■武井 咲 (著), 柳田 理科雄 (著)
■ラジオ空想科学研究所〈第2夜〉 (空想科学文庫) [文庫]
■出版社: メディアファクトリー (2012/01/23)
■ISBN-10: 4840143609
■ISBN-13: 978-4840143608
■発売日： 2012/1/23
ニッポン放送で日曜夜10:30-11:00に放送されている番組の文庫版第２弾。
今回は、アニメ女子キャラ祭り開催!編と、 「恋するキモチ」を科学で解明!編の全8章。「恋するキモチ」編の4章は、テーマが恋愛のせいか、よく知られた番組や漫画のせいか、武井咲も興味津々で、会話がノッているのが文章でもよくわかる。そのせいか対話の流れややりとりが第一夜よりも面白い！
「第１章 10本の触手を器用に操るイカ娘。水陸両用で生きられる理由とは？」
=>こんな漫画があったのか・・・。初めて知ったが、よりによってイカ娘とは、作者はどういう発想しているのか？と本書と関係無いところに関心してしまった。よく食べるがほとんど知らないイカの身体の構造について勉強になった。
「第２章 『魔女の宅急便』の主人公・キキは痛くてホウキにまたがれない？」
=>これは本文でも触れていたが、柳田理科雄の他の本でより詳細に解説している。武井咲の反応が面白い。
「第３章 高層ビルを軽々超えるジャンプ力!『ソウルイーター』マカのあり得ないパワー」
=>ジャンプ力があるというのは、すごいパワーがあるということをあらためて認識した。この漫画は知らなかったがずいぶんと恐ろしい漫画があるものだ。
「第４章 国民的主婦キャラ・サザエさんのジャンケンから広がる確率論」
=>これは確率論について、いいレクチャーになっている。数学の先生は確率の勉強について、導入に使うといい。
「恋するキモチ」を科学で解明!編
「第５章 『それいけ!アンパンマン』のドキンちゃんは恋のパワーで3ｔの巨大トンカチを振り回す!」
=>ドキンちゃんの登場経緯は、本書で初めて知った。
「第６章 しずかちゃんに恋するのび太もお手上げ？あまりに強引なひみつ道具の数々」
=>ドラえもんが出す道具の中で恋愛に有効そうな道具がいくつか出てくるが、いずれも実現するとかなり恐ろしい。
「第７章 人を石に変える術を使うカリスマ皇帝『ワンピース』ハンコックの恋愛力」
=>人を石にしてしまう力といえば、ギリシャ神話のメデューサが思い浮かぶが、その力を科学的に分析してしまう。無茶と言えば無茶なのだが、これが面白い！
「第８章 日本を生んだ巨大なカップル!イザナギ＆イザナミの夫婦愛とは？」
=>武井咲は、イザナギやイザナミを知らない、ときっぱり！日本人が日本の創世神話を知らないとは、これは教育の問題だ。それはおいておいて、イザナミが日本を産むことから、科学的にイザナギ、イザナミ二柱の神の身長を、畏れ多くも計算している。驚くべきことになるのだが、それは本書を読んでのお楽しみ。
