こどもに推薦されて『ブラッシュアップライフ』を見た。これは面白い！！こういう設定は大好きだ。
脚本はバカリズム。
主演は安藤サクラ。
市役所で働くアーチン(安藤サクラ)が、突然交通事故で死ぬ。
真っ白な部屋に案内所があり案内係(バカリズム)が、「徳が足りなかったので、来世はオオアリクイ」と告げる。
「オオアリクイは・・・」と嫌がるアーチンに、案内係が「人間をやり直しますか？」と提案する。アーチンは同じ父母の元に生まれ直し、人生をやり直す。
徳をためるために、友人の親と保育園の保育士の不倫を止めたり、嫌な教師が痴漢のえん罪事件に巻きこまれるのを止めたり、祖父の薬の飲み合わせ問題を解決したりする。そのうちに、自分と同じように人生をやり直している人がいることを知る。そして何度目かの人生やり直しの時に友人を救うことが人生の目的となる。果たして友人を救えるか・・・？
ほのぼのしていて、いいドラマだった。いろいろな所に後でわかるネタが組み込まれていて、それを探すのも面白い。
手塚治虫の『ザ・クレーター』に、好きな女の子とデートするために何度も行き直す物語があったが、このドラマでは、恋愛はほとんど出ない。これも時代の流れだろうか。
子どもを持つ私としては、やはり「子どもには結婚してもらいたい」と思うので、主人公のアーチンが何度も人生をやり直す間、一度も結婚しないのは残念だった。
ラスト・シーンで、お婆さんになった妹の遥(志田未来)が登場し、見上げた先にいる4羽の仲が良さそうなハトの絵が印象的だった。
私はhuluで見たが、コマーシャルがないので、快適だ。最近は録画機能がないテレビが増えているが、その理由がよくわかる。コマーシャルに依存した民放というビジネスモデルが終わろうとしていることを実感した。
