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さいとう・たかを『ゴルゴ13 10 リオの葬送』(リイド社)(SPコミックスコンパクト)(2003/01/26)

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表紙

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もくじ

 

 

 

SPコミックスコンパクトは、文庫サイズで、中に含まれる話は、SPコミックス版と異なり、最初のうちは、発表順となっている。

SPコミックス版にはない、SPコミックスコンパクト独自として、杉森昌武氏の解説が入っている。杉森昌武氏は、ゴルゴ13研究家兼デューク東郷研究所所長、『THEゴルゴ学』(小学館)編集総監督だ。

解説だけでない。

SPコミックス版にはない、構成、脚本、構図、作画、担当者それぞれのスタッフの名前がきちんと入っている。

なお、それぞれの話の内容は、SPコミックス版を参照するようリンクだけを貼っておく。

 

第44話『VOODOO(ブードゥー)』(1971/07作品)

 

増刊2話『デスマスクの肖像』(1971/06作品)

 

第45話『アラスカ工作員』(1971/08作品)

 

第46話『鎮魂歌(レクイエム)に牙を』(1971/08作品)

 

第47話『リオの葬送』(1971/09作品)

 

第48話『ナチス鉤十字章(ハーケンクロイツ)は錆びず』(1971年09月作品)

 

第49話『ラ・カルナバル』(1971年10月作品)

 

解説:杉森昌武

 『ゴルゴ13』の初期から中期にかけての作品を語る上で欠かすことのできない存在が、脚本家のK・元美津氏だ。K・元美津氏はこの本が出た時点で既に故人で新作を手にすることができないのは残念だ。

 

 第44話では、宗教を敵に回すのが事実上これが最初だ。解けていない謎として、ゴルゴ13が高熱を発して苦しんだ謎だ。ゴルゴ13の高熱がブードゥーの呪いによる可能性があるんところにこの作品の奥深さがある。ゴルゴ13は通常射精することはほとんどないと言われているそうだ。それはわからなかった。だがこの作品では射精ししまうのだが、そこもこの作品の見どころの一つだ。

 

 増刊2話では、ゴルゴ13に信頼せず正直に話さずゴルゴ13の命を狙った者の運命が描かれる。

 

 第45話は、アラスカからシベリア、モスクワ、ロンドン、南米ブラジルと、ほぼ地球を一周する壮大なストーリーだ。ゴルゴ13が防寒服のせいか、狙撃ミスをする貴重なシーンが見られる。

 

 第46話では、ゴルゴ13が睡眠薬を注射される。その後、KGBの諜報員マイア・モーニカが登場するが、杉森昌武氏は「実にいい女である。」と絶賛している。ゴルゴ13も普段は二度三度と味わえる女はそうざらにはいない、と言っているが、彼女とは少なくとも二回以上味わっている。

 

 第47話では、トニー・マーカスが二重工作員ではなく三重スパイだったことがわかる。ゴルゴ13とネオ・ナチの戦いが始まる。

 

 第48話では、マイア・モーニカに敵がしたのと同じように、ヒルカを捨てて、まるでマイア・モーニカの弔い合戦のようだ。防弾ガラスに無駄弾を二発も撃ち込んだり、体当たりするなどいつになく向きになっているゴルゴ13。

 

 第49話では、アラスカから始まった長い物語が大団円を迎える。ラスト・シーンはなんとも形容しがたい余韻を与える。

 

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