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さいとう・たかを『ゴルゴ13 14 九竜の飢狼』(リイド社)(SPコミックスコンパクト)(2003/04/30)

Amazon紙版へのリンク

表紙

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もくじ


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SPコミックスコンパクトは、文庫サイズで、中に含まれる話は、SPコミックス版と異なり、最初のうちは、発表順となっている。

SPコミックス版にはない、SPコミックスコンパクト独自として、杉森昌武氏の解説が入っている。杉森昌武氏は、ゴルゴ13研究家兼デューク東郷研究所所長、『THEゴルゴ学』(小学館)編集総監督だ。

解説だけでない。

SPコミックス版にはない、構成、脚本、構図、作画、担当者それぞれのスタッフの名前がきちんと入っている。

なお、それぞれの話の内容は、SPコミックス版を参照するようリンクだけを貼っておく。

 

第61話『アクシデンタル(ACCIDENTAL) 』(1972/08作品)

 

第62話 九龍(カオルン)の飢狼(1972/08作品)

 

第63話 モスクワ人形(ドール)(1972/10-1972/11作品)

 HELL・DIVER(ヘルダイバー)

 SHADOW・HUNTER(シャドウ・ハンター)  

 

増刊5話『素晴しきシカゴ』(1972/09作品)

 

解説:杉森昌武

 『ゴルゴ13』は過去2回映画化されている。一つは高倉健主演。もうひとつは千葉真一主演だった。日本とも評判が良くなかったそうだ。さいとう・たかを氏ご本人が映画は失敗作だったとインタビューに答えている。表現方法が劇画と映画では異なるからだそうだ。

 杉森昌武氏はそれほど駄作だとは思っていない。杉森昌武氏は、ゴルゴ13を主演にせず、要所要所にほんの少しだけ、セリフ無しとか後ろ姿だけ登場させるといい、と提言している。

 

 第61話は、ゴルゴ13の狙撃失敗例だ。ひとつの失敗の原因をとことん追究し、間違いの元となるものを根絶し、再発防止のために徹底した処置をとる。ゴルゴ13は「まさにビジネスマンの鏡」と杉森昌武氏が書くが耳に痛い指摘だ。

 

 第62話では、映画『ゴルゴ13(九竜の首)』のベースとなった作品だ。散弾銃(ショットガン)スミニーは、ゴルゴ13に通じるキャラクターだ。杉森昌武氏も時々登場してほしい、と書いているが、ゴルゴ13のライバルは、皆ゴルゴ的な要素を持っており、プロ同士がかち合えば一方が倒れるのは必然だからゴルゴ13のライバルはたった一度しか登場することが許されない。仕方がないがそれでいい、と杉森昌武氏は書いている。

 なるほど、そういうものかもしれない。

 

 第63話は、一話がさらに3編で構成されている。罠にはまったミーナ・ソロコフがKGBのスパイになる。中編では、ミーナは自分を陵辱したグーゼンコ店長を殺すほど腕を上げた。後編では偶然見つけたゴルゴ13をミーナ・ソロコフは追ってしまい、あえなくゴルゴ13の銃弾の餌食となる。

 

 増刊5話については第15巻で解説する。

 

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