このシリーズを一作も見ていないのだが、衝動的に映画館に入って見た。
しかし、登場人物の性格や持っている超能力、ストーリー、背景がよくわかった。全く初めての人でもよくわかるのだ。
この映画のテーマは、普通の人間とミュータントがどう共存するかだ。人間はミュータントを「病気」と認識して「治療」という名の撲滅をはかろうとする。ミュータントは、そんな人間を滅ぼそうとする一派と、人間と共存しようとする一派に分かれる。もちろん、主人公達は、人間と共存しようとする派だ。
主人公が人間との共存をはかる派だから、ミュータントと人間の共存共栄、個性の尊重、最近の言葉でいうdiversity(多様性)をうたいあげるのかと思った。しかし、diversityではなく、unify(統合)がキーワードだったのは残念だ。アメリカ的民主主義に至上価値を置き、文化や制度の多様性を認めたがらないアメリカで制作された映画らしいと思った。
シリーズを見ていない人でも十分、楽しめ、単純に娯楽作品としても楽しめるので、★★★★☆