前、フランスの植民地だったモーリタニアで独立運動が盛んになったとき、今まで通りフランスの援助を受けたまま独立しようとするPPM(モーリタニア再編党)と、モロッコと統合して完全独立を果たそうとするNAW(ナフダ・アル・ワタニ)が対立した。
 ボルスはNAWを援助したが、モーリタニアはフランスの援助を受け入れて独立したため、ボルスはフランス軍に捕らえられ、ヌアクショット刑務所に終身刑で送られた。
 ボルスが撃ったタマのあとがいまも肩に残っているのだが、ゴルゴ13はそれ以上は無言だった。
 そして「この依頼はプロが、プロに対しての依頼である」という結びの一文について、弁護士は意味をきいたが、ゴルゴ13は「・・・」だった。
 弁護士はトラックと衝突して死亡した。
 
Part10 "切り札"を捜せ!!
 ウォートン教授は、ゴルゴ13照会の情報を送って1か月経っても本国からの返事が「不明」であることに苛立っていた。
 そしてボルスの弁護士が死亡したという情報を得てにやりと笑い、ゴルゴ13に「"切り札"がくずれた」と伝えた。
 ゴルゴ13は表情を変えなかった。
 ウォートン教授はゴルゴ13の無表情さに驚愕した。
 
Part11 これだっ これこそ!!
 ゴルゴ13が独房に入れられて59日目
 所長のバッコムはウォートン教授にゴルゴ13を始末しても問題は起こらない、と話す。
 ウォートン教授は、独房で二年間耐え抜いたボルスや59日耐えているゴルゴ13を見て、彼等が耐え抜く気力がどこからきているのか、就役心理学者として知りたかったので、始末を待つように言う。
 そこに、独房の食事当番9号が合いカギを作って隠し持っていることがわかった。
 
Part12 その名はゴルゴ13
 ゴルゴ13の独房を夜中に訪れたウォートン教授らは、食事当番9号の銃殺結果を、ゴルゴ13に見せた。
 ゴルゴ13は無表情だった。
 9号が持っていた合いカギは独房を開けられなかった。9号はゴルゴ13の"切り札"でもなんでもなかった。
 そこに本国からようやく緊急通信が入り、独房の男がゴルゴ13だとわかった。
 
Part13 日が昇った時
 翌朝、ウォートン教授らは、ゴルゴ13銃殺準備を整えて、独房に向かった。
 独房を開けると中は空だった。
 独房の鉄格子が錆びて腐っていた。
 「この依頼は、プロがプロに対しての依頼である」とは、塩と水だけのスープをボルスが二年間の間、鉄格子にぬって、強い太陽とスープの塩分で腐たのだった。
 ゴルゴ13の"切り札"はこれだったのだ。
 兵器庫が爆破された。
 慌てて外に出たところを、刑務所長のバッコム、警備長のガーソン、就役心理学者ウォートン教授の3人が撃ち殺された。
 空港にいた男は、地面に伏せて、狙撃された3人を見ていた。
 
Part14 去っていった男・・・
 空港の男ダベーズのもとに、迎えの男達がやってきた。
 少し前に市長が何者かに暗殺される事件が起こっていた。
 1km離れた所から強い風の中、一発で狙撃したのだ。

 

 

[感想]

 ボルスとゴルゴ13が過去どこでどう戦い、ゴルゴ13の肩の傷を残したのか、最後までわからなかった。どこかで戦い、戦いの後、互いに理解し合い信頼が生まれたのだろう。その話でも1話できると思う。今後、作ってくれないだろうか?

 独房に60日間も捕まり仕事を行うゴルゴ13の忍耐力には驚く。筋力や銃撃時の感覚をどうやって維持したのだろうか。私がゴルゴ13ならもう少しラクな方法で仕事するなぁ

 60日近くゴルゴ13の身元がわからなかったフランスの情報部は大丈夫?

 

ゴルゴ13のすべて

 データ1 『ゴルゴ13』という呼び名
  ゴルゴだの丘で主イエスにいばらの冠をかぶせ、十字架にかけた13番目の男の意味。
 データ2 身上調査
  国籍・出身地・年齢、本名すべて不明。
  デューク・東郷と名乗る。
 データ3 プロとしての特徴
  身長182センチ、体重80キロ。身体には無数の傷あと
  鉄のように鍛えられた肉体と鋭敏な運動神経、動物的な研ぎすまされた勘をもつ
  精神面、肉体面とも忍耐力は抜群
  記憶力、分析力、推理力にも優れている
 データ4 プロとしての特技
  航空機、車、オートバイの高度な運転技術
  スキー、アクアラングなどのスポーツ万能
  空手、柔道など格闘技も最高
  世界各国の言語に精通
  科学的知識もすぐれている
 データ5 行動の条件
  西側東側といった社会機構や、正義や悪も無意味
  自己のルールに従って依頼を受け、完璧に契約を遂行する。
  接触 複数の窓口がある
  報酬 ケース・バイ・ケースだがほぼ5~10万ドル
  行動原則 背後に音もなく近寄られることを嫌い、けっして握手しない。車に乗るときは一番あとから乗る。
   ホテルでは最上階の非常階段に最も近い部屋をとる
   ポケットからはゆっくり手を出すことを要求する。
 データ6 銃
  愛銃は改造したアーマライトM-16
  
 さいとう・たかをのインタビュー記事もある。

 

 

[感想]

 『サバイバル』の少年と『ゴルゴ13』の共通点は、社会の持つ価値観と無縁の地点に個人の価値観を持つこと、という話がある。

 戦争経験者は、昨日まで鬼畜米英と言っていた相手に、今日からはギブ・ミー・チョコレートと寄っていく、価値観の逆転を経験している。1936年生まれのさいとう・たかをも9歳で終戦を迎えたのだから、社会の持つ価値観の曖昧さを子ども心に感じたことだろう。それが『サバイバル』や『ゴルゴ13』につながっていったのだろう。

 

ゴルゴ13の活躍した場所

 世界地図に、これまでのゴルゴ13の戦いの足跡をマッピングしている。

 

[感想]

 マップの中には依頼者や標的や報酬なども書いてあるが、私のデータ一覧や『THE ゴルゴ学』とも異なるデータもある。

 正解があるわけではないから、楽しめばいいと思う。

 この巻以後、このような特集を含めた巻はない、と思うが、作品以外のネタを含めた巻も、10巻に1巻くらいあってもいいと思う。

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com

 

haruichiban0707-books.hatenadiary.com