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大河ドラマ『どうする家康』第14回「金ヶ崎でどうする」

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大河ドラマ『どうする家康』第14回「金ヶ崎でどうする」を見た。

 

このドラマは、賛否両論のようだが、私は面白いと思った。

金ヶ崎で挟み撃ちに合いそうになった織田信長(岡田准一)。

この出陣が幕府軍としてのものだったこと、浅井朝倉同盟がなかったかのように描いていることは興味深かった。

浅井家が朝倉家と昔から深い恩を受けていた、というのが通説だったが、どんな恩なのか実は不明だった。そして「浅井長政(大貫勇輔)が義を重視するから裏切った」として、それを後に裏切る石川数正(松重豊)に言わせるあたり、伏線を感じる。

 

この図解がドラマの中で描かれれば当時の危機的な状況がとてもよくわかったのに。

 



 

 

小豆の袋でお市(北川景子)が信長に知らせたという逸話を阿月(あづき)(伊東蒼)という侍女が走って知らせたとしたこと、彼女の短い一生を描いたこと、彼女にナンバ走りをさせた点もなかなか面白かった。40kmだから現代ならフルマラソンだが、舗装されていない獣道のような所を浅井軍を避けながら、28日のほぼ真っ暗で月の明かりがない中、現代のシューズではない草鞋で、とても走りに向かない侍女の服装で、トレーニングをろくに積んでいない状況で、走り抜いたのは大変だったと思う。

 

 

信長に逃げることを勧める家康。その時「大たわけ!」と怒鳴る家康(松本潤)。

軍議の中でこんなこと言ったかは疑問だが、仮に心の中の言葉だとしても、視聴者にはわかりやすい。

逃げることを決めた信長に危険な殿(しんがり)を命じられた秀吉(ムロツヨシ)が泣き叫ぶ姿。

一瞬後に「俺と一緒に殿(しんがり)をやらないと、家康は浅井、朝倉に通じていた、と言いふらす」と脅迫する秀吉。

 

新しい信長、秀吉、家康像を描いた大河ドラマとして、私は面白いと思う。

これからどうなっていくか、楽しみだ。