『ニュートン』2023/06号を読んでみた
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今号の特集は、『感動する物理』『日本列島にひそむ謎』の二本立てだ。
p.16 投げられたボールは放物線をえかがない。人工衛星と同様の「楕円軌道」をえがく
「えっ?高校で習った放物線は何?」と思ったら、日常生活では放物線だそうだ。130mのホームランで約1ミリメートルの誤差だ。誤差が生じる理由は、地球の重力の方向だ。本当は地球の重力は地球の中心に向かうが、高校で習ったのは重力の方向が真下だったからだ。
ロケットの打ち上げなどになると誤差が大きくなり楕円軌道と考えないといけなくなる。
p.18 あなたの体重は緯度によって変わる。成人男性なら、赤道と極地方で300グラムちがう
これは高校の時に授業でやったな
日本で60キログラムの人が北極で60.18キログラム、赤道で59.88キログラム。
p.20 あなたは「今」を見たことなど無いー。1メートル先は、3億分の1秒前の世界
亡くなった上司がこれと同じことを言っていたなぁ
p.22 長さが1光年もある棒を使えば、超光速で通信することはできるか?
答はできない
棒の密度変化が伝わるから衝撃が伝わる。密度変化は光より遅いから光速を超えられない。
考えてみるとその通りだ。
p.24 電流は瞬時に流れる。しかし、電子の「速度」はカタツムリ以下でしかない
今号のこの特集で一番驚いたのがこの記事だ。
電流の流れ=電子の流れを逆に見たものと思っていたから、電流の速度=電子の速度と思いこんでいた。
p.26 火の実体は、実は「プラズマ」。だから炎は電気を通す
今号のこの特集で次に驚いたのがこの記事だ。
プラズマってそんなに身近なものだったとは!!
p.32 鉄の棒は磁石ではない。でも、ハンマーでたたくと磁石になる
これも知らなかった~
p.34 私たちの質量の99%は、「物体」ではなく「エネルギー」である
アインシュタインの相対性理論は遠い宇宙のこと、天文学の世界のことと思いがちだが、この記事を読むととても身近で根源的なものに思えてきた。
p.40 火星移住を実現せよ
SFでは火星移住はよく登場する。
重力が地球の0.38倍、大気のほとんど(95%)が二酸化炭素、大気圧は地球の0.006の火星に移住できるだろうか?
p.50 脳をだます錯視
とても不思議な錯視の世界
p.64 日本列島の謎
そのまま『ブラタモリ』のテーマになりそうだ。
日本列島がダイナミックに変化してきたことがよくわかる。
p.86 数列の神秘
タイトルどおり数列の不思議さに驚く。
p.96 アジアの昆虫
昆虫の多様さ美しさに驚く。写真を見ているだけで面白い。
p.110 こんなに奇妙なダークエネルギー
宇宙はどんどん膨張しているがその速度が加速している。
通常のエネルギーなら空間が広がるとエネルギー密度が小さくなり、空間の広がりが遅くなるはずだ。しかし観測された宇宙は逆なのだ。
そんな不可思議なエネルギーがダークエネルギーだ。
謎はまだ解明されていないがいつか解明される日がくるだろうか
p.121 深海の世界
ちょうど『ダーウィンが来た!』でも2023年4月9日に、深海をテーマに放送していた。
深海にいろいろな生物がいるのに驚く。
その放送と絡めて読むと、この記事も面白い!!