ケリー・グリーン著
楡井浩一訳
2001/2
1,418円
4-569-61488-4
本書は個人の仕事をスムーズに片付けるための方法や技術を述べているが、本書の一番の魅力は、仕事に対する一貫した哲学だ。その哲学とは、「仕事の優先順位付けは先延ばしの言い訳にすぎない。仕事はすぐに片付けなさい。」になる。ファイリングの技術やコミュニケーションのとりかたなどの仕事の細かい技術論もあるが、「すぐやる」というのが一番大事なことだと本書は言う。
本書を読むのは二度目だが、忘れていた一言だった。自分の仕事のやり方を見つめなおすために、定期的に読み返したいと思う一冊だ。
ポイントは、「すぐやる!」「まとめてやる時間帯をつくる」「整理/整備を仕事のサイクルに組み込む」だ。
また、今回、心に残ったのは、委任の仕方のポイントだ。
1.誰が適任か?=>一番忙しい人に
2.速やかに仕事を委ね、十分に時間を与える。
3.目標をはっきり説明する。
4.情報を全て渡す。
5.行動前にスタッフに業務内容をきちんと理解させる。
6.〆切の設定
7.企画書の作成を奨励する
8.定期的な進捗管理
9.部下が説明・助言を求めやすくする。
10.責任は自分。功績は実行者に
11.スタッフの成長を促すために部下に責任を与える。