バーでの対話形式で、歴史の謎を紐解くミステリー。
視点と論の展開が面白い!軽く読めるので、歴史好きにはおすすめ!
1.悟りを開いたのはいつですか?
ブッダが悟りを開かなかった、ということを仏典から証明する。
「ブッダは王族ではなく商人の息子だった」
「悟りを開いた後、説法せずに3か月瞑想を続けることから、実際はブッダは悟りを開いていない」という。
ブッダが王族でない説は賛成。もし王族なら、出家していても、シャーキャ族が滅ぼされたときに、探し出されて殺されただろう。
一度悟りを開いてもそれが永続するものではないだろうから、ブッダといえども生きているうちには何度も悩みに苦しめられただろう。
2.邪馬台国はどこですか?
九州説、近畿説を否定し、なんと東北地方 岩手県八幡平説を披露。
『魏志倭人伝』の距離や方向(中国人が誤解していた倭の法学で)を素直に読むと、こうなるという。
さらに「はちまんたい」という地名の由来は、「やまたい」だという。
う~~~ん。ありそうだが、どうだろう?考古学的な証拠が欲しい
3.聖徳太子はだれですか?
聖徳太子は空想の人物だ、という説も最近はあるが、推古天皇=聖徳太子=蘇我氏説。
ちょっと無理あるかなぁ。
4.謀反の動機はなんですか?
本能寺の変は、実は織田信長が自殺をするのを明智光秀に頼んだとか。
う~~~ん。これはかなり無茶な論。
5.維新が起きたのはなぜですか?
勝海舟が維新のシナリオを描いた黒幕だという説。
これは賛成。
ただし、維新の志士たちに催眠術をかけた、という説は荒唐無稽だなぁ。
6.奇蹟はどのようになされたのですか?
イエス・キリストの復活のトリックを暴く。
ユダがイエスと入れ替わったというトリック。
何らかのトリックがあったと思うが、その一つとしては、確かにあり得る。